鬼怒川のみらいをみんなで作ろう! 鬼怒川線2030 未来まっぷ

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地域・人・企業、みんなで持続可能な鬼怒川の未来を創る

2017年8月の東武鬼怒川線におけるSL大樹の運行開始以降、地元地域の皆様といっしょに、沿線各所における花畑の造成や、昭和レトロにちなんだ施設の改修・整備、日光・鬼怒川エリアならではの里山や渓流の景観整備など、当エリアでしか体験できない“来訪価値”を創出する取り組みを進めてまいりました。
今回、地域に引き継がれた自然環境、文化・歴史、伝統産業等の観光資源をさらに活用し、経済、社会、環境の循環につなげていくことで、サステナブルな地域観光を目指すことを目的に地域の将来構想として「鬼怒川線 2030未来まっぷ」を作成しました。
このまっぷをご覧いただいた一人ひとりが、SLが走る鬼怒川線沿線の未来を考え、いっしょに動いて(ロコモーションして)くれたら、このエリアはもっとよい姿を未来に残せるはず。みんなで考えて、みんなで創ろう、鬼怒川線沿線は、夢をかなえるジオラマです!

CONCEPT01 全線イルミネーション構想

夜行SLに乗りながら楽しめる沿線のイルミネーションは鬼怒川線の冬の風物詩!

鬼怒川線全線における冬の景観向上を目指し、各駅に煌びやかなイルミネーションを装飾しています。
2017年から始まったこの取り組みは、沿線地域住民の協力をいただきながら年々規模を拡大。
沿線のイルミネーションを見に来るお客様や沿線地域住民の方も徐々に増え、今や鬼怒川線の冬の風物詩となっています。

倉ヶ崎SL花畑イルミネーション

青いイルミネーションの海を走るSLはまるで「銀河鉄道」! 倉ヶ崎SL花畑イルミネーション

日光市・倉ヶ崎地区にある「倉ヶ崎SL花畑」。冬はお花の代わりに一面の煌びやかな光で夜の倉ヶ崎地区を彩っています。
「訪れる方に少しでもあたたかい気持ちになってほしい。」そんな想いから地域の住民の方を中心に環境整備を行いました。
今年も青色や白色の発光ダイオードを丁寧に敷き詰め、日光の厳しい寒さの中、息を吞むような「イルミネーションの海」をひろげています。
イルミネーションの数は毎年増えつづけ、SLの旅をより楽しんでいただけるよう地域一体となって取り組んでいます。
地元地域の皆様のアイデアは尽きることなく、これからも訪れる人々の目を楽しませてくれそうです。

新高徳駅レトロ舎イルミネーション

幻想的な世界 新高徳レトロ駅舎イルミネーション

鬼怒川のほとりにある「新高徳駅」。下今市駅と同様、昭和レトロを感じる駅舎にイルミネーションを装飾しています。
今回は駅中に金色の草原を走行するSL大樹のイルミネーションを設置。また駅に隣接する竹林を緑色にライトアップをするなど幻想的な世界を演出しています。どこか温かみのあるイルミネーションは、訪れる人々をほっこりとさせています。

鬼怒川線全駅クリスマスツリー
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すべての駅でクリスマスツリーがお出迎え! 鬼怒川線全駅クリスマスツリー

まちの顔である「駅」のシンボルとして、鬼怒川線全駅の駅前にクリスマスツリーの設置をすすめており、地元業者と連携し花壇を整備しております。
2022年は、大谷向駅、大桑駅、新高徳駅、鬼怒川温泉駅に次いで5本目のクリスマスツリーを小佐越駅に設置しました。
各駅のクリスマスツリーの高さは約8メートルもあり、駅によりLEDの色や装飾が異なるため、各駅ごとに表情を変えるクリスマスツリーをお楽しみいただけます。
引き続き、地元地域と連携して鬼怒川線沿線へのイルミネーションの設置に取り組んでまいります。

立岩変電所にイルミネーション
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2022年 新たに設置!
「立岩変電所にイルミネーション」

東武ワールドスクウェア駅と鬼怒川温泉駅間にある、当社立岩変電所のフェンスに新しくイルミネーションを設置し、日光・鬼怒川エリアに更なる彩りを添えます。
このイルミネーションは白色と青色の発光ダイオードを使用し、雪国などで冬になると軒下等に出来る「氷柱」をイメージしております。
本物の氷柱のような自然な輝きを持ち、風で揺れると光のカーテンのような圧巻の景色を見ることができます。

CONCEPT02 サイクルツーリズム構想

日光・鬼怒川エリアでのサイクルツーリズムの推進を目指します!

