1.私鉄NO.1の通勤環境を目指して

日比谷線直通列車に有料着席サービスを導入

通勤・通学やお出かけ時の快適性・利便性の向上を目的に、2020年度に日比谷線直通列車において、有料着席サービスを新たに導入します。
車両は東武鉄道「70000系」をベースに、ロング・クロスシート転換車両「70090型」を新造します。

2019年度新造編成数
4編成

新造車両「70090型」外観イメージ

新造車両「70090型」内装イメージ(クロスシート時)

六実~逆井間複線化工事による船橋~運河間急行運転

六実~逆井間約3.9㎞の複線化については、今年度の完成を予定しています。
複線化後は、東武アーバンパークラインの速達性の向上を目的に、船橋~運河間の急行運転を行います。これにより、東武アーバンパークラインの急行運転区間が拡大し、より便利な鉄道になります。

車両の新造・改造

より快適な移動環境を提供するために、車両の新造・改造を積極的に推進します。

2019年度 70000系新造編成数
2編成(日比谷線直通車両)
2019年度 20400型改造編成数
5編成(日光線 南栗橋駅以北・宇都宮線運用車両)

駅施設のリニューアル

地域の“顔”であり、まちの“玄関口”である駅を、より便利で快適にご利用いただけるよう、駅施設のリニューアル工事を引き続き推進します。また、駅を単なる通過点にとどめることなく、複合的な機能を持たせ、まちに開かれた駅空間とすることを目指して、商業施設と一体となったリニューアル工事も推進します。

2019年度 駅舎リニューアル
獨協大学前駅・中板橋駅・玉淀駅
2019年度 駅トイレのリニューアル
北越谷駅・花崎駅・南宇都宮駅・新高徳駅・池袋駅南改札・下板橋駅・川越駅・川越市駅・鶴ケ島駅・小川町駅

トイレのリニューアル後(北千住駅南地下)

2019年度 冷暖房付きホーム待合室新設
五反野駅・草加駅の上下ホーム

冷暖房付きホーム待合室新設後(北越谷駅)

2019年度 商業施設と合わせたリニューアル
北千住駅・和光市駅

和光市駅南口駅ビル(イメージ)

駅施設のバリアフリー化

すべてのお客さまに便利で快適にご利用いただけるよう、引き続き、国、関係自治体のご支援のもと、バリアフリー化工事を推進します。 また、エレベーター・エスカレーターのリニューアル工事を推進するとともに、エレベーター内に防犯カメラを設置します。

2019年度エレベーター新設
ときわ台駅・一本松駅

運行情報アプリのアップデート

わかりやすい運行情報を、迅速・詳細に提供するためのスマートフォンアプリ「東武線アプリ」の「列車走行位置」機能に、2019年度は東武アーバンパークラインを追加し、利便性の向上を図ります。

列車走行位置画面

2.安全・安心で暮らしやすい沿線を目指して

鉄道の立体化の推進

踏切における渋滞や事故を抜本的に解消し、分断された周辺市街地を、安全・安心・スムーズに行き来できるようにするとともに、高架下空間の活用等により都市の活性化や発展に寄与することを目的に、鉄道の立体化を推進しています。

竹ノ塚駅付近の工事状況

竹ノ塚駅付近高架化
【事業主体】足立区
【事業区間】西新井~谷塚間
【踏切除却年度】2021年度
【踏切除却数】2か所
【高架化される駅】竹ノ塚駅
【2019年度工事内容】上り急行線の仮線切替と高架橋築造の推進

とうきょうスカイツリー駅付近の工事状況

とうきょうスカイツリー駅付近高架化
【事業主体】墨田区
【事業区間】とうきょうスカイツリー~曳舟間
【完成年度】2024年度
【踏切除却数】1か所
【2019年度工事内容】上下本線の仮線工事推進

清水公園~梅郷間の工事状況

清水公園~梅郷間高架化
【事業主体】千葉県
【事業区間】清水公園~梅郷間
【完成年度】2023年度
【踏切除却数】11か所
【高架化される駅】愛宕駅・野田市駅
【2019年度工事内容】高架橋築造の推進
春日部駅付近・大山駅付近立体化
自治体と事業化に向け協議中

踏切の安全性向上

さらなる安全性の向上を図るため、各種踏切保安設備の更新を推進します。

全方向踏切せん光灯

2019年度 新型(レーダー式)踏切支障報知装置への更新
2踏切
2019年度 非常押しボタンATS連動化
48踏切
2019年度 全方向踏切せん光灯への更新
29踏切

ホームドア設置の推進

駅ホームの転落防止等、さらなる安全性の向上を目的に、2020年度までに、1日のご利用者数が10万人以上の駅(押上・北千住3階・新越谷・池袋・志木)および東京オリンピック・パラリンピック競技会場最寄駅(北越谷・朝霞)の計7駅に、国・関係自治体のご支援のもと、ホームドアの設置を推進します。

