SL復活への軌跡
鉄道産業文化遺産の保存と活用
このプロジェクトが実現する
「鉄道産業文化遺産の保存と活用」についてご紹介します。
「近代化産業遺産」としてのSLの保存と活用
我が国の近代化に貢献した産業、交通、土木遺産は「近代化産業遺産」と総称されていますが、この中には歴史的な鉄道車両や駅舎、橋梁、トンネルといった鉄道遺産も多く含まれています。博物館を有する「東武」の特性を活かし、こうした近代化産業遺産の保存と活用を推進するために「活用なくして保存なし」という考えのもと、当社として約半世紀ぶりとなるSL復活運転を推進していきます。
地域、鉄道各社とともに
近年、鉄道遺産を一部の愛好家のみならず、一般市民の手によって大切にしていこうという動きが活発化しています。その地域らしさを活かしたまちづくりの核として、様々な鉄道遺産が地域活性化や観光振興に活用されています。大手民鉄の中で最も長く、昭和40年代初頭までSL運転を実施してきた当社では、その実績を踏まえてSL復活運転による栃木・福島エリアの地域活性化を地域とともに目指していきます。
このSL復活運転は、当社単独での推進は難しく、本事業の主旨にご賛同いただいた関係鉄道事業者様からのご支援・ご協力なくして実現は成し得ません。かつてSL現役時代に使用されていた機関車や客車、転車台等を、全国の鉄道事業者様から貸与・譲渡いただくことで結集し、活用してまいります。
車両・設備
名称 | 協力会社 | 旧所有場所 |
---|---|---|
蒸気機関車 | JR北海道 | 北海道 日高郡新ひだか町 |
車掌車 | JR貨物 | 愛知県 稲沢市 |
JR西日本 | 鳥取県 米子市 | |
ディーゼル機関車 | JR東日本 | 栃木県 宇都宮市 |
客車 | JR四国 | 香川県 高松市 |
転車台 | JR西日本 | 山口県 長門市 |
広島県 三次市 |