1.東武鉄道からご利用のお客様へ

2017安全報告書の発行にあたって

平素は東武鉄道をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

 

当社は2016年5月18日に東上本線の中板橋~大山駅間において列車の一部脱線事故を発生させてしまいました。ご利用のお客様、沿線にお住まいの方々をはじめ多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 

現在においても国土交通省運輸安全委員会による調査が継続中であり、脱線の原因究明に向けた協力をするとともに、第三者機関である公益財団法人鉄道総合技術研究所に調査協力を依頼し、自らも原因究明を進めています。また、脱線した車両台車の一部に亀裂が生じていることが確認されたため、当該箇所を工場検査における非破壊検査部位に追加し、車両台車の変化を早期に発見できる検査体制としました。
今後も運輸安全委員会の調査に協力していくとともに、新たに設定した安全目標である「重大事故・重大インシデントゼロの達成」に向けて様々な安全施策を積極的に推進してまいります。

 

当社では2016年度も本社部門と現業部門が互いに連携し、「安全は東武グループすべての事業の根幹である」との信念のもと「鉄道輸送の安全」をお客様に提供し、「信頼される東武鉄道」を作り上げるために、自ら考え自ら行動することを従業員一人ひとりから実践してまいりました。
お客様に安心で快適な鉄道輸送を提供するために、特に駅の安全対策としてホームドアおよび内方線付き点状ブロックの整備を鋭意推進してまいりました。また、ソフト面でもお客様の立場に立った丁寧な案内放送や、お困りのお客様への積極的なお声かけなど、お客様の安全のための対策に全社一丸となって取組んでまいりました。

 

本報告書は、鉄道事業法第19条の4に基づき、主に2016年度に実施した鉄道輸送の安全のための取組みを、皆様に広く紹介するために作成いたしたものです。

 

本報告書をご一読いただき、当社の「安全への取組み」について、皆様に広く知っていただくとともに、当社における安全の更なる向上のために、忌憚のないご意見、ご感想をお聞かせくださいますようお願い申し上げます。

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