新・駅前そぞろ歩記

春風に誘われて巡るミュージアムヴィレッジ
大宮公園(おおみやこうえん)

東武アーバンパークラインの大宮公園駅を起点とした、半径1㎞に位置する9つの施設のエリア名は「ミュージアムヴィレッジ大宮公園」と呼ばれ、各施設が相互に連携する魅力的なカルチャー&スポーツエリア。
4月21日のダイヤ改正で特急列車「アーバンパークライナー」が新設されるなど、東武アーバンパークラインはますます利便性が高まっています。

大宮公園(おおみやこうえん)
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大宮公園(おおみやこうえん)
大宮盆栽村は 世界の愛好家の聖地

大宮公園駅の北側には美しく風情ある「大宮盆栽村」の街並みが広がっています。関東大震災をきっかけに東京の盆栽業者が移り住んだこの地区は、現在「盆栽町」と正式な町名になっています。開村当初から「盆栽を10鉢以上持つ」「垣根は生け垣にする」など一定のルールを設けて自然景観を保全することに町ぐるみで協力してきたことから、いまも閑静で緑豊かな景観が残されています。

その街並みの中にある「盆栽四季の家」は、18世紀初めに建てられた武蔵一宮氷川神社宮司の居宅の一部を移築、模写復元したもの。盆栽園見学などの折に休憩できるスポットです。

「さいたま市大宮盆栽美術館」は、盆栽文化を広く発信していくために開館した世界で初めての公立の盆栽美術館です。名品盆栽100点以上を収集し、それらを館内の座敷飾りや庭園で公開展示。人と自然が共同で作り上げた、生きた芸術の美しさをゆっくりと堪能できます。海外からの来館者も多く、世界中の盆栽ファンにとって、ここ大宮盆栽村が「盆栽の聖地」なのだということを実感します。

今月下旬には、1989年の第1回大会以来、28年ぶりに日本での開催となる世界最大規模の展示会「第8回世界盆栽大会inさいたま」が開かれます。メイン会場はさいたまスーパーアリーナですが、盆栽村や武蔵一宮氷川神社もサブ会場となります。大宮盆栽美術館では、盆栽界の至宝といわれる五葉松銘「日暮し」を6年ぶりに特別公開します。

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大宮公園(おおみやこうえん)
ミュージアムヴィレッジ大宮公園は自然・歴史・文化のホットエリア

盆栽村の中には、風刺漫画の祖である北沢楽天の邸宅跡に建てられた、日本初の漫画に関する公立美術館「さいたま市立漫画会館」もあります。資料室では約5000冊の懐かしい昭和の作品が閲覧可能。4月は収蔵品展『大正・昭和のモダンライフ』を開催しています。

盆栽村の先に広がるのは、四季を通して豊かな緑があふれる「市民の森」。さまざまな常緑樹や落葉樹が植えられた森や広大な芝生広場、熱帯・亜熱帯の植物の展示温室、地元野菜を直売する見沼(みぬま)グリーンセンターなどがあり、週末は大勢のファミリーで賑わう憩いのスポットですが、イチ押しは「りすの家(うち)」。広いゲージに約200匹のシマリスを放し飼いにし、その中に人が入って間近にリスを観察できるのです。人の足元を横切ったりして伸び伸びと動き回るシマリスに子どもたちは大喜びです。

さて、大宮公園駅の南側に広がるのは大宮公園。公園内には公共建築百選にも選ばれた「埼玉県立歴史と民俗の博物館」があります。常設展示は「埼玉の人々のくらしと文化」がテーマ。歴史・民俗・美術の、それぞれの時代ごとに特色ある展示室構成となっています。企画展も充実しており、今月は「縄文の空間―暮らしと願い―」を開催中。また、日本の各時代の衣装を着てみたり、勾玉(まがたま)を作ったり、昭和の時代を再現した野外スペースで昔遊びを体験できるユニークな体験学習ゾーン「ゆめ・体験ひろば」も開設しています。

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大宮公園MAP
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