日光・鬼怒川エリアにおける、サイクルツーリズムの環境整備により、様々な二次交通の手段を提供し、エリア内の回遊性の向上に寄与していくほか、自家用車等の使用による温室効果ガスの排出量削減を推進し、「国際エコリゾート日光」の実現をさらに推進してまいります。

日光市サイクルタウン構想と連携し、エリア内でのサイクルツーリズムをさらに推進します!

日光市サイクルタウン構想と連携し、エリア内でのサイクルツーリズムをさらに推進します!

日光市では、サスティナブルな社会を実現する第一歩として、エリア全体をサイクルタウンと位置づけ移動手段のひとつに自転車を活用した環境にやさしい観光地を目指しております。
当社もサイクルツーリズムの定着を目指し、「サイクルトレインの運行」や当エリアの観光資源を活かした「サイクルMAPの造成」などに鋭意取り組んでおり、地元地域をはじめとする行政や 観光施設、公共交通機関と連携をし、課題である、渋滞や駐車場不足の改善、エリアの回遊性向上による滞在時間の延長や宿泊者の向上に努めてまいります。
今後は、①サイクルトレイン運行に向けた調整、②環境配慮や地域資源の活用などに重きを置いたサイクルMAPの造成、③シェアサイクル拠点の新規設置、自転車の増台などに取り組んでいくことで、環境に配慮した「エシカルトラベル」が楽しめるエリアとして魅力を浸透させてまいります。

日光・鬼怒川エリアにおける
サイクルトレインの実証実験を開始
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日光・鬼怒川エリアにおける
サイクルトレインの実証実験を開始

土休日や秋の紅葉シーズンなどの繁忙期を中心とした、日光・鬼怒川エリア内の交通渋滞は、シームレスな観光という観点からはかねてより大きな課題とされており、新たな二次交通の確保が課題となっています。
そこで当社では、当エリアへお越しの皆様の二次交通の手段として、「レンタサイクル」をはじめとする自転車を利用していただきやすいような整備づくりを推進するとともに、交通渋滞の解消や、温室効果ガス排出量の削減などの諸問題の解決に寄与することを目的とした「サイクルトレイン」の実証実験を、2022年11月24日~2023年4月7日の期間において実施します。(年末年始を除く。)
サイクルトレインとは、列車内へ自転車の解体等をせず、直接持ち込むことができる制度で、駅から離れた観光スポットなどへのアクセスも容易になります。
当社は、日光市観光協会が進める「日光市サイクルタウン」推進業務と連携し、自転車愛好者に優しい観光地づくりに向けた電車と健康志向のレジャーとして自転車を使った新しい交通スタイルを提供することで、日光・鬼怒川エリアでの鉄道利用観光客の回遊促進を図り、円滑な移動が可能な魅力ある観光地を目指します。

市内のレンタサイクルの設置箇所はこちら!

市内のレンタサイクルの設置箇所はこちら!

観光スポット間の移動に便利な「レンタサイクル」。地元地域の取り組みで、東武日光駅をはじめとする駅前や各観光施設近辺への設置が積極的に進められており、利用もスマートフォンからお手軽に利用できることから、日光・鬼怒川エリアの二次交通の手段として、徐々に浸透してきております。
「サイクルトレイン」などとあわせた利用を目指すことで、レンタサイクルの利用促進および、観光客をはじめとする皆様へ、当エリアにおける高い回遊性と多様なニーズをとらえた観光コンテンツの提供を地元地域と一体となって取り組んでおります。
日光・鬼怒川エリアのレンタサイクルはこちら!→https://www.nikko-sharecycle.com/

CONCEPT03 フラワーガーデン路線構想

四季折々の風景が楽しめる!東武鬼怒川線フラワーガーデン

SL大樹が走る鬼怒川線沿線。
歴史・伝統・文化と自然が共生する沿線を目指します。
その裏には、様々な方たちの協力があります。当社沿線でしか体感できないことを実施するとともに、沿線・地域・人々・企業等とのつながりを強固なものにして持続可能な沿線開発をすすめてまいります。四季折々の風景が楽しめる!東武鬼怒川線を満喫してください。

下今市チューリップ

下今市チューリップ

下今市駅近くの「イマテラス」では、SL大樹の出発直後にお楽しみいただける箇所に「チューリップ」の植栽を進めております。
廃棄された枕木を再利用して造成した花壇に、今年は約400株の色とりどりなチューリップが咲き誇りました。
SL大樹のお見送りにいらっしゃった方のお手振りのように、風になびくチューリップをご覧になった時、穏やかな気持ちにしてもらえます。

