江戸時代 - 明和元年(1764) - 松本醤油商店

    旨みと香りが引き立つ天然醸造の醤油

    初代松本新次郎(まつもとしんじろう)が明治22年(1890)、川越を代表する豪商だった横田五郎兵衛(よこたごろべえ)の分家を購入し、同時に醤油製造業も引き継いだのが「松本醤油商店」のはじまり。創業以来、国産の良質な丸大豆と小麦を原料とし、伝統的な製造方法で醤油づくりを続けています。通りに面した店蔵は川越では数少ない白漆喰(しろしっくい)仕上げで、川越市の文化財にも指定されています。

    天保(てんぽう)元年(1830)に建てられた「天保蔵」と呼ばれる木造の蔵には、当時からある巨大な杉桶が約40本並び、熟練した職人の手で醤油がつくられています。自然の温度変化にまかせた天然醸造で、1年または2年の時間をかけて熟成・発酵させることによって深い旨みが出るのだとか。手間と時間をかけた手づくりの醤油は、味も香りもすぐれた逸品です。「天保蔵」は川越市の都市景観重要建築物に指定されています。

    代表的な商品は、“再仕込み”という方法で2年間熟成させた、深みのある「はつかり醤油」、木桶で1年間熟成させた「天保蔵醤油」、まろやかな甘味が特徴の「甘露(かんろ)醤油」など。プロからも高く評価され、全国各地の飲食店でも使われているそうです。

    見どころ

    毎日、蔵の内部が見学できる

    建物の特徴や醤油づくりの製法などについて、4代目の松本公夫(まつもときみお)さんによる説明を聞きながら、歴史ある仕込蔵の中を見学することができます。平日は13時〜、土・日・祝日は13時〜、14時〜、15時〜の1日3回実施。予約は不要で、10分前に店舗前に集合すれば無料で参加可能。見学所要時間は20分ほどです。

    ひんやりとした蔵の内部に醤油の香りが漂う

    買い物や食事が楽しめる施設が充実

    敷地内には直売店「醸(かも)ん楽座(らくざ)」があり、醤油をはじめ、醤油をベースにした調味料や漬け物などの商品が揃っているほか、平成19年に復活した川越唯一の地酒「鏡山(かがみやま)」の酒蔵も有り、吹きガラスが体験できる「Blue moon」、蔵を改装したレトロモダンなカフェ「Cafe蔵」、スープにはつかり醤油を使用した「つけそば丸永(まるえい)」なども併設されています。

    卓上で使いやすいミニサイズのはつかり醤油226円(100ml)

    所在地 : 川越市仲町10-13 アクセス : 東武東上線・JR「川越駅」東口から徒歩23分
    東武東上線「川越市駅」から徒歩14分
    東武バス、小江戸名所めぐりバス「仲町バス停」下車、徒歩2分
    小江戸巡回バス「蔵の街バス停」下車、徒歩5分
    電話 : 049-222-0432
    時間 : 9時〜18時
    休み : 無休

    ※表示価格は2015年3月取材時の税込価格です。

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