新・駅前そぞろ歩記

みずほ台
公園で季節の花に癒やされ 公園で町の歴史にふれる

東武東上線みずほ台駅は、荒川と新河岸川が流れる豊かな自然に恵まれた富士見市に、昭和52年に開設されました。昔のみずほ台周辺は、まさしく「瑞穂」が広がる長閑(のどか)な村だったことでしょう。最近は都市化された富士見市ですが、まだまだ緑豊かな自然が多く、季節の花々や地域の歴史、原風景にふれる特徴ある公園が多く整備されています。町の中のオアシス――公園を巡る旅です。

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みずほ台
縄文の息づかいを感じる 水子貝塚公園

みずほ台駅の近くにある、みずほ台中央公園は、サクラの名所として有名で、季節感豊かな広い公園です。ブランコ、アスレチックなどの遊具、夏には水遊びなど、子どもたちものびのび。地域の祭りやイベントが開催され、この町の人たちの憩いの場、交流の場として愛されています。

ちょっと時を遡って昭和12年、富士見市の水子地区で貝塚が発見されました。竪穴住居跡に残された貝塚が環状に分布する縄文時代前期中頃の集落跡であることが明らかになり、昭和44年に国指定史跡に指定されたのが水子貝塚です。現在は水子貝塚公園として整備され、広さ約4万㎡の敷地は約6000年前のムラそのもので、芝生の広場には貝塚の位置を表示し、竪穴住居を復元しています。その外側には縄文の森を復元し、全容を展望台から眺めることができます。園内の水子貝塚資料館では、発見された人骨や土器、石器などを展示。また、土器づくりやまが玉づくり、火起こしなど各種体験教室も行っています。

水子貝塚公園のすぐ近くには大應寺(だいおうじ)。本堂へと導く鐘楼門は約300年前に造立されたもので、門の上層の朱色の回廊が鐘撞(かねつき)堂になっていて、中国寺院を思わせる佇まいをしています。

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みずほ台
湧水スポットと 癒やしの親水公園

水宮(みずみや)神社もまた水子貝塚公園の近くにあります。境内には古くから清水が湧き、その水を御神水としています。水に縁があることから、社殿の前にいるのは狛犬ならぬ狛蛙!

この地は古くから良水に恵まれ、かつて地元の人たちが奉納したかわいい社(江嶋神社)がいまも残る「神井戸」と呼ばれるものもあります。

山崎公園は、園内をせせらぎが流れる水と緑のオアシス。6月のハナショウブが有名で大いに賑わいますが、初秋にはヒガンバナやハギが彩りを添えます。

みずほ台駅西口側にある唐沢公園は、公園を造成する前からこの地にあった、ナラやクヌギなど広葉樹の雑木林の一部をそのまま残した、木陰が涼しい公園。さらに、吊り橋やターザンロープなど、子どもたちが大好きなアスレチック遊具もあります。

住宅地を歩いていると、スギやサクラの木々に囲まれた空間があります。水がコンコンと湧き出る栗谷津(くりやつ)公園です。園内にある倶利伽羅(くりから)不動の湧き水は毎分約380ℓという湧水量で、かつては地域の飲み水や農業用に使われていたそうです。その池では澄みきった水の中を鯉が静かに泳いでおり、小さいながらもなんとも心地よい癒やし空間です。

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みずほ台MAP
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