平安時代 - 大同2年(807) - 三芳野神社

    『とおりゃんせ』の舞台となった神社

    平安時代初期の大同2年(807)に建立されたと伝わるこの神社は、「通りゃんせ、通りゃんせ」でおなじみのわらべ歌『とおりゃんせ』の発祥の地といわれます。細くて長い参道を歩いて鳥居をくぐると、緑に包まれた境内に社殿が静かにたたずんでいます。普段は無人ですが、ご朱印は川越氷川神社でいただけます。

    康正(こうしょう)2年(1456)から長禄(ちょうろく)元年(1457)にかけての太田道真(おおたみちざね)・道灌(どうかん)父子による川越城築城によって、この神社は城内の天神曲輪(くるわ)に位置することになりました。そのため、普段、一般庶民は城内に入れず、参詣が難しくなってしまったのです。ただし、年に一度の大祭と七五三のお祝いの時だけは参拝が許されました。

    とはいえ、天神さまにお参りするには、警護の侍が詰めている門をくぐり、長く続く細い道を通ってたどり着き、また戻らなければなりません。そのため、「行きはよいよい、帰りはこわい」と唄われるようになったとか。一説には、「こわい」という言葉は「疲れた」という意味の方言だともいわれます。

    現在、周辺は初雁(はつかり)公園として整備されています。さまざまな遊具やベンチが置かれ、無邪気に遊ぶ子どもの姿も。小高い塚の上には東屋があり、すがすがしい風を感じながら、ひと休みすることができます。

    見どころ

    権現(ごんげん)造りの優美な本殿

    現存する社殿は、酒井忠勝(さかいただかつ)が家光の命を受けて、寛永(かんえい)元年(1624)に再建したもの。明暦(めいれき)2年(1656)には、松平信綱(まつひらのぶつな)が家綱の命を受けて、江戸城二の丸の東照宮本殿を移築して本殿とし、幣殿(へいでん)を増設して本殿とつなぎ、権現造りにしたと推測されています。

    建物の歴史には解明されていないことも多い

    合格祈願・学業成就のご利益あり

    『とおりゃんせ』の歌詞に出てくる「天神さま」というのは菅原道真(すがわらのみちざね)のこと。学問の神様として知られていますが、ここにも受験シーズンになると、合格を祈願して多くの参拝者が訪れます。

    絵馬がたくさんかけられている

    「初雁の杉」の碑

    境内には川越城が「初雁城」と呼ばれるきっかけとなった「初雁の杉」がありました。毎年秋になると北から雁の群れが飛んできて、杉の真上で3度鳴き、その回りを3度回ってから南へ飛んでいったそうです。その伝承から、川越城は初雁城ともいわれるようになり、それを示す碑も立っています。

    川越城七不思議のひとつでもある

    所在地 : 川越市郭町2-25-20 初雁公園内 アクセス : 東武東上線・JR川越線「川越駅」東口から徒歩32分
    東武東上線「川越駅市」から徒歩27分
    東武バス「市役所前バス停」下車、徒歩7分
    小江戸名所めぐりバス「博物館前バス停」下車、徒歩2分
    小江戸巡回バス「本丸御殿バス停」下車、徒歩1分
    電話 : 049-224-0589(川越氷川神社)



    同じ時代の観光スポット

    page top