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寒い時期にこそ訪れたい場所があります。
それは、「東京の奥座敷」の一つに数えられ、年間200万人以上が訪れる鬼怒川温泉。
なんと、SLに乗ってアクセスすることができるんです。
レトロな雰囲気を楽しみながら、この場所の冬ならではの魅力を探してみました。
いつでも乗れるSLで
下今市から鬼怒川へ
冷え込みが進み始めると、ぐっと恋しくなるのが温泉ではないでしょうか。東武鉄道沿線にも数多くの温泉宿がありますが、この冬のおすすめは鬼怒川温泉。その理由の一つが、SLで楽しく&容易にアクセスできることです。
首都圏近郊の温泉地の多くは、寒さの厳しい場所にあります。朝夕は路面が凍結したり、降雪があったりと、車で向かうには不安を覚える人も多いはず。鬼怒川温泉へは東武鬼怒川線が通っていて、浅草などから特急電車がダイレクトに運行。アクセスが至便な温泉地なのです。
でもこの冬は、下今市駅で途中下車を。それは、この駅から鬼怒川温泉駅まで「SL大樹」に乗車するという、心躍る体験が待っているからです。SLが現役で走っていた時代を彷彿とさせる下今市の駅舎は、レトロな写真が撮れることでも話題ですよ。
このSL大樹は、昭和初期に造られた蒸気機関車で、客車を牽引する人気の観光列車。これまで土・日曜、祝日中心の運行でしたが、2021年7月31日から平日も含めて毎日運行されていて、旅の計画に組み込みやすくなりました。
さらに2021年11月からは、SLが活躍していた昭和30年代の客車をイメージした展望車が新登場。窓が開閉できるようになり、自由に眺めを楽しめる展望デッキも新設。SLの躍動感を肌で感じることができ、車内での楽しみをぐっと広げてくれます。
そんなSL体験が始まる下今市駅近くで、昭和にタイムスリップしたようなレトロでモダンなスポット「玉藻小路」を見つけました。駅から歩いて5分ほどの距離にある、道の駅のすぐ横。細い路地に、長屋のような続きの木造家屋をおしゃれにリノベートしたショップが並んでいます。アンティークのインテリアが飾られ木の温もりあふれる「日光珈琲」でひと休みしたり、「唐草」で手ぬぐいや和雑貨をおみやげにしたり――。「日光まほろば」では、車内でのおやつにピッタリなおからドーナツをテイクアウトしましょう。ここは帰路で立ち寄るのもいいですね。
下今市駅に戻ってSL大樹に乗り込んだら、しばし車窓を眺めながら、のんびりとした鉄道の旅を楽しみます。きらきらと陽光に輝く川や、はるか先に連なる日光連山などの美しい山並みなど、変化に富んだ風景が各所で待っています。さらに、通過駅の大桑駅を過ぎると、車両の両側に山々が迫ってきて、山奥に隠れた温泉地へ向かう旅情を盛り上げてくれます。
宿は温泉街か秘湯を選んで、
翌日は鬼怒川温泉を満喫
SL大樹で鬼怒川温泉駅まで向かうのもいいですが、唯一の停車駅となる東武ワールドスクウェア駅で途中下車を。その名のとおり、国内外の名だたる遺跡や建造物を25分の1のサイズで再現したミニチュアパーク「東武ワールドスクウェア」が駅前にあり、鉄道の旅で立ち寄るのに好立地です。
2019年7月にはタイのワット・アルン、2021年4月には沖縄の首里城が誕生するなど、新しい建造物も続々と登場。日光名物の日光湯波が味わえるレストラン、日光レークサイドホテルより継承したオリジナルチーズケーキなどが買えるみやげ物ショップもあり、見るだけでない多彩な楽しみがそろっています。ここから鬼怒川温泉へは、東武鬼怒川線の普通列車で5分ほどです。
温泉街の散策は翌日の楽しみにして、身も心も温めてくれる温泉が待つ宿へ向かいましょう。温泉街に滞在するなら、人気の星野リゾートの温泉旅館「界 鬼怒川」がおすすめです。定評のある料理やお湯に加えて、栃木県内の伝統工芸である益子焼の魅力をたっぷりと楽しめることも大きな特徴です。
もう一つの宿が、鬼怒川源流域の山中にある「加仁湯」。毎年冬になると1~2mもの雪に覆われ、雪見風呂が楽しめると人気です。さらに、冬限定で星空とキャンドルが灯ったトンネルを眺める、夜のアクティビティも行われます。
翌日は鬼怒川温泉街を満喫。名店「Café Salon de Thé OKA」のハンバーグや「珈琲茶屋 珈香和」のホットケーキがおすすめです。SL大樹に乗る前は「BENTO CAFE KODAMA」でSLにちなんだ駅弁をお忘れなく。
さて、紹介したスポットを周遊するなら「NIKKO MaaS」デジタルフリーパスをぜひ。スマートフォンで当日も購入できてとっても便利です。




