■列車の安全運行を支えるために

当社では、乗務員・駅係員をはじめ車両・施設の技術部門と各指令が連携することで、列車の安全・安定運行を支えています。

運転士は、天候や混雑度など変化する周囲の状況を判断し、列車を安全・快適かつ正確に目的地まで運転するよう努めています。また、車掌はドアの開閉や運転士への出発合図などの列車運行に関する業務に加え、お客様の立場に立った丁寧な案内放送を行うなど、運転士と協力してお客様に安心してご利用いただけるように努めています。

多くのお客様にご利用いただいている駅では、ホーム上のお客様の安全と列車の安全運行を支えるため、列車の進入進出時の安全確認、ならびに列車を安全に発車させるための乗務員への合図の掲出等、乗務員と連携して安全確保に努めています。また、お客様に安心して快適にご利用いただけるよう、分かりやすいご案内や放送、お困りのお客様への積極的な声がけ等に努めています。さらに、2020年1月には、全駅係員ならびに全乗務員に、AI通訳機「POCKETALK®（ポケトーク）」を導入し、ご案内のレベルの向上を図っております。

車両部門では、列車を安全運行させるため、周期に応じて定期的に様々なメンテナンスを行っています。

施設部門では、線路・変電・電路・信号・通信等の設備の保守・改良を行っています。列車が運行している間に実施できない工事については、運行が終了した夜間に行い、昼夜を問わず列車の安全運行を支えています。

運行管理所では、運転・営業・車両・施設の総合的な指令業務を行っており、運行管理システムにより信号や列車の進路を遠隔集中制御しています。また、事故発生時などには安全確保を最優先に、列車の運転見合せや早期復旧手配などの指示を行うとともに、お客様への情報配信を行っています。加えて、防災システムにより、沿線の風速・雨量・震度の監視も行っており、気象異常時に迅速に対応しています。

電気指令所では、列車の安全運行に必要となる電気設備全般の集中監視ならびに通常時・異常時における停送電管理を行っています。また、事故発生時や異常時においては運行管理所と連携して情報収集を行い、安全確保を最優先した早期復旧対応ができるよう指示・支援を行っています。