次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。

Tips for Railway Trip

東武宇都宮駅から国道119号を西へおよそ1㎞。地方裁判所や法務合同庁舎などの行政機関や企業ビルが並ぶ国道沿いに、そこだけ時が止まったような平屋の建物が目に飛び込んできます。2003年5月に海老原さん夫妻が開いたフラワーショップ「にこぐさ」がこちら。重厚な木造の引き戸や大谷石の塀が古風な雰囲気を放ちつつ、山野草をかわいらしく並べた店構えを見ると、センスの良さを感じます。

「夫と独立してフラワーショップを開くために店舗を探していたとき、運よくこの建物に出合いました。聞けば、司法書士さんが戦前の建物を使った事務所を退所し、解体される予定であるとのこと。古い家具や生活用具を集めるなど、歴史あるものが好きだった私たちにぴったりだと感じて、即決したのがこの店舗です」

典子さんは、お店を選んだ理由をこう話してくれました。フラワーショップといえば、明るい店内にカラフルなお花が並んだお店が多いなか、こちらは漆喰の壁に太い梁がある店内に、色合いを抑えた草花が並ぶ落ち着いた空間。「同世代の人にお花のある生活を提案するのが、開店の目的でした。その花々は、楚そ々そとしたものがいい――。色合いの濃いお花は、疲れているときにはちょっと不安を感じてしまうもの。自然の風景に近い落ち着いた色のお花の魅力を伝えたいと考えています。そのため、枝もののお花は必ずそろえ、季節感を演出するようにしています」

確かに、写真のフラワーバスケットのように、鮮やかさよりもナチュラルテイストな色合いを得意としていて、古風な店内とみごとに調和。天井から下がった数々のドライフラワーもこちらの魅力のひとつとなっています。

旅先でお花を買うことはあまりないかもしれませんね。でも、潤いのある生活のためのヒントを得に「にこぐさ」を訪れてみませんか?

栃木県の県庁所在地であり、北関東随一の規模とにぎわいを見せる宇都宮。東武宇都宮線が乗り入れていて、浅草駅から2時間ほどで到着します。

日光のそれと並んでとくに歴史が古いとされる宇都宮二荒山神社と、関東七名城のひとつに数えられる宇都宮城が置かれた宇都宮城址公園を中心に市街地が広がっていて、おしゃれなカフェやショップが数多く点在。昭和の薫り漂う商店街なども残されています。のんびりと散策を楽しみに、週末などに訪れるのにぴったりな街です。

そんな宇都宮では近年、古風な建物を使ったレトロモダンなお店が続々と誕生しています。そのひとつが、左で紹介する「にこぐさ」。さらに、宇都宮二荒山神社近くでは、大正時代に創業した味わいのある病院の建物をリノベーションし、8人の多ジャンルのクリエーターが集結してお店を開いた「カクイチBLD」を発見。コーヒーショップや写真スタジオなどが集まっています。東武宇都宮駅近くでは、昭和レトロな商店街「もみじ通り」を気鋭のショップが並ぶ通りへと再生。新しい街の姿を見て回るのが楽しそうです。

築100年ほどのお店の前で、スタッフと一緒に 笑顔を見せてくれた典子さん(中央)

レトロとモダンを融合させた店内

取材 で訪れた日に作り上げた作品

取材 で訪れた日に作り上げた作品。その人だけにこっ そり笑いかけてくれるような、雰囲気のある花を 扱うことをモットーに、『万葉集』で詠まれた歌 から店名を名付けました

手作りの雑貨なども販売

店舗が並ぶビルではなく、吹き抜けのホールに面してお店が並ぶ「カクイチBLD」。市営相生駐車場の裏手にあります

にこぐさ

[にこぐさ]

  • 028-643-5113
  • 11:00~19:00(日曜、祝日~17:00)
  • 火曜(臨時休あり)
  • 栃木県宇都宮市小幡2-6-16
  • 東武宇都宮線東武宇都宮駅から徒歩15分

いつ訪れても新店がオープンしていたり、楽しいイベントが開催されていたり――。

東京スカイツリータウンの最新情報をお届けします。

東京スカイツリータウン10周年企画が本格始動!

