1.東武鉄道からご利用のお客様へ

2012年度における当社での事故の発生状況は以下のとおりです。

5.1 鉄道運転事故

(1)
鉄道運転事故の件数

当社で2012年度に発生した鉄道運転事故は、踏切障害事故が9件、鉄道人身障害事故が15件、合計24件でした。

なお、右のグラフは、最近5年間で発生した鉄道運転事故件数の推移です。

(2)
最近5年間の踏切障害事故の主な原因

当社で発生した踏切障害事故は、最近5年間で38件で、その主な原因は、直前横断・停滞など、以下のとおりとなっています。

(3)
最近5年間の鉄道人身障害事故の主な原因

当社で発生した鉄道人身障害事故は、最近5年間で60件(内38件は、お酒を飲まれたお客様に関わる事故)で、その主な原因は、ホーム上での接触、ホームからの転落、線路内立入等、以下のとおりとなっています。

5.2 輸送障害

輸送障害とは、鉄道による輸送に障害を生じた事態で鉄道運転事故以外のもので、主に、第三者による事故(自殺と思われるもの、人の線路内立ち入り等)、設備の故障、強風・地震等の自然災害等が含まれます。
なお、当社で2012年度に発生した輸送障害は合計92件で、その原因別の発生件数は以下のとおりとなっています。

5.3 運転を見合わせた時間

2012年度に発生した鉄道運転事故、輸送障害により、列車の運転を見合わせた時間とその原因別の内訳は以下のとおりとなっています。

5.4 インシデント

2012年度における当社での事故の発生状況は以下のとおりです。

【とうきょうスカイツリー駅における信号冒進】

①事故の概要

浅草駅〜とうきょうスカイツリー駅間を走行中の列車の運転士は、とうきょうスカイツリー駅第1場内信号機の停止現示を確認しブレーキをかけましたが、当該信号機を5m行き過ぎて停車しました。

 

②原因と対策

レールきしり音を抑えるために塗布しているレール塗液の影響により、レールと車輪間の摩擦が少なくなってしまったことが原因であると推定されました。このため、浅草駅〜とうきょうスカイツリー駅間では、レール塗液から摩擦調整材へ変更することとしました。

※摩擦調整材は、電車の制動距離に大きな影響を与えないことを、実際に試験を行い確認しております。

【楡木駅構内におけるホームと反対側のドア開扉】

①事故の概要

楡木駅に停車中の列車の車掌は、ドアが開いた音が聞こえたため車両を確認すると、ホームと反対側のドアが開いているのを認めました。

 

②原因と対策

機器箱内に金属を加工した際に発生したと思われる異物(切粉)が介入したことにより、ドア開扉指令線を短絡してしまっていたことが原因でした。このため、改良工事や工場入場時等には機器箱内の清掃を徹底することにしました。また、気吹き作業(圧縮空気でホコリを除去する作業)等においても異物が飛散して介入しないように、気吹き作業の空気圧力を変更するとともに、今回異物が介入した箇所を密閉する構造に改造しました。

5.5 列車の運転を妨害する行為

列車の運行を妨害する行為には、線路への置石及び物の放置、列車への投石、車両への落書き等があります。このような行為は、列車往来危険、器物損壊罪等の犯罪行為であり、安全運行を脅かす大変危険なものです。今後も、関係警察署と連携してこれらの行為の防止に取組むとともに、防犯カメラの設置や警備員等による巡回の強化を行っていきます。