新・駅前そぞろ歩記

小江戸川越で幸せの七福神めぐり
今回の登場人物
川越・川越市(かわごえ・かわごえし)

いまや年間約600万人が訪れる観光地となった川越。江戸の面影をいまに伝える蔵造りの町並みや大正・昭和のレトロな洋館群など見どころいっぱいですが、仙波東照宮や喜多院をはじめ寺社もたくさんあり、古くから七福神をお祀りしている寺院もあります。そこで、新年を迎えて「小江戸川越七福神めぐり」を紹介しましょう。1日フリー乗車券と食事券付きの「東武東上線 埼玉S級グルメきっぷ」(詳細はP14参照)もお薦め。川越で利用できるS級グルメのお店が3店もあるのですから。
※データファイル(P12)に記載されていない店舗の営業日については、直接お問い合わせください。

川越・川越市(かわごえ・かわごえし)
ページ上部へ
川越・川越市(かわごえ・かわごえし)
“1月3日の喜多院は初大師とだるま市

川越の七福神めぐりは、江戸初期に喜多院の住職となった天海僧正によって定められたといわれています。川越の市街地をめぐる全行程は約6キロ。途中に観光スポットもあり、ほどよいウォーキングコースとして訪れる人が増えています。

今回のスタートは川越駅。七福神めぐりのコースには至る所に道案内の標識が立っているので安心です。東口から東へ5分ほど歩くと、早くも妙善寺(みょうぜんじ)に着きました。ここに祀られるのは毘沙門天。境内には川越さつまいも地蔵尊も立っています。

ここからさらに東へ歩いていくと川越街道沿いに天然寺(てんねんじ) 。近くには新河岸川が流れています。ここは武蔵国十三仏霊場のひとつで、本尊は平安時代の木造大日如来坐像。境内の裏手に回ると七福神の寿老人を祀ったお堂があります。

次は進路を北にして歩きます。住宅地を貫く一本道。やがて仙波東照宮にたどり着きます。この先に現れるのが喜多院です。小江戸川越を代表する観光スポットだけあって、多くの観光客で賑わいます。目指す七福神の大黒天は、本堂のそばに建つ立派な大黒堂に祀られています。

正月の喜多院といえば、1月3日は初大師とだるま市。「川越の新春は初大師から始まる」といわれるほど有名で、多くの参拝客が縁起物のだるまを買い求めます。その喜多院の北側の参道を下っていくと、成田山。成田山新勝寺の別院で「川越のお不動さま」と親しまれています。毎月28日に開かれる蚤の市は大賑わい。境内に祀られているのは恵比須天です。

ページ上部へ
川越・川越市(かわごえ・かわごえし)
一番街の蔵造りの町並みから菓子屋横丁へ

成田山を出ると、そこはもう川越の市街地。商店街を歩くと、古い町屋造りやレトロな洋館、懐かしい看板建築の店などがあります。川越は蔵だけではなく、明治や大正、昭和とさまざまな時代の建物が残る町なのです。

石造りの洋館が多く残る大正浪漫夢通りを横切ると、中央通りに面した蓮馨寺(れんけいじ)に到着。江戸期には幕府公認の僧侶養成所だった名刹です。ここに祀られているのは、福禄寿神。

さて、蓮馨寺を出たら中央通りを進んで一番街̶̶人出で賑わう蔵造りの町並みを歩いていきます。さらに菓子屋横丁を抜けると、新河岸川の畔に建つのが見立寺(けんりゅうじ)。境内の小さな祠に布袋尊が祀られています。

さあ、小江戸川越七福神めぐりも残るは一カ所。新河岸川に沿って住宅地を南に歩いていくと妙昌寺(みょうしょうじ)に着きます。境内裏手のお堂に祀られているのは弁財天。これで七福神がめでたく揃いました。

七福神巡りの最後にお薦めしたいのが、「小江戸 蔵里(くらり)」。川越を代表する造り酒屋「旧鏡山酒造」の 建築物を、当時の面影を残しつつ改修した施設。

4つの蔵で構成され、まず「おみやげ処 明治蔵」 ではお菓子や食品、民芸品などお土産が揃います。 「まかない処 大正蔵」では、銘酒鏡山や地ビー ルと合わせ、地産地消のグルメを。「くら市場 昭和蔵」では、新鮮な地元野菜やお惣菜が揃います。 そして「つどい蔵 展示蔵」は、ギャラリーにも なる地域住民の交流スペース。ぜひ、訪れてみて ください。

ページ上部へ
川越MAP
地図をダウンロード
Adobe Readerダウンロードページへ

PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerは、アドビシステムズ社より無償配布されています。