1.雪化粧をした日光連山を背景に力強く走るSL大樹。下今市駅から東武ワールドスクウェア駅までは所要30分、鬼怒川温泉駅までは所要36分で結んでいる 2.SL大樹の車窓を堪能 3.SL大樹の運行を記念して発売されたSL御膳1760円 4.レトロな佇まいの下今市駅舎 5.雪が降らないエジプトでは見られない、雪の積もるピラミッド。東武ワールドスクウェアでは珍しい光景も見ることができる 6.「日光まほろば 玉藻小路店」では、おからを使用したヘルシードーナツを種類豊富に展開
SL 観光列車で行く
鬼怒川旅の最初の楽しみ
SL大樹
[エスエルたいじゅ]


2017年8月から運行が始まった、下今市駅と鬼怒川温泉駅間を結ぶSL観光列車。もくもくと白煙を上げながら山間を進む姿は美しく、迫力満点。2つの基点駅には、蒸気機関車が向きを変える転車台があり、車両を間近に見られます。


予約方法:全席指定。乗車日1か月前から東武鉄道各駅などで販売。公式サイトからも予約可能
03-5962-0102(東武鉄道お客さまセンター)
運行時間は日によって異なります。詳細は公式サイトに掲載
下今市駅~鬼怒川温泉駅間、下今市駅~東武日光駅間:大人760円、小児380円。東武日光駅~鬼怒川温泉駅間:大人1080円、小児540円。※別途、乗車区間の運賃が必要です
休息の場だった今市の
歴史を受け継ぐレトロカフェ

日光珈琲 玉藻小路
[にっこうこーひーたまもこうじ]


鹿沼市の路地裏にカフェをオープンし、現在は県内各地にカフェや雑貨店を展開する日光珈琲のお店。宿場町だったこの街の歴史を感じさせるような、木を多用した落ち着いた空間が魅力です。冬は熟成させて甘味の増したテングイモを使ったスイーツがおすすめ。


左:和モダンな空間にアンティーク雑貨がさりげなく飾られている店内 右:SL大樹パッケージのドリップバック1100円はSL旅のおみやげに最適♪
0288-22-7242
11:00~18:30(閉店19:00)
月曜、第1・3火曜(祝日の場合は翌日休)
栃木県日光市今市754
東武日光線下今市駅から徒歩5分
多彩な柄のなかから
好みの手ぬぐいを探したい
てぬぐい風呂敷「唐草」
[てぬぐいふろしきからくさ]


玉藻小路近くにある呉服店の姉妹店となる、手ぬぐいと風呂敷と和雑貨のお店。手ぬぐいを普段使いしてほしいという店主がセレクトした、ちょっとユニークな柄の手ぬぐいや日光にちなんだアイテムなど、100点を超える商品がそろっています。SLを描いた手ぬぐいも販売。


左:カラフルな手ぬぐいが数多くそろっています 右:斬新なデザインのがま口財布3520円などの雑貨もあります
なし
11:00~17:30
月・火曜(不定休あり)
栃木県日光市今市754
東武日光線下今市駅から徒歩5分
日光湯波のおからを使う
ヘルシードーナツを


玉藻小路の入り口にある神社横に店を構えるドーナツ専門店。全粒粉に日光湯波を作る際に出るおからを入れているため、軽い口当たりが特徴。甘さ控えめでヘルシーな、罪悪感なしのうれしいスイーツです。


全9種類ほどのドーナツがあり、甘くないトマトのベーコンチーズ260円や栃木らしいとちおとめ280円が人気。日光天然氷のかき氷も販売
0288-25-6977
11:00~16:00
不定休
栃木県日光市今市754
東武日光線下今市駅から徒歩5分
冬限定の光景を見るのも楽しみ
世界の名所の映え写真を撮りたい

東武ワールドスクウェア
[とうぶワールドスクウェア]