大谷向タチアオイ

大谷向タチアオイ

SLの運行開始に合わせて整備してきた花畑。
当初より地元地域の皆様の協力により花々が手入れされ、近年では6月から8月にかけて咲く「タチアオイ」をメインに季節感ある花々が咲き誇っており、「大谷向アオイの広場」の看板を掲げ、訪れた人々の目を癒してくれます。
整備された敷地内の花壇エリアでは、防草シートの代わりに環境に配慮したウッドチップを敷きつめて雑草対策を行うなど、丁寧に整備されています。 少しずつですが、日々進化するアオイの広場。引続き地元地域の皆様との”信頼”を深めて、次世代へとつなげていきます。

倉ヶ崎SL花畑

倉ヶ崎SL花畑

日光市・倉ヶ崎地区にある「倉ヶ崎SL花畑」は、車窓から四季折々の花々を楽しんでいただくとともに、地域ならではの美しさを残したい思いから始まったプロジェクトです。
地元地域で組織された「倉ケ崎明日を考える会」の皆様により管理・運営をしていただいており、広さ約1ヘクタールの中で四季折々の花が見られるように一年を通して丁寧な整備を行っています。また、同じ敷地内に小川を整備して、かつて自生していたホタルが自然育成できるプロジェクトに挑戦しています。今年の6月から7月頃にかけて、この小川にホタルが飛び、天然の明かりを灯していました。夜に光るホタルはとても幻想的で、今後の「倉ケ崎SL花畑」の初夏の風物詩になりそうです。引き続き、四季折々の花畑に合わせてホタルの自然育成を展開し、沿線と地域を「つなぐ」取り組みを実施していきます。

栗原交差点さつき
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栗原交差点さつき

沿線地域の観光資源と連携し、様々なイベントを実施しているSL大樹では、2022年4月に栃木県鹿沼市の名産「さつき」と連携したイベントを実施しました。当日は、鬼怒川線のSL撮影スポットとして有名な栗原交差点付近の法面に新設した花壇に、鹿沼商工会議所から寄贈いただいたさつきを、栃木県立鹿沼南高等学校の生徒の皆様といっしょに植樹し、沿線の景観をさらにお楽しみいただけるようになりました。また、11月にもさつきを追加で植樹し、来年度の5月~6月の期間にたくさんの花を咲かせ、新緑の季節の沿線に鮮やかな彩を加えています。今後も沿線の観光資源や地域の皆様と当エリアをつなぎ、鬼怒川線の観光路線化を推進してまいります。

新高徳紫陽花
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新高徳紫陽花

新高徳駅は、かつては矢板方面に路線を伸ばしていた「東武矢板線」の始発駅など、鉄道の歴史と自然が共生するエリア内にあり、下今市駅とともに鬼怒川線内でいち早く昭和レトロ調に駅舎を改築した駅です。
駅構内には、個人で育てていた紫陽花を地元地域のみならず遠方から引受けて移植し、梅雨の時期には色とりどりの紫陽花が咲き誇り、「紫陽花の咲く駅」として親しまれております。
さらには、越谷エリアの東武鉄道杯少年野球大会に参加した5チームの子どもたちにご協力いただき、各自のご自宅で新高徳駅の紫陽花由来の苗木を育てていただき、7月にはその紫陽花を子どもたち自らの手で植樹していただきました。この取り組みを通じて、紫陽花の景観整備を推進するとともに、沿線地域の子どもたちに東武沿線の良さを知っていただき、健全育成に寄与し、「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現を目指します。

東武ワールドスクウェア水仙

東武ワールドスクウェア水仙

東武ワールドスクウェア駅は、SL大樹の運行開始に合わせて、2017年7月22日に開業した鬼怒川線では一番新しい駅です。
「東武ワールドスクウェア」を訪れる皆様に、車窓や列車を待つ場面で楽しんでいただこうと、少し寂しかったホームから見える空き地に「水仙」を植えました。
日常のお手入れなどについては、地元地域の方と一緒に取り組んでおり、小さな花畑から地元地域と訪れる人、そして日光・鬼怒川エリアの素敵な空間をつなげます。

CONCEPT04 間伐材等による木材活用構想

環境や生物多様性について学び地域づくりへの貢献を目指します!

