新・駅前そぞろ歩記

長瀞~樋口
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東武東上線の終点・寄居駅は秩父鉄道との接続駅でもあります。東上線・越生線全線と秩父鉄道の寄居駅~三峰口駅間が1日乗り降り自由の「東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券」が通年発売となりました。さっそくこのルートを辿(たど)って秩父鉄道で長に出かけ、澄んだ空気の秋風とともにハイキングを楽しんでみませんか。東武健康ハイキング「長秋の七草寺めぐり」も今月開催です。

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は町全域が埼玉県立長玉淀自然公園に含まれる観光地。国の天然記念物に指定された岩畳を鑑賞しながら荒川を下る「長ライン下り」が有名で人気を集めていますが、四季折々の自然をめぐる登山やハイキングも盛んです。長七草寺めぐりは昭和60年に始まりました。町内の七寺にそれぞれ秋の七草が植えられ、その行程約13㎞を歩くハイキングコースです。

まずは長駅から駅前通りを経て宝登山(ほどさん)参道を上り、秩父三社のひとつで「宝の山に登る」という縁起のいい宝登山神社にご挨拶。七草寺めぐりの無事を祈願します。ここからロープウェイで宝登山山頂に登れば、雄大な景観が楽しめたり小動物公園で癒しのひと時を過ごすことができます。

さて最初の七草寺は、宝登山神社の近くにある不動寺(ふどうじ) 。紅から淡いピンク色の優しげな色の撫子(なでしこ)が咲いています。

不動寺から先の七草寺巡りは長駅から北へ。荒川に沿った北桜通りを進んでいくと真性寺(しんしょうじ) 。鮮やかに咲き乱れる女郎花(おみなえし)は例年7月下旬から咲きはじめます。

金石水管橋から荒川の対岸に渡ると法善寺(ほうぜんじ)。この寺は春にはしだれ桜が有名で、秋には藤袴(ふじばかま)の花が境内に咲き乱れます。

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まだまだ続く秋の七草寺めぐり。法善寺から高砂橋を渡って北へ進むと多宝寺(たほうじ)に出ます。境内にも寺の前の畑にも白や紫の美しい桔梗(ききょう)の群生。秋のシーズンに合わせ、夏に開花した花の切り戻しを行っているそうです。

彩甲斐街道(さいかいのみち)(国道140号)を北に進み、左折して山に向かった地区に入り坂道を上っていくと、鎌倉時代に建立された古刹の洞昌院(とうしょういん)。ここは「萩寺」ともいわれ、本堂に向かう石段の両側から萩がお出迎え。境内には約20種の萩が紅や白の花を咲かせています。また裏手の「萩山」にも1万本の萩が咲き、壮観な眺め。

洞昌院と同じ地区の、緑深い森に佇むのは遍照寺(へんしょうじ) 。境内には葛のトンネルがあり、紫色の花が咲くと甘い香りが漂います。

七草寺巡りのゴールは樋口駅近くの、再び荒川を渡った先にある道光寺(どうこうじ) 。境内には尾花(ススキ)が35種も植えられています。中には2m以上の丈で白とピンクの大きな穂が秋風に揺れる珍しい外国の品種などもあり、見応えたっぷり。

歩きに歩いた長秋の七草寺めぐりの所要時間はざっと4時間です。花の見ごろなど観光情報を教えてくれるのは長町観光案内所。自転車や2人乗り小型電気自動車「モビトロ」のレンタルも受け付けています。

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