駅から徒歩圏内にある鬼怒川を代表する観光スポット。48の世界遺産を含む、22の国と地域、102の建造物が忠実に再現されていて、海外旅行気分に浸れます。人形も置かれていて、SNS映えする写真を狙えそうです。レストランやみやげ物店も充実。


左:水面に反射した姿も美しいワット・アルン 右:園内のレストラン日光湯波処「平安」で人気の湯波御膳2000円
0288-77-1055(予約センター)
9:30~15:00(3月下旬~11月下旬は~16:00、閉園は各1時間後、ライトアップ開催期間は変動あり)
無休
大人2800円、小人1400円
栃木県日光市鬼怒川温泉大原209-1
東武鬼怒川線東武ワールドスクウェア駅からすぐ
スロープカーの先に待つ
地元文化を体験できる憧れの宿
界 鬼怒川
[かいきぬがわ]


星野リゾートが全国に展開する「界」ブランドの一軒。鬼怒川の峡谷の高台に立ち、駐車場からはガラス張りスロープカーで向かうという心躍る演出が待っています。益子焼の魅力に触れられる毎晩開催のご当地楽や季節の移ろいを感じる露天風呂も魅力。


左:龍王峡伝説をイメージした、熱く焼けた石を鍋に入れる「龍神鍋」は夕食の名物料理 右:ご当地楽「益子焼ナイト」は毎日21:00から開催され、宿泊者は無料で参加できる
0570-073-011(界予約センター)
IN15:00/OUT12:00
1泊2食付き2万5000円~
栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅から徒歩15分
人里を離れて湯と自然を
じっくりと楽しむ関東の秘湯
加仁湯
[かにゆ]


「関東最後の秘境」と呼ばれる、奥鬼怒温泉郷の一軒宿。登山客が疲れをいやした山小屋湯宿をルーツとして、大自然に抱かれた環境がいちばんの魅力です。全国でもめずらしい泉質の異なる5本の源泉を引く、4か所ある露天風呂や内湯で湯三昧が楽しめます。


左:地元で採れた山菜や川魚を中心とした夕食 右:全48ある客室はすべて和室
0288-96-0311
IN12:30/OUT10:00
1泊2食付き1万3000円~
栃木県日光市川俣871
東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅から日光市営バス川俣・女夫渕温泉行きで終点下車、女夫渕から送迎バス利用(12:00、15:00、17:30 発)
一度食べたら通いたくなる
ソースも絶品のハンバーグを


駅から川を渡った先にある洋食店。3種類のランチがあるなか、看板メニューはとちぎ和牛大田原産の牛肉を使ったハンバーグ。たっぷりとあふれ出す肉汁と、香味野菜の風味が利いたさっぱりとしたデミグラスソースが一体となり、至福の味わいです。マイセンの器で提供されるのも秀逸です。


左:コーヒーが注がれるカップもマイセンというぜいたくさ 右:各所にマイセンが飾られた店内
0288-77-0657
11:30~14:30(閉店15:30)、18:00~20:30(閉店21:30、夜は要予約)
木・第4水曜
栃木県日光市鬼怒川温泉滝525
東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅から徒歩20分
和装の女将が迎えてくれる
ホットケーキが絶品のカフェ


鬼怒川温泉駅前にある、和風な雰囲気漂うカフェ。銅板で焼いたホットケーキが名物で、外はさくさく、中はふわふわの食感が楽しい逸品です。サイフォンで一杯ずつ入れるコーヒーと合わせていただきましょう。女将が身に着ける和装のかわいらしさも魅力です。

ホットケーキは2枚500円。コーヒーサイフォンで淹れたコーヒーを楽しめる
0288-25-7555
10:00~15:30(閉店16:00)
火曜、第1・3水曜
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1396-18
東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅からすぐ
帰路に楽しむ駅弁を購入して
SL にちなんだソフトも味わって

BENTO CAFE KODAMA
[ベントウカフェコダマ]


鬼怒川温泉駅構内にあるカフェ。帰りの車内で楽しみたいSL大樹にちなんだ駅弁やサンドウィッチが買えるほか、イートインもOK。なかでも、日光市内で飼育された豚肉のうま味を閉じ込めたミルフィーユかつサンドが人気です。真っ黒なソフトクリームはSL出発前にぜひ。


左:鬼怒川温泉駅構内にあるという好立地 右:竹炭入りのブラックソフト385円、ミルフィーユかつサンド693円
0288-25-3234
9:00~16:30(閉店17:00)
月1回ほど不定休
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1390 鬼怒川温泉駅構内
東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅直結

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