日光市のさらなる魅力創出へ 栃木県日光市 観光部 部長 長南 哲生

日光市のさらなる魅力創出へ 栃木県日光市 観光部 部長 長南 哲生

SLを起爆剤としてさらなる観光振興を。

初めてSL復活運転計画を聞いたのは昨年8月頃でした。その頃は、東日本大震災で落ち込んだ観光客も戻りつつありましたが、完全に戻ったわけではなく、観光客数を復活させるため、様々な誘客施策に取り組んでいたところでした。また、昨年は日光東照宮400年式年大祭が行われた記念の年であり、関係する諸行事が目白押しで、それに伴う観光客増加に期待感を持っていた時期でもありました。そのような中でのSL復活運転計画は、観光客増加の起爆剤として地域の観光振興に寄与するとともに、東武鉄道株式会社の日光・鬼怒川地区への思い入れの深さを改めて感じたところです。


日光東照宮流鏑馬神事

日光東照宮に奉納される神事流鏑馬(やぶさめ)

鬼怒川温泉さくらまつり

鬼怒川よさこいフェスティバル さくらまつり

地域住民のおもてなしによる日光市の魅力創出に期待。

地元では観光面での期待感が大きいと思います。特に、東日本大震災以降における鬼怒川地区では、観光客復活の兆しが見えていた矢先の昨年9月に関東東北豪雨により、多大な被害を受けたところでしたので、再度の復興として、SLへの期待は相当なものであると思います。また、道の駅日光「日光街道ニコニコ本陣」のオープンにより中心市街地として賑わいを見せ始めた今市地域においても、かつてSLが走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある下今市駅舎の改築とともに、新たな観光資源として期待されているところです。 SL復活運転をきっかけに沿線地域住民とSL利用者のふれあいが、日光市のさらなる魅力を創出し、地域の交流人口の増加につながっていくと考えています。


東武鬼怒川線大谷川橋梁

東武鬼怒川線大谷川橋梁

道の駅日光「ニコニコ本陣」東武日光線下今市駅からは徒歩約5分。

道の駅日光「ニコニコ本陣」
東武日光線下今市駅からは徒歩約5分。

観光活性化に向けて、高い満足感の提供を目指していく。

鉄道は、基本的に目的地へ向かう輸送手段ですが、今回のSLは乗車自体が観光の目的であり、下今市、鬼怒川温泉両駅に設置される転車台とともに、新たな観光資源として捉えています。当市の観光振興の基本理念は、観光客の拡大、地域経済の活性化であり、その戦略として観光資源を活用して観光客に高い満足感を提供するとしています。今後、地域の観光関係者による誘客や経済活性化への取り組みに期待するとともに、日光市として、他地域との連携や情報発信という面で支援していきたいと考えています。