STAFF VOICE
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HASHIMOTO ATSUSHI

万が一の不具合や不調も見逃さず、
ミリ単位の精緻さで整備を行う。
すべては人々の信頼に応えるために。

橋本 篤

業務部南栗橋工場 工場管理
機械学科卒
2012年入社

大勢の汗が安心を
支えていることを知る

「雪が降っても、台風がやってきても、電車は休むことなく毎日走り続けるんだ」東武線沿線に生まれ育った私は、幼い頃からそんなふうに思っていました。毎日走り続ける“当たり前”のため、大勢の人達が汗を流しているということを知ったのは、私自身が車両の保守・整備を担当するようになってからでした。「月検査」と呼ばれる3カ月走るごとに行われる検査。ブレーキに使われる制輪子やモーターのカーボン、パンタグラフなど、消耗品の検査や交換を行います。作業は大勢の人達が関わるからこそ「自分の持ち分は、最後まで責任を持って取り組め」と徹底して教わりました。部品交換で車両の下にもぐり、作業を終えて出てくる頃には、先輩はもう次の作業に取りかかっている。スピーディーで確かな仕事ぶりに驚かされ、自分も早く一人前になりたいと、気を引き締めたものでした。

わずか1ミリの
ズレも許さない

次に担当したのが、南栗橋工場の空制職場です。ここでは走行距離60万kmまたは4年ごとに検査が行われ、私はコンプレッサーの圧縮空気で制御するブレーキ部品やドア部品などの整備をしていました。万が一にも不具合を見落とせば走行中にブレーキが効かないという最悪の事態も起きかねない、非常に大きな責任を実感する作業でした。また時折、圧縮空気の漏れる「漏気」という故障が発生するのですが、この漏気を止めるためには、金属部品を1ミリのズレも許さず調整する必要があり、その技術は経験を積んで覚えていくしかないものです。どんなに自動化が進んでも最終的に支えているのは受け継がれてきた人間の技術力であるという点は、いかにも鉄道らしいところで、この仕事の魅力だと思います。

帰っていく車両に、
熱い想いを寄せて

現在、私は南栗橋工場の工場管理を担当。アントと呼ばれる小型の車両に乗って、工場に入ってくる車両の誘導や送り出しなど入換作業を主に行っています。それまでは1ミリのズレも見逃さない仕事だったのに対し、今度は工場全体の車両の動きを俯瞰する仕事。その視野の違いに最初はとまどいもありましたが、こうした仕事の違いも、鉄道車両に携わる面白さだと思います。今後は「橋本に任せれば安心だ」と誰からも認められるようなエンジニアになることで、いずれは現場での経験を活かして全体を管理するような業務に就きたいと思います。南栗橋工場にいると、検査を終えて再び走り出していく車両を見送ることがよくあります。そんなときはいつも「次の検査まで無事故で頑張れよ」という想いがわいてきます。車両を愛おしく見守るこの気持ちは、どんな立場に立とうとも変わることはないと思います。

MY-ENERGY
私の活力源

家族で囲む食卓が
明日へのエネルギー

家族が一番の元気のもとで、特に子供たちの写真はスマホのアプリで管理して、一息ついたときにながめています。晩ご飯もなるべく家族と家で食べるように心がけており、にぎやかな食卓が明日の仕事のエネルギーです。子供たちが健やかに育ってくれることが、私の一番の願いですね。

MY-HOLIDAY
休日の過ごし方

2人の子供との時間を
大切にしています

子供は男の子が2人です。休日にはお気に入りの恐竜の図鑑を一緒に眺めたり、近所の公園で遊具に乗ったりして過ごしています。まだ幼いので私が電車の仕事をしているという認識はないようですが、いずれ子供たちも機械に興味を持つようになって一緒に機械いじりなどができるようになったら嬉しいですね。

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