2022年5月22日に開業10周年を迎えた東京スカイツリータウン。10周年を楽しめる多彩なイベントを用意していますので、右の二次元コードから詳細をチェックしてみてください。また『リアルソラカラちゃん』として、女優・福原遥さんが公式アンバサダーに就任しました。さらに、10周年記念特別ライティングデザインをTwitterで募集しています。

●キモい展2022(仮称)

6月1日~7月18日:不思議な色・形をした、気持ち悪いアニマル・キモアニを展示し、さまざまな視点でお楽しみいただけます。

※写真はイメージ

●大昆虫展(仮称)

7月23日~9月4日:子どもたちが実際に「見て触れて知る」ことができる夏恒例のイベント。楽しく昆虫の生態などを学べます。

※写真はイメージ

●JOJOTREE ジョジョの奇妙な冒険in TOKYO SKYTREE®

5月10日~8月9日:東京スカイツリーと同じく10周年を迎える『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズとのコラボイベント。地上450mの天望回廊を中心に、描き下ろしイラストのキャラクターと撮影ができるフォトスポットの設置やコラボ限定のオリジナルグッズの販売などを実施します。

膨大な数の木製のパーツに切り込みを入れ、釘や金具を使わず手作業で組んでいく鹿沼組子。熟練の職人だけが生み出せる繊細で凛とした美しさを放つこの伝統工芸品は、欄らん間まや書しょ院いん障しょう子じなど和室を飾る最高のぜいたく品であり、最近はクールジャパンとして世界中で高い評価を得ています。鹿沼市内にある「豊田木工所」では、日用雑貨など生活に取り入れやすいアイテムも製造販売しています。

江戸時代、日光東照宮の修復のために全国から優秀な建具職人が集められ、その技が伝承されてきた鹿沼。さまざまな建具があるなか、150〜200年ほどのヒノキ材を用いて、角度をつけて切り込みを入れ、3本を組んで多彩な模様を描く鹿沼組子。代表的な模様が特産の麻の葉を描いたもので、古くから幸運をもたらす縁起のいいものとされてきました。

そんな鹿沼組子を模したデザインを取り入れた新型特急が、2023年にお目見えします。どんな姿になるか、ご期待ください。

  • 1. スマホスピーカーとなる スマホスタンド11000円
  • 2.インテリアのアイデアを 展示する店内
  • 3.自作の 組子ができる組子キット 2750円
  • 4.トレー(ショー ト)20570円や組子コー スター5 種セット11000 円、ドロップ2200円

東武日光線新鹿沼駅

豊田木工所

[とよだもっこうじょ]

  • 0289-65-5333
  • 事前に要問い合わせ
  • 栃木県鹿沼市戸張町2357
  • 東武日光線新鹿沼駅から徒歩20分

※小物はオンラインショップでも販売(https://www.toyodamk.com/

あわせてこちらもチェック!

東武鉄道特急 スペーシア X 2023 DEBUT

30万本ものひまわりが咲き誇る野木町。例年7月下旬に見ごろを迎え、大輪の花が一面を覆う夏らしい風景が楽しめます。7月下旬には「ひまわりフェスティバル」も開催。

  • 0280-57-4153(野木町産業振興課)
  • 7月中旬~下旬
  • 住栃木県野木町(ひまわりフェスティバルは野木第二中学校南側)
  • 東武日光線新古河駅からタクシーで10 分

ヘルシー&マイルドな人気の地中海料理を名店で

地中海に面した北アフリカの国・モロッコ。今回訪れたのは、東武東上線みずほ台駅近く、住宅街や田畑が広がるのどかな環境にあるモロッコ料理専門店。開店9年目を迎えた「LA FETE」です。 現地の味を日本に伝えるオーナーシェフ、マルキ・サイッドさんが営む名店です。

「一般家庭でもよく食されている代表的なモロッコ料理といえば、タジン、クスクス、そしてハリラスープです。いずれもスパイスやハーブを多用していますが、他のアフリカ料理や地中海料理に比べてマイルドな味わいで、日本人の舌にも合うのが特徴のひとつ。さらに、使用するオイルも少なく、ヘルシーな料理が多いのも魅力です」

代表的な3品を食しましたが、確かに、一つ一つの素材の風味がしっかりと感じられて、スパイスやハーブの香りは後を引くいいアクセントに。ビーフタジンのメイン食材である牛すね肉は、肉のうま味を残しつつ、ほろほろとほぐれるほどに軟らかく――。フランスでも料理人として活躍したシェフの確かな技もおいしさの秘密です。

いずれのメニューもボリューム満点ゆえ、大勢で訪れるのがおすすめですよ。

ビーフタジン 1600円

独特な形状の鍋で食材を蒸し上げる看板メニュー。15、16種のスパイスが味の決め手です。野菜たっぷりなのも魅力♪

クスクスチキン 1500円

もちもち食感のクスクスにトマトソースがよく絡んで美味。2人でシェアしても十分なボリュームです

ハリラスープ 350円

トマトベースのスープに数種の豆、セロリなどの香味野菜を加えて煮込んだ、マイルドながら味わい深いスープ

モロッコワイン 1本3500円

20世紀初頭のフランス植民地時代にブドウが植樹されて以降、醸造が盛んです

モロッコ王国をさくっとご紹介!