当社が所有する森林における間伐作業で発生した木材を使用し、日光・鬼怒川エリアの活性化に活用しています。
また、SDGsの理念に賛同し、社有林を適切に維持管理するとともに、当社が有する様々なサービスを活用し、社会課題の解決に貢献していくことで、活気あふれる地域づくりに貢献してまいります。

倉ヶ崎・大桑エリアの案内看板
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倉ヶ崎・大桑エリアの案内看板

倉ケ崎・大桑エリアには、倉ケ崎SL花畑だけでなく、かつて大名同士が行き合うと格下の大名が退避した所と言われている「二重並木」や「杉並木寄進碑」等、歴史ある軌跡が多く残っています。
一見よくある田園風景や住宅地の風景でも、ゆったり歩いてみないとわからない、新たな発見やその地の香りや音など、多くの魅力が詰まっています。
「ぜひ、倉ヶ崎・大桑エリアも散策してもらいたい。」そんな地元地域の皆様の想いを受け、花畑やエリア内をご案内する案内看板を、当社保有の森林における間伐作業で発生した木材を使用して制作しました。現在は、倉ケ崎SL花畑内や二重並木付近、大桑駅前への設置が完了しました。
また、今年の10月に東武健康ハイキングの1コースとして「倉ヶ崎SL花畑・二重並木めぐりハイキング」を実施しました。地元地域の想いとともに制作した案内看板を見ながらゆっくりとしたときが流れる倉ケ崎・大桑エリアを過ごし、地域の魅力を存分に触れていただきました。

ベンチの寄贈

ベンチの寄贈

当社が保有する森林における間伐作業で発生した木材を使用して「ベンチ」を制作し、SLが走る日光・鬼怒川エリアの風景を楽しめる場所に寄贈いたしました。
ベンチの制作には、日光市の木材関連業者「無垢の会」のご協力をいただき、一つ一つ手作りで造られ、SL大樹の焼き印等もあしらわれています。
今後も、地元地域の皆様とともに木材の活用を積極的に推進し、社会課題の解決に貢献することで、活気あふれる地域づくりにも貢献していきます。
ベンチを見つけた際には、ぜひ座っていただきゆっくりとした時間をお過ごしください。

スウェーデントーチ

スウェーデントーチ

古くから北欧ではかがり火として使用され、丸太に切り込みを入れて直接火をつけて暖をとる「スウェーデントーチ」。
比較的標高が高く、厳しい寒さとなる日光の冬を暖かくおもてなしするとともに、その暖かな見た目やパチパチと弾ける音をゆったりと聴きながら「日頃の疲れを癒していただきたい。」という思いから、当社が保有する森林における間伐作業で発生した木材を使用して「スウェーデントーチ」を制作しました。
2021年の日没後に運行したSL大樹イルミネーション特別運行の際には、新高徳駅の構内でスウェーデントーチを点火し、イルミネーションとスウェーデントーチの灯火により、幻想的で心安らぐ時間を提供しました。

CONCEPT05 エリア内での再生可能エネルギー構想

再生可能エネルギー使用の推進で、「国際エコリゾート日光」の実現をさらに推進します!!

東武グループでは、地球温暖化などの環境問題などについて、重要課題としてとらえ、鉄道車両の省エネルギー化や太陽光発電所による電力の創出など、様々な取り組みを実施しおります。

特に日光・鬼怒川エリアにおいては、 世界唯一の「歴史・文化・伝統と自然が共生する国際エコリゾート」を目指しており、鉄道輸送については、カーボンオフセットの取り組みなどで、CO2排出量実質ゼロにするほか、2021年からは環境配慮型・観光 MaaS「NIKKO MaaS」のサービス開始など、各種取り組みを行っております。さらに、多くの水路を有する、今市エリアに着目した小水力発電を活用した、冬季における鬼怒川線イルミネーションの点灯などを目指しております。
このような様々な環境にやさしい取り組みで、「国際エコリゾート日光」の実現をさらに推進してまいります。

新型特急

新型特急

日光・鬼怒川エリアへの特急輸送として、100系スペーシアがその中心的役割を担ってまいりましたが、2023年7月15日に新型特急「SPACIA X」を導入し、スペーシアが築いてきた伝統を継承しながら、同エリアの観光需要喚起を図ります。
「SPACIA X」は「Connect & Updatable~その人、その時と、つながり続けるスペーシア~」をコンセプトに、お客様それぞれにとって「自分だけの最適な日光・鬼怒川エリア」へのつながりを提供するため、沿線地域と連携した商品の提供や各種サービスをお届けしてまいります。
また現スペーシアと比べ、CO2排出量を最大40%削減するほか、運行の使用電力相当分は、全て再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換え、CO2排出量を実質「ゼロ」とすることで、地域社会の持続可能な発展を目指してまいります。

