新・駅前そぞろ歩記

北越谷~松伏町
北越谷~松伏町

越谷市の東に位置する松伏町。北越谷駅から松伏町の中心部である町役場前までは、バスで15分弱の距離。中央公民館には音響効果が優れた田園ホール・エローラと、この町で育ちアトリエを置いた画家、後藤純男のギャラリーがあります。さらに、県立松伏高校には音楽科があるなど、まさに芸術の町。ほかにも、ゴルフの石川遼選手の故郷としても有名です。そんな松伏町を、今回はバスを使って巡ってみました。西に大落古利根川、東に江戸川、そして町の中央に中川が流れる松伏町は、長閑な田園風景が広がる水と緑が豊かな町です。

北越谷~松伏町
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北越谷~松伏町
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まずは北越谷駅。駅構内が楽しく、より便利になりました。名産の越谷だるまをモチーフとしたデザインを柱に施し、開運「北越谷大達磨」も登場。なんだかほっこりとした気分になります。一方トイレもリニューアルされ、子ども用トイレも設置。また駅構内の案内表示は大きく分かりやすくなり、初めて駅を利用する人にも親切なつくりになりました。そんな北越谷駅東口からバスに乗って松伏町へ。

まず訪れたのは、松伏町中央公民館。お目当ては田園ホール・エローラ。作曲家・故芥川也寸志(あくたがわやすし)氏のプロデュースによるホールです。日本初のコンピュータによるデジタル音響設計の導入によって室内楽に最も適した残響時間に調整されており、音楽関係者から高く評価。世界的な楽団の演奏会が開かれることでも有名な、いわばクラシック音楽の聖地のひとつ。なお、中央公民館には高名な日本画家で松伏町の名誉町民でもあった、故後藤純男氏の作品を展示したギャラリーが併設されていました。中央公民館に隣接する松伏総合公園には、高さ18mのスペイン風風車が。内部は調整池のポンプ施設で、屋上は展望台になっています。

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町の北部にも、松伏町のシンボルとなっているスポットがあります。大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)と中川に挟まれた田園地帯に、26・5ha(東京ドーム約5個分)という埼玉東部屈指の面積をもつ、県営まつぶし緑の丘公園です。樹林や野鳥、草花、昆虫などとのふれあいを通じて、心も体も元気になることをめざして作られた公園には3つのゾーンがあります。

広場ゾーンは緑の絨毯がどこまでも続く高原といった趣。水辺ゾーンでは湿地や池沼などを整備し、野鳥やトンボなどが集まる水辺を創出。デッキを歩きながらバードウォッチングが楽しめます。そして里山ゾーンでは高さ25 mの丘を造成して緑を植えることで、平坦な地形の松伏町に里山を創り上げました。頂上の展望台からは360度町内が一望。晴れていれば富士山や東京スカイツリー®も望めます。

そして公園近くには、町を囲むように蛇行する大落古利根川。流れに沿って遊歩道が整備され、途中には「かがり火公園」などの休憩スポットがあり、季節の花々(特に春のサクラ)や、川辺で遊ぶ水鳥など多彩な自然が楽しめます。北越谷駅からバスで訪れた松伏町は、水と緑の町でした。

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