火山が作り出した雄大な景色が魅力!日光の山で自然を体いっぱいに味わおう

山々の力強いパワーを感じられる日光の山

男体山や女峰山をはじめ数々の山々が連なる日光連山。関東平野の北側に位置する山地で、標高2,300〜2,500mの山々が連なっています。最高峰は、関東以北では最も高い日光白根山で、標高2,578mありますが、初心者でも登りやすい登山コースもあるので、訪れたことがある人もいるのではないでしょうか。

日光連山は日光火山群に属しており、戦場ヶ原などの地形にかつての噴火の面影を見ることができます。四季折々の自然が美しい中禅寺湖も、約2万年前に男体山の噴火活動で流れ出た溶岩が川をせき止めてできたものです。一帯は日光国立公園に指定されており、特別保護地区としてその自然が大切に守られています。

さらに、日光の山々は古代より山岳信仰の対象とされてきました。日光二社一寺の一つ、日光二荒山神社は男体山がご神体。山々の力強いパワーのもとに、日光の歴史は創られてきたのです。

ロープウェイで天空の足湯がある日光白根山へ

栃木・群馬県の県境に位置する日光白根山は、日本百名山にも選ばれている名峰です。正式名称は「白根山」ですが、他の白根山と区別するために、一般的に日光白根山と呼ばれています。

日光白根山は日光側から見ると最も奥に位置する独立峰で、日光火山群の主峰でもあります。初夏から秋にかけては、シラネアオイやコマクサ、エゾリンドウなど美しい高原植物が見られ、訪れる人を楽しませてくれます。登山道もしっかり整備されており、登山を普段から楽しむ人はもちろん、初心者やファミリーでも楽しめるような施設や散策コースも充実しています。

群馬県の丸沼高原側からは、「日光白根山ロープウェイ」が運行しています。標高2,000mの山頂駅まで片道約15分。山頂駅には、目の前に広がる日光白根山の眺望を楽しみながらゆっくりと過ごすことのできる「天空の足湯」があり、人気を博しています。

登山を楽しむのもよし、高原植物を愛でながら足湯に浸かるのもよし、それぞれの楽しみ方ができるのが、日光白根山の魅力です。

山全体がご神体?男体山

男体山は中禅寺湖の北にそびえる標高2,486mの山です。山頂は直径数百m、深さ200mのすり鉢型の火口となっており、北側が欠け落ちて馬蹄型をなしています。高さ97mから流れ落ちるスケールの大きな華厳の滝、男体山を水面に写す中禅寺湖も、この男体山の噴火活動により作り出されたものです。

男体山は山全体が信仰の対象となっており、山頂には日光二荒山神社の祠があります。現在も「登拝講」の活動が盛んで、毎年7月31日には登拝祭が行われ、8月1日の0時には多くの人が山頂での御来光を目指し登山を開始します。

なお男体山は日光二荒山神社の境内地のため、登拝期間が設けられています。日光二荒山神社中宮祠から登山する場合は、5月5日から10月25日の間に登ることができます。

山頂からの眺めは四方に開け、眼下に中禅寺湖や戦場ヶ原を見下ろし、白根山や女峰山などの日光連山の他、天気の良いときには富士山を望むこともできます。紅葉に彩られる秋の景色は絶景の一言。パワースポットでもある男体山のパワーを感じ、自然に触れながら登山を楽しむのもおすすめです。

雄大な自然を感じながら過ごす日光の山

火山が作り出した雄大な自然に感動する日光連山への旅。登山はもちろん、観光や散策に訪れても素晴らしい魅力を味わうことができます。秋の紅葉の時期には、その景色により心を揺り動かされるはずです。

日光白根山の山頂駅で足湯をしてゆっくり過ごしたり、男体山のパワーを感じながら登山を楽しんだり、それぞれの楽しみ方を、ぜひ日光連山で見つけてください。

※2019年12月現在の情報です