朝霞駅ホームドア

2019年度完成
押上駅・池袋駅(4番ホーム)・朝霞駅(1・2番ホーム)・志木駅(3・4番ホーム)
2020年度完成
北千住駅(3階)・新越谷駅・北越谷駅・志木駅(1・2番ホーム)
2021年度以降整備予定
29駅
(特にご利用者数が多い区間の駅およびご利用者数が5万人以上の駅)

車内防犯カメラの設置の推進

車内のセキュリティ向上とテロ防止を目的として、東京メトロ線直通車両等に車内防犯カメラの設置を推進します。

500系車内防犯カメラ(参考)

2019年度設置編成数
8編成

自然災害への備えの強化

自然災害に強い鉄道を目指し、防災対策工事を引き続き推進します。

江戸川橋梁の工事状況

2019年度耐震補強
小菅~五反野間等の高架橋
江戸川橋梁、都幾川橋梁
2019年度法面補強・改修
北千住駅構内
板荷~下小代間 等

3.インバウンドのお客さまにも利用しやすい鉄道を目指して

多言語化への対応

駅における多言語化
インバウンドのお客さまにもストレス無く快適にご利用いただくことを目的に、駅での各種情報提供機器の多言語化を推進します。また、2019年度末までに全ての自動券売機を多言語対応とします。
2019年度多言語化対象駅
  • 発車案内表示器の多言語化(日・英・中・韓):池袋駅・川越駅
  • 自動放送装置の多言語化(日・英):鬼怒川温泉駅・池袋駅・川越駅
  • 運行情報表示器(デジタルサイネージ)の多言語化(日・英・中・韓):浅草駅・とうきょうスカイツリー駅・押上駅・曳舟駅・北千住駅・新越谷駅・春日部駅・ 久喜駅・大宮駅・柏駅・船橋駅
  • 多言語対応自動券売機の導入(日・英・中(繁/簡)・韓・仏・西・泰):48駅


発車案内表示器


運行情報表示器(デジタルサイネージ)


多言語対応自動券売機

WEBサイトによる運行情報の多言語化
インバウンドのお客さまにリアルタイムな情報を提供することを目的に、WEBサイトおよびSNSにて、運行情報を多言語(日・英・中(繁/簡)・韓・泰)で提供します。


TOBU Global Site


TOBU JAPAN TRIP

一斉放送装置の新設

異常時に、より細やかなご案内をするため、運行情報等を、各駅に配信する一斉放送装置を新設し、インバウンドのお客さまにも分かりやすいよう、多言語対応とするなど、効果的に情報を提供します。2019年度は池袋~川越市に新設する工事に着手し、2020年度の完成を目指します。

特急券等購入時のクレジットカード決済の推進

キャッシュレスニーズに応えるため、2020年度までに、主な特急停車駅に設置している特急券専用券売機において、クレジットカード決済を開始します。

◇現在の特急券等購入時クレジットカード取扱箇所
特急券インターネット購入・予約サービス、特急券チケットレスサービス、東武ツーリストインフォメーションセンター浅草・池袋、東武日光駅・鬼怒川温泉駅ツーリストセンター

TOBU FREE Wi‒Fiの拡大

無料 Wi‒Fi サービスを、2020年度までに東京メトロ線直通の全車両に拡大します。

「TOBU FREE Wi-Fi」ロゴ

2019年度整備編成数
24編成
◇現在の整備状況
特急車両・TJライナー車両、121駅に整備済み

4.より楽しめる鉄道を目指して

SL2機目導入に向けた準備

日光・鬼怒川エリアの沿線活性化を推進するため、観光コンテンツの1つであるSLについて、年間を通してお楽しみいただけるよう、SL2機体制に向けて様々な準備を進めます。
また、今まで以上にSL・DLの旅をお楽しみいただくことを目的に、SL大樹・DL大樹の客車として、JR北海道で活躍していた14系客車「ドリームカー」1両を新たに導入しました。今後は、SL・DLの年間運転日のうち約40日を「ドリームカー」を中間に連結した3両編成にて運転する計画です。

C11形蒸気機関車 復元作業の様子

14系客車ドリームカー(座席)

今後のSL2機体制に向けた準備
C11形蒸気機関車の復元作業の推進
SLの補機となるディーゼル機関車の購入
下今市SL機関庫の拡張 等

大谷向~鬼怒川温泉間昭和レトロ化工事

鬼怒川線を、ファミリーでお楽しみいただける「昭和レトロ感」のある “テーマパーク”にするため、2019年度においては、新高徳駅のリニューアル工事を行います。

下今市駅舎昭和レトロ調リニューアル後

◇現在のレトロ化工事状況
下今市駅のSL転車台広場の開設、駅舎・ご案内表示(駅名標・番線表示板)・お客さま用ベンチ等への昭和レトロ調デザインを採用