日光・鬼怒川エリアの
カーボンオフセット

日光・鬼怒川エリアの
カーボンオフセット

2022年度中に、日光・鬼怒川エリアを走行する列車及び都心から同エリアへアクセスする、特急列車にかかる電力相当を実質的に再生可能エネルギー由来の電力に置き換えることで、鉄道輸送にかかるCO2排出量実質ゼロを実現します。
実現にあたっては、東武日光線 下今市以北の区間で運行する列車・同エリア内の駅等で使用する施設、また都心から日光・鬼怒川エリアへ運行している特急リバティ・スペーシアなどの特急列車にかかる使用電力相当について、東京電力エナジーパートナー㈱のFIT 非化石証書を活用したメニューなどを使用し、CO2排出量実質「ゼロ」となる電力に置き換えることで、沿線地域の持続可能な社会の実現のために取り組んでまいります。
また同エリアで運行中のSL大樹・DL大樹における、カーボンオフセットについても検討しております。
今後も沿線地域に配慮した、環境にやさしい取り組みで日光・鬼怒川エリアでの脱炭素化に貢献してまいります。

小水力発電由来の電力による
冬季イルミネーションの点灯

小水力発電由来の電力による
冬季イルミネーションの点灯

今市エリアは、農政改革に取り組んだ二宮金次郎終焉の地であり、その人生の集大成として用水路の開拓などに取り組んだ歴史深い場所であります。東武日光線・鬼怒川線では、現在でも多くの水路が残されており、農業用水などを運ぶ水路として利用しているほか、街中においても水音などが響き、当時からの水路の流れを感じることができます。
この度、鬼怒川エリアのさらに北方、川治・湯西川エリアでダムをはじめとする水力発電を行っている事業者と連携し、倉ケ崎エリアでの小水力発電システムの導入検討を開始しました。2023年冬のイルミネーション点灯を目標に、日光・鬼怒川エリアならではの資源を活かした発電方法と、地域と一体となったやさしい取り組みで、環境負荷低減を推進してまいります。

CONCEPT06 間伐材等による木材活用構想

首都圏と里山をつないでいるからできる暮らしや取り組みを提案していきたい!

当社では、「住み続けたい・訪れたい地域の創造 」の実現による、社会と当社グループの持続的な発展を目指しております。
これらにより地域の環境保全の担い手となる人材育成、生涯現役でやりがいのある仕事、安心して暮らせる沿線環境づくりに繋げるとともに、Iターンや二拠点生活の促進、沿線学校における環境教育、地域と一体となった魅力ある日光・鬼怒川エリアを目指します。

ホタル
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ホタル

東武鬼怒川線において、かつて自生していた環境下でのホタルの自然育成を目指し、整備を進めております。
育成には、長年ほたるの育成を行っている「東武動物公園」が持つノウハウを活かし、2021年夏に日光だいや川公園で自生しているホタルを提供していただき、東武動物公園の施設で育成。その後、成長した幼虫を昨年11月に「倉ヶ崎SL花畑」内のホタル川に約1,500匹放流いたしました。幼虫が成虫になる確率は非常に低く、難しい挑戦ですが、6月から7月頃にかけてホタルの飛び交う姿が見ることができるよう、さらに環境整備を進めてまいります。
2022年6月25日には、SL大樹にご乗車の皆様に向けたホタル鑑賞のイベントの実施や鬼怒川温泉駅で野外学習を行い、お客様にホタルの魅力について触れていただきました。また6月~7月頃には、倉ケ崎SL花畑にあるホタル川に放流したホタルの幼虫が成虫になり、ホタル川周辺を飛びました。
今後は、倉ケ崎SL花畑を舞台にホタルやそれを取り巻く自然環境についての勉強会や野外学習を実施することで、当社沿線でしかできない感動体験を提供していきます。

里山体験
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里山体験

都心と里山エリアを結ぶ当社沿線ならではの取り組みとして、現在宇都宮エリアで地元地域と連携している里山体験プログラムを2021年9月から実施しています。
都会の喧騒から離れ、農業体験・里の生活体験・体を考える体験・丁寧な暮らしを考える体験等をそれぞれのプロの指導もと、畑から農作物を収穫したり、焚火や巻き割り、ヨガ・メディテーション、里山の季節や瞬間を感じながらの写真集やエッセイ作り講座等々、楽しみながら非日常な時間を過ごし田舎暮らしの良さと基礎を学んでいます。2022年では竹を使用した飯盒炊飯や芋植え、芋堀り等を行い、自然に触れることで心身をリラックスしていただいております。
今後、倉ケ崎エリアでの田植えや稲刈り、花畑の整備、そば打ち体験などの実施も検討しており、首都圏エリアにお住まいの皆様と里山エリアの人々との触れ合いを「つなぐ」取り組みを推進していきます。

