平安時代 - 長元3年(1030) - 川越八幡宮

    受験生やスポーツ選手に人気の勝負の神さま

    長元元年(1028)に起きた平忠常(たいらのただつね)の乱のとき、源頼信(みなもとのよりのぶ)が必勝祈願をして敵陣に斬り込んだところ、うまく乱が収まったことから、この地に感謝して長元3年(1030)に八幡宮を創建したといわれています。そのため、「勝負の神さま」として崇められ、受験生やスポーツ選手による必勝祈願が多いそうです。

    拝所前に鎮座する狛犬は江戸時代中期のもので、鳥居は明治時代のもの。鳥居に近づくと真下に一風変わった足の踏み場があることに気がつきます。これは川越八幡宮の「八」にちなんで、参拝に訪れた人に末広がりの未来が訪れるように、また足腰が丈夫になるようにと祈願されたものです。

    夜になるとライトアップされる境内は、幻想的な空間に生まれ変わり、日常からほんのひととき、旅立たせてくれます。朱塗りの灯篭が連なる参道は、川越市の「都市景観ポイント賞」を受賞し、注目を集めました。

    見どころ

    御神木の縁結びのイチョウ

    境内にある大きなイチョウは、昭和8(1932)年12月23日に天皇陛下の生誕を記念して植樹されたもの。雌と雄の2本を近くに植えたところ、年月が経つにつれて少しずつ距離が縮まっていき、ついに1本に結ばれたのだとか。このイチョウに手を触れながら願うと、良縁に出会えるといわれています。さらに、木と木の間にある乳のような木根(きこん)に触れると子宝に恵まれるそうです。

    ぴったりとくっついた不思議な姿

    願いを叶えるタラヨウの木

    本殿のすぐ右横には、タラヨウという木があり、この葉っぱの裏側に願いごとを書くと叶うといわれています。ペンではなく、竹串のようなもので文字を書くと、文字が浮き上がってくるのです。その文字はずっと消えることはないのだとか。のぞいてみると、手の届く位置にある葉の多くには、誰かの願いごとが書かれています。ただし、樹木を傷めることになるので、控えましょう。

    多くの人がこの木に願いを込めている

    ランナーに人気のお稲荷さま

    境内には「民部(みんべ)稲荷」(相撲(すもう)稲荷)がまつられ、足腰の健康にご利益があるということから、箱根駅伝で3度の優勝を誇る東洋大学の陸上競技部も毎年参拝に訪れているとか。禰宜(ねぎ)を務める榊原祥光(さかきばらよしみつ)さんも市民ランナーで、バルセロナオリンピックの銀メダリスト・森下広一(もりしたこういち)選手と交流があり、メモリアルシューズも奉納されています。

    五輪で履いていたシューズと同じ型のもの

    貴重な初版本をそろえた参集殿(文学館)

    参集殿(文学館)には、芥川賞と直木賞の歴代受賞作の初版本がすべてそろっており、事前に予約をすれば見学ができます。15代宮司の榊原茂(さかきばらしげる)さんが30年以上かけて集めたもので、戦前のものは発行部数がごくわずかで入手困難なため、極めて貴重といえます。テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』では1,200万円もの評価が出ました。

    本が傷まないよう温度や湿度、光が管理されている

    所在地 : 川越市南通町19-1 アクセス : 東武東上線・JR川越線「川越駅」東口から徒歩7分
    東武東上線「川越市駅」から徒歩12分
    電話 : 049-222-1396
    時間 : 9時〜17時(3が日は終日)

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