新・駅前そぞろ歩記

東松山
東松山

新年の初詣で賑わう箭弓(やきゅう)稲荷神社は、東武東上線・東松山駅から徒歩3分の近さ。東松山は「花とウォーキングのまち」と謳(うた)われています。世界2番目の規模を誇るウォーキングの祭典「スリーデーマーチ」を開催し、歩く人たちの情報施設としてウォーキングセンターを開設。さまざまなウォーキングコースを整備しています。そこで今回は、初詣を兼ねて東松山の街中をウォーキングして新年の歩き初めとしましょう。

東松山
ページ上部へ
東松山
東松山

まずは東松山駅西口から箭弓稲荷神社へ。約1300年前の奈良時代創建と伝えられる神社で、平安期に源頼信が白狐(びゃっこ)に乗った神から箭(や)(矢)と弓を授かる夢を見て戦に勝ったことから、社殿を寄進して「箭弓稲荷」と名付けたそうです。江戸時代に建立された荘厳な社殿には絢爛豪華(けんらんごうか)な彫刻が施され、多くの参拝者を集めています。「箭弓」=「野球」というわけで、プロ野球選手から少年野球チームまで野球関係者の必勝祈願も多く、バットやホームベース形の野球絵馬が人気。

次は東松山駅の東口に出て街中を巡ります。東松山市では都市公園の整備に力を入れており、市内には総合公園や街区公園など大小さまざまな公園・緑地が約160か所あります。公園がたくさんあるからこそ、ウォーキングをする人の目を楽しませているのかもしれません。その一つ、松本町一丁目緑地はイングリッシュガーデン風の公園で、地域の「花サポーター」といわれる人たちが季節の花々を花壇に植えています。

この緑地と「ふれあいのみち」で結ばれているのは下沼公園(女沼)(めぬま)。弁財天が祀られる池には噴水があり、四季を通して花が咲き、街中の憩いの場として市民に親しまれています。またここは桜の名所でもあります。

ページ上部へ
東松山
東松山

下沼公園と対を成しているのは、北へ約1㎞行った先にある上沼公園(男沼)(おぬま)。こちらも同じように池を整備して遊歩道を巡らせ、池に張り出した東屋やベンチ、遊具などを配した親水公園です。下沼公園と同じく桜の名所で、春の桜まつり期間には2つの公園を結ぶレトロな雰囲気の小道、通称「夢小路」に道案内のように灯籠が並びます。また、夢小路を行き来して上沼公園のすぐ近くの松山神社と下沼公園の弁財天にお参りすると、恋が叶うといわれています。

その松山神社にはカシ・モミ・イヌシデなどたくさんの樹木があり、杜全体が市の名木に認定されています。神社の由緒は平安時代に大宮氷川神社を勧進して創建されたとされ、旧松山宿の総鎮守として崇敬を集めてきました。ちなみに東松山市は歴史としては本来「松山市」となるべきところ、四国の松山と混同のおそれがあるため已(や)むなく「東」を付けた由。いまでも町名や学校名などで「松山」と表記しているものがあります。

ところで東松山グルメといえば「やきとり」。やきとりは鶏ではなく豚肉です。東松山駅周辺には約20店が味を競っています。

東松山駅からの初詣&初歩き。今年こそ皆さんの健やかな日常が戻りますように。

ページ上部へ
東松山
地図をダウンロード
Adobe Readerダウンロードページへ

PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerは、アドビシステムズ社より無償配布されています。