二重並木整備

二重並木整備

栃木県日光市倉ヶ崎の会津西街道にある二重並木は、並木街道が中央の杉を挟んで二本の道になっている市内でもここにしかない少し変わった風景の場所です。
この場所は昔、日光東照宮参拝の大名行列が行き違うとき、格下の大名は道を譲って一方に寄らなければならず、これを避けるための場所であったと言われています。
この歴史ある場所を今後も末永く大切にし、多くの方にその歴史を知っていただき、当地で感じていただきたいとの想いから、地元地域の皆様と協力して二重並木の整備を推進し、地域と歴史を「つなぐ」取り組みを実施してます。

SL大樹米の活用

SL大樹米の活用

東武鬼怒川線沿線にある倉ケ崎SL花畑内の「SL田んぼ」では、本年も4月上旬に田植えを無事終了し、今後「倉ケ崎明日を考える会」の皆様がお米を大切に育て、「SL大樹米」として10月下旬に収穫を行いました。自然豊かな土地と日光のおいしいお水で育んだお米は大変美味しく、その美味しさはちょっとした名物に。
2022年12月4日に行う「2022 東武プレミアムファンフェスタ」にて、皆様へのおすそ分けを予定しております。
今後も日光産の「SL大樹米」を沿線の多くの方へお楽しみいただくことで、食を通じた沿線の認知向上、沿線活性化に取り組んでいます。

ヤギの育成と除草
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ヤギの育成と除草

花畑造成当時から、よりきれいな花畑をお楽しみいただきたいと地元地域の皆様と協働で除草や草むしりに取り組んでまいりましたが、多大な労力と時間を要し、花畑の景観維持に際して大変苦慮しておりました。そんな中、近年除草剤や機械などに頼らない雑草防除の方法として推進されている「ヤギ除草」に注目。草むしりの代わりに草を食べるヤギを利用した除草は、環境負荷の低い管理の方法として古来から里山での生活の一部として活用されておりました。
ヤギのかわいらしい姿は、花畑に訪れる多くの皆様の心を癒すこと間違いなし。当社では黒ヤギ(ハナちゃん)と白色に黒ブチ模様のヤギ(クラちゃん)を倉ケ崎SL花畑に放牧し、花畑のお花が咲いていない時期にも、多くの方にお楽しみいただける新たなコンテンツのひとつとして、ヤギが住める環境整備を進めております。
今後も里山エリアならではの環境にやさしい取り組みで、環境負荷の低減に寄与した内容で美しい里山の原風景を守ってまいります。

CONCEPT07 新高徳駅以北の鬼怒川景観構想

鬼怒川の渓流・美しい景観をもっとたくさんの人に感じていただきたい!

大自然が創造した渓谷「鬼怒川」のすばらしさを満喫できるよう、自然環境に配慮し伐採、整備、補修等を行います。
鬼怒川線沿線の方には「住み続けたい」、また、首都圏エリアの方には「また訪れたい地域」と思っていただけるよう、整備をすすめます。
本エリアにお越しの際には、あらためて自然と向き合い、ゆったりと触れ合ってみてください。

ライン下り下船場の景観整備

ライン下り下船場の景観整備

鬼怒川温泉エリアのアクティビティの一つである「鬼怒川ライン下り」。このライン下りの下船場が、鬼怒川線の新高徳~小佐越間にあり、SL大樹から鬼怒川を望めるいくつかのスポットの一つとなっています。
この景観を車窓からはもちろん、その場所から楽しんでいただけるよう、今後地元地域と連携しながら、新たなビュースポットとして整備を進め、訪れた人が大自然のパノラマを思い出に、また訪れたい気持ちになる場所に整備します。

