5.事故の発生状況

鉄道運転事故

鉄道運転事故の件数
グラフ

2016年度に当社線で発生した鉄道運転事故は、列車脱線事故が1件、踏切障害事故が5件、鉄道人身障害事故が11件、合計17件でした。

なお、右のグラフは、最近5年間で発生した鉄道運転事故件数の推移です。

東上本線中板橋~大山駅間での列車の一部脱線について
グラフ
車両台車の非破壊検査の様子

2016年5月18日に発生した東上本線中板橋~大山駅間での列車の一部脱線のため、多くのお客様にご迷惑をおかけいたしました。現在においても国土交通省運輸安全委員会による調査が継続中であり、脱線の原因究明に向けた協力をするとともに、第三者機関である公益財団法人鉄道総合技術研究所に調査協力を依頼し、自らも原因究明を進めています。また、脱線した車両台車の一部に亀裂が生じていることが確認されたため、同一および類似構造台車を対象に、当該箇所を工場検査における非破壊検査部位に追加し、万が一、亀裂が発生した場合でも早期に発見できる検査体制としました。

最近5年間の踏切障害事故の主な原因

当社で発生した最近5年間の踏切障害事故件数は46件で、その主な原因は直前横断、停滞など、以下のグラフのとおりとなっています。

グラフ
最近5年間の鉄道人身障害事故の主な原因

当社で発生した最近5年間の鉄道人身事故発生件数は69件で、その主な原因はホーム上での接触、線路内立入りなど、以下のグラフのとおりとなっています。

グラフ

輸送障害

輸送障害とは鉄道輸送に障害が生じた事象で、主に第三者による事故(自殺と思われるもの、人の敷地内立入など)、設備の故障、自然災害などが含まれています。

2016年度に当社で発生した輸送障害は合計77件で、その主な原因は以下のグラフのとおりとなっています。

グラフ

運転を見合わせた時間

2016年度に発生した鉄道運転事故、輸送障害により列車の運転を見合わせた時間は106時間11分で、その原因は以下のグラフのとおりとなっています。

グラフ

インシデント

2016年度はインシデントの発生はありませんでした。

列車の運行を妨害する行為

グラフ

列車の運行を妨害する行為には、線路への石や物の放置、列車への投石、車両への落書きがあります。このような行為は、列車往来危険、器物損壊罪等の行為であり、鉄道の安全を脅かす大変危険なものです。関係警察署と連携してこれらの行為の防止に取組むとともに、防犯カメラの設置や警備員等による巡回の強化を図っています。

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