西は大西洋、北は地中海に面した国。首都はラバト。青い町として人気のシャウエン旧市街や
美しい土造りのアイット・ベン・ハドゥの集落、世界最大の迷宮の街・フェズ旧市街など、旅先としても人気があります。

  • 今号のお店
  • LA FETE[ラフェッテ]
  • 049-257-0202
  • 火~木曜、祝前日17:00~22:30(LO21:30)、金~日曜、祝日16:00~
  • 月曜、隔週火曜
  • 住埼玉県三芳町みよし台11-12 美乃里ハイツ1F
  • 東武東上線みずほ台駅から徒歩9分

週末さんぽにぴったりな商店街をお届けする企画。
食べ歩きやカフェめぐりを楽しんでみてください。

vol.01/下町人情キラキラ橘商店街

下町人情とレトロモダンが調和した商店街

若い世代が開業するなど、新旧が融合して活気あふれる商店街。都内で唯一「がんばる商店街30選」に選ばれました。

アクセス:東武スカイツリーライン・東武亀戸線 曳舟駅より徒歩5分

a

サテライトキッチン

独自にブレンドして好みのハーブティーを

築60年以上の長屋の一角をセルフリノベーションしたハーブティー専門店。バイオリニストとしても活躍する小畑亮吾さんが、50種類ほどをそろえた茶葉から体調や好みに合わせてブレンドしてくれます。右の写真は、エアロプレスで濃く抽出したハーブをソーダで割ったエアロプレスハーブソーダ600円。焼き菓子も人気です。

  • 050-3709-201
  • 12:00~18:30
  • 火・水曜
  • 東京都墨田区京島3-48-3

b

ウィヴァネストペンギン

洋服のお直しやリメイクをハーブティーを飲みながら待って

「サテライトキッチン」に隣接し、店内でつながっている洋服のお直し店。洋服のお直しやリメイク小物などを扱っていて、店内にイートインのテーブル席も用意。お直しなどが終わるまで、ハーブティーなどを味わいながら待つこともできます。近隣の住人には、ミシンの貸し出しやクリーニングの受け付けも好評。

  • 03-6770-0087
  • 12:00~18:00
  • 火・水曜
  • 東京都墨田区京島3-48-3

c

apero wine shop
[アペロワインショップ]

「サステナブル」をテーマとしたフレンチワインの専門店

フランスのオーガニックやナチュラルワインを販売するワインショップ。「サステナブルな農業・サステナブルな仕事」を続ける生産者のワインだけを扱うという、国内では珍しい存在です。築100年ほどの長屋を改装した店内に、常時50種類ほどがそろっていて、なかなかお目にかかれない貴重な銘柄も。

  • 03-4361-8699
  • 10:00~20:00
  • 不定休
  • 住東京都墨田区京島3-17-7

d

ハト屋パン店
[ハトやパンてん]

閉店した味が復活!コッペパンの名店

昭和の薫りが漂う看板や店構えが、商店街のなかでもひときわ目を引くコッペパン専門店。2017年にクローズしたものの、その味を惜しんだ新しい店主によって復活し、人気店となっています。右写真は、商店街の惣菜店とコラボした商店街サンド320円(写真は鶏肉ハンバーグ)とあんバターサンド220円。

  • 03-4288-8918
  • 平日6:30~16:00、土・日曜10:00~17:00
  • 金曜
  • 東京都墨田区京島3-23-10

e

share cafe 分館
[シェアカフェぶんかん]

お店が日替わりでいつ訪れても楽しい

商店街の北端を通る、明治通り沿いにあるシェアカフェ。ハンバーガーやエスニック料理など、昼&夜ともに毎日のようにお店が変わるので、事前に公式サイトでチェックしてから訪れるのがおすすめです。2022年春現在、夜はオーナーが営む、スパイスカレーやスパイスドリンクが人気のお店「楽屋」の営業が多いです。

  • 050-3496-5108
  • 11:30~17:00(LO16:30)、19:00~23:00(LO22:30)
  • 月・木曜の夜(Instagramで要確認)
  • 東京都墨田区京島3-17-7

f

Sandwich and Oden 三/十
[サンドウィッチアンドオデンさんじゅう]

昼はサンドイッチ、夜はおでんを楽しむ

築100年ほどの六軒長屋の一つをおしゃれな空間としてよみがえらせた気鋭のお店。レトロさを残しつつ、モダンでスタイリッシュなテイストを融合させた店内が目を引きます。ユニークなのが、昼と夜で変わるメニュー。昼間はサンドウィッチ、夜はおでんを再解釈したオリジナルの「リニューおでん」が味わえます。毎週水曜は、出汁とスパイスの調合を研究する実験カレーを提供。

  • 03-6876-6972
  • 11:00~ 22:00
  • 月・火曜
  • 東京都墨田区京島3-20-9

Present | プレゼント

PRESENT

アンケートに答えていただいた方の中から抽選で豪華景品をプレゼント!
今号の景品は、「ブラッスリーオザミ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店 スペシャルペアランチ」!

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