新高徳竹林と中岩公園の整備
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新高徳竹林と中岩公園の整備

新高徳駅構内西側に設置されている「レトロスポット」の横には竹林が生い茂っており、その竹林の入口には鬼怒川のほとりに通じる中岩公園への遊歩道の跡が存在します。「レトロスポット」周辺は以前コンクリート柵でしたが、竹を活用した「竹柵」を制作し設置しました。これにより景観整備を強化するとともに、各駅の更なるレトロ化に取り組んでおります。
また、新高徳駅でお降りになるお客様にレトロ調の駅舎やレトロスポット、梅雨時期の紫陽花とあわせて鬼怒川の渓谷の美しさをより近くでお楽しみいただくため、鬼怒川線2030未来まっぷの作成を協働で実施している「伊藤奈菜」さんと連携し、駅直結の遊歩道として使用できる整備計画を開始しました。
他にも、敷地内の竹を活用した竹製の塀の作成や、イルミネーションの時期にあわせた竹林のライトアップなど、周辺の自然環境を活かした自然に優しい取り組みで訪れる皆様にお楽しみいただける仕組みをお届けいたします。
今後も、中岩公園への間伐材を再利用したベンチの設置や、駅敷地内での四季の花々の育成などを計画しており、都会では体感できない、人と自然、時間と思い出、非日常を感じられる場所を提供してまいります。

鬼怒川沿岸の景観整備

鬼怒川沿岸の景観整備

SL大樹をはじめとする列車の旅で随一の風光明媚な景観が楽しめる場所、鬼怒川橋梁。 鬼怒川ならではの渓谷美と季節によって色を変える自然が楽しめる風景は、心を癒し長旅の疲れを忘れさせてくれる、人気の落ち着きスポットです。 この鬼怒川橋梁や、周辺の中岩公園からの風景をさらにお楽しみいただけるよう、枯れ木や雑草を伐採いたしました。 特に中岩公園から鬼怒川橋梁を望む景色はさらに壮観なものとなり、写真スポットとしてもさらにお楽しみいただけます。 ゆっくりと鬼怒川橋梁を渡る列車の車窓から、やさしい時間を感じていただける空間を提供するため、今後も随時整備を推進してまいります。

CONCEPT08 鬼怒川線 昭和レトロ路線構想

SLが走る鬼怒川線は、タイムトリップしたようなどこか懐かしい路線を目指しています!

鬼怒川線全線において、昭和レトロテーマパーク化を進めており、幅広い年齢層にも周知し、鬼怒川線の活性化を図り、全ての世代が住みやすく、更には訪れたい沿線を実現するなど、住む人、訪れる人それぞれが満足できる地域を目指します。

下今市駅舎
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下今市駅舎

SL大樹の運行開始を機に、昭和レトロの質感あふれる駅に生まれ変わったとともに、旧跨線橋レトロギャラリーは登録有形文化財に登録された、日光・鬼怒川エリアの玄関口である下今市駅。駅改札口には昭和時代に使用されていたお忘れ物・伝言板ボードを、駅待合室にはエイトトラック(8トラ)を設置しており、昭和レトロの世界観が溢れています。また更なるレトロ化のため、ポスターボードを木材で制作し、下今市駅・東武日光駅・鬼怒川温泉駅に設置しました。
古くから地元地域に親しまれた駅を、今後も末永く地域の財産として広く周知し、昭和レトロの世界観を大切に維持しながら、SL大樹の運転の目的である「鉄道文化遺産の保存と活用」を推進し、地域とともに沿線の持続的発展を図っていくことで、沿線の活性化、認知度の向上に努めます。

新高徳駅舎・レトロスポット

新高徳駅舎・レトロスポット

SL大樹運行開始以降、昭和レトロ化を進めている「新高徳駅」。
沿線唯一の昭和初期のレトロ車を展示する撮影スポットなど、昔ながらの場所や掲示物の展示、新高徳駅パークアンドライドのフェンスを昭和レトロを感じさせる木塀フェンスに改良するなど、沿線地域の皆様や訪れる方にお楽しみいただける空間づくりを行い、沿線の活性化に努めています。
また、紫陽花の植栽の推進を地元地域、沿線住民と協力しながら推進するなど、さまざまな人を「つなぐ」取組みを充実させ、地域とともにエリアの魅力を発見・発信するとともに、さらに魅力を高めていき、誰もが訪れたくなる新高徳駅を目指していきます。

鬼怒川温泉レトロ看板

鬼怒川温泉レトロ看板

鬼怒川温泉の玄関口である駅。鬼怒川沿線の昭和レトロテーマパーク構想の一環として、駅構内の看板において、懐かしのレトロ看板などの設置を進めます。
鬼怒川温泉には幅広い年齢層のお客様が訪れます。駅を利用する皆様に楽しんでいただくとともに、レトロ感あふれる懐かしの鬼怒川温泉を目指し沿線の活性化を図り、認知度の向上に努めていきます。

