1.東武鉄道からご利用のお客様へ

4.5 列車の安全運行を支えるために

東武鉄道では駅係員・乗務員だけでなく、車両・工務・電気等の技術部門と各指令が連携して、列車の安全・安定運行を支えています。

【 運行管理所 】

本線・東上線の運行管理所では運転、営業、車両、工務、電気等の総合的な指令業務を行ない、事故発生時など異常が発生した時は、安全確保のための手配や列車の運行見合わせ、復旧などの手配をとります。なお、野田線、東上線では運行管理システムにより信号やポイントを制御しています。

また、防災システムにより、沿線の風速、雨量、地震の監視も行い、異常気象時には迅速に対応しています。

運転指令(本線)
運転指令(東上線)

本線、東上線それぞれに電気指令を設置し、全線に設置されている変電所の集中遠隔制御及び監視をするとともに、全線の踏切の集中監視や列車無線通信回線等の設備も監視しており、異常が発生した際に適切かつ迅速な対応を図っています。

電気指令(本線)

【 駅 】

駅への列車の進入確認、ホームでのお客様のご案内、乗務員への合図など列車運行に係わる駅業務は、お客様の安全や列車の正常運行の要となる重要な仕事です。

また、一部の駅では信号係が列車の進路制御も担当しています。緊急時には列車停止や安全確認を行うなど、駅係員同士や乗務員等が連携・協力して安全で快適な鉄道運行を支えています。

【 運転士・車掌 】

【 車両部門 】

前照灯点検

車両部門では、列車を安全に運行させるために、周期に応じて定期的に様々なメンテナンスを行っています。

車両部門は、検修部門と工場部門に分かれています。検修部門では、「6日を越えない期間ごとに日常点検を行う列車検査」、「3ヶ月を超えない期間ごとに各装置の状態を確認し、機能点検を行う月検査」を行っています。工場部門では、「4年または走行距離が60万kmを超えない期間ごとに各装置の細部にわたり整備・点検を行う検査」を実施しています。

パンタグラフ点検
床下機器点検
運転台点検
座席点検

【 工務部門 】

軌道整備

列車の安全運行のためには、日常の線路点検や点検に基づく線路の整備が必要不可欠です。保線部門では、日夜線路の点検・保守を行い、列車の安全運行を支えています。線路点検は、昼間係員が徒歩または列車の運転室に添乗して線路の状態や列車の動揺、沿線環境の変化等の把握を行っているほか、夜間に「総合軌道検測車」を運行させ、詳細な線路点検を行い、線路の状態を数値で管理しています。

これらの点検により、レールや枕木などの材料の交換を実施するほか、線路砕石のつき固めを行う「マルチプルタイタンパー」やレール表面の細かなキズや凹凸を除去する「レール削正車」を投入し、良好な線路状態を維持することで乗り心地を安定させたり列車走行時の騒音の軽減を図っています。

2010年度は、「マルチプルタイタンパー」で約400km、「レール削正車」で約140kmの整備を行いました。

レールの切断
橋梁枕木フックボルトの点検締め付け
レールの交換
総合軌道検測車

【 電気部門 】

発光信号機点検

鉄道における電気設備は、電車への電力供給設備としての変電所設備や電車線設備をはじめとして、信号設備・踏切設備・通信設備などの運転保安設備、またお客様へのサービス提供を行う駅設備など全て鉄道の安全・安定輸送を行うために必要不可欠な設備です。これらの電車の安全運行になくてはならない設備のメンテナンスといった重要な役割を担っているのが電気部門です。

電車が運行されている昼間に出来ないメンテナンスについては、電車の運行が終了した深夜に行うなど、昼夜を問わず電車の安全運行を支えています。

架線点検
継電器点検
支障報知器点検
通信機器点検