列車の安全運行を支えるために

当社では、乗務員・駅係員をはじめ車両・施設の技術部門と各指令が連携することで、列車の安全・安定運行を支えています。

運転士は、天候や混雑度など変化する周囲の状況を判断し、列車を安全・快適かつ正確に目的地まで運転するよう努めています。また、車掌はドアの開閉や運転士への出発合図などの列車運行に関する業務に加え、お客様の立場に立った丁寧な案内放送を行うなど、運転士と協力してお客様に安心してご利用いただけるように努めています。

駅では、列車の進入進出確認、乗務員への合図などに加え、ホームでのお客様ご案内、駅構内でお困りのお客様を認めた場合にお声かけのうえご案内する業務を行っています。さらに緊急時には、乗務員と連携し列車の停止手配や安全確認を行うなど、安全で快適な鉄道の運行を支えています。

車両部門では、列車を安全に運行させるために、周期に応じて定期的に様々なメンテナンスを行っております。

施設部門では、線路・変電・電路・信号・通信等の設備の保守・改良を行っています。列車が運行している間に実施できない工事については、運行が終了した夜間に行い、昼夜を問わず列車の安全運行を支えています。

本線・東上線の運行管理所では、運転・営業・車両・施設の総合的な指令業務を行っており、事故発生時などには安全確保を最優先に、列車の運転見合せや早期復旧手配などの指示を行います。なお、本線・東上線ともに運行管理システムにより信号や列車の進路を遠隔集中制御しています。また、防災システムにより、沿線の風速・雨量・震度の監視も行っており、気象異常時に迅速に対応しています。

さらに、本線・東上線それぞれに設置している電気指令所では、列車の安全運行に必要となる電気設備全般の集中監視ならびに、通常時・異常時における停送電管理を行っています。また、事故発生時や異常時においては運転指令と連携して情報収集を行い、安全確保を最優先にした早期復旧対応ができるよう、指示・支援を行っています。