大桑駅のレトロ化工事
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大桑駅のレトロ化工事

下今市駅、新高徳駅、に次いで7月にレトロ化工事を行いました。
大桑駅は白色駅舎から茶色駅舎へ変更し、自然が感じられるような情緒あふれる雰囲気づくりに努めております。
今後も地域の住民の財産として大切にされる駅を目指し、誰もが利用しやすく、一度は降りてみたい駅になるように地元地域と連携した景観整備や、ニーズに応える地域づくりを進め、鬼怒川線全線の沿線価値を高めていきます。

プロジェクト参加者のご紹介

倉ヶ崎明日を考える会 会長 八木澤 光一(やぎさわ こういち)さん

倉ヶ崎明日を考える会 会長八木澤 光一やぎさわ こういちさん

日光市倉ヶ崎エリアのさらなる発展を目的に、地域住民の働きかけにより1995年に「倉ヶ崎明日を考える会」が発足、以来現在までさまざまな活動を続けてきました。特に2017年のSL大樹の運転以降は、SLを中心とした当社と連携した各種取り組みにご尽力いただいております。
「まずは、やってみよう」を合言葉に、沿線の耕作放棄地を整備した「倉ケ崎SL花畑」を造成。四季折々の花々やイルミネーションをお楽しみいただける、沿線の一大スポットとなり、地域住民はもちろん、SL大樹を目的に当エリアへお越しいただいた方々にもお喜びいただいております。
ほかにも、倉ヶ崎エリア内には、かつて日光東照宮への大名行列が行き違うための場所であったと言われている杉並木「二重並木」という非常に貴重な場所がありますが、整備されていない現状を憂いた、八木澤さんをはじめとする「倉ヶ崎明日を考える会」の方々の熱い想いがさまざまな関係者を動かし、観光資源化に向けた整備を進めております。
多くの人に「見てもらいたい」「楽しんでもらいたい」と心から想い、今まで活動してきた八木澤さん。これからの倉ヶ崎エリア、ひいては日光・鬼怒川エリアのますますの発展には欠かせない大切なひとりです。

有限会社 エム・アール・ピー ナオック(NAOC)代表 増渕 隆宏(ますぶち たかひろ)さん

有限会社 エム・アール・ピー ナオック(NAOC)代表増渕 隆宏ますぶち たかひろさん

「たくさんの人たちに自然を冒険する楽しみを伝えたい」という想いから、日光・鬼怒川エリアにおいてラフティングをはじめとする、総合アウトドアアクティビティサービスを運営する「NAOC」を2000年に立ち上げ、栃木の川や山をフィールドに、ありのままの大自然を活かした冒険を提供し続けています。
ほかにも、宇都宮市大谷地区にて採石場跡地を利用した、キャンプと周辺の観光資源を活用したアクティビティの魅力を訴求する「OHYA UNDERGROUND」や、小学生以下の子ども達を対象とした自然体験アクティビティプログラム、「naocあおぞらきっず」の運営を行っています。また、当社と連携した取り組みとして、 首都圏エリアの当社線沿線住民の方々を対象とした、里山エリアにおける非日常な時間の過ごし方や、田舎暮らしの良さと基礎を学ぶことを目的とする「里山体験プログラム」を実施するなど、観光客をはじめとする皆様に、多くの大自然を有する当エリアのアクティビティの魅力を訴求し続けており、「国際的エコリゾート日光」の実現と持続的な発展を目指し、当エリアの観光活力の創出を担っているキーパーソンのひとりです。

bio-landscape 伊藤 奈菜(いとう なな)さん

bio-landscape伊藤 奈菜いとう ななさん

⼈と⽣き物が共⽣する場をデザインするランドスケープデザイナーとして活躍する伊藤奈菜さん。2020年に”bio-landscape”を立ち上げて、地方の放置されかけた土地を生き物が住まう豊かな場所に生まれ変わらせる、ランドスケープデザインを提案することをライフワークとして活動していらっしゃいます。
なかでも伊藤さんは、栃木県芳賀郡益子町に雑木林の中にある築40年の空家を手に入れ、千葉との二拠点生活をしながら「益子の住み処」として日々庭づくりに奔走中とのことです。
当社とは、とある出会いから、伊藤さんの活動に心を惹かれ、SL大樹の運行区間である東武鬼怒川線の観光路線化構想のさらなる発展を目指すうえで中核となる「鬼怒川線 未来まっぷ2030」の制作を協働で実施。今後も持続可能な地元地域の発展を目指し、地元地域の皆様とも連携しながら、未来まっぷをベースにした各種取り組みを推進していきます。

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