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  • 2022/09/01・最新号(2022年9月号)を公開いたしました。・最新号はLINE公式アカウントでお知らせします。
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  • ・【お詫びと訂正】MeMOt最新号(2022年9月号)の情報誌の表紙に誤表記がありましたので、深くお詫び申し上げますとともに、以下のとおり訂正させていただきます。

    誤)結〜musb cafe~ in 埼玉県野田市
    正)結〜musb cafe~ in 千葉県野田市

紅葉色に染まった渓谷を散策したり、自然に寄り添った暮らしが息づくオーガニックの聖地で野菜や果物のおいしさを実感したり。
今年の秋は東武東上線に乗って、五感で秋を感じるワンデイトリップを楽しんでみませんか?

東武線沿線を代表する紅葉の
名所から自然派の旅を

今号で紹介するのは、埼玉県のほぼ中心に位置する比企郡にある二つの町。池袋駅から東武東上線快速を利用して1時間ほどでアクセスできる嵐山町と小川町は、休日におでかけするのにほどよい距離感の場所にあります。まずは、武蔵嵐山(らんざん)駅から埼玉県を代表する紅葉スポット「嵐山(らんざん)渓谷」をめざしましょう。

お気づきかもしれませんが、こちらの地名の由来は、京都の景勝地・嵐山(あらしやま)。秩父の名勝・長瀞(ながとろ)を思わせる岩畳の河原と清流、そして水辺の木々が織り成す風景が京都の嵐山に似た美景であると、日本初の林学博士・本多静六氏が昭和初期に評し、「武蔵国の嵐山(あらしやま)」と命名。その後、歌人・与謝野晶子がこの地を訪れて29首を詠い上げました。こうした評判が広まり、かつては観光客の長い列ができるほどに賑わいを見せました。

紅葉の見ごろを迎えるのは、例年11月中旬から12月上旬。水辺を覆う広葉樹に加えて、カエデが深紅に染まり、瑠璃色の水面に反射したみごとな風景を見ることができます。渓谷東側の嵐山渓谷バーベキュー場から西側の嵐山渓谷展望台辺りまで散策路が整備されていますが、その中間地点に「フクロウの森」があります。BBQ場やドッグランがあるほか、手切りの牛肉を使ったハンバーガーが人気のカフェも併設。渓谷の見どころの一つである「飛び石」付近から歩いて敷地に入れるので、散策途中の休憩にぴったりです。

武蔵嵐山駅と渓谷の途中では、苔むした日本庭園がすばらしいカフェ「カレーと甘味 ここか」を見つけました。さらに駅東口の住宅街には、メディアにもたびたび登場する人気のカンパーニュ専門店「ぱん工房たろたろ」があります。武蔵嵐山駅周辺では、こうした名店に立ち寄るのも楽しみのひとつです。

“トカイナカ”として注目の地 
小川町で新たな生活を探して

次なる目的地は、武蔵嵐山駅の一つ先となる小川町。コロナ禍以降、自然に寄り添った暮らしを求める人々に注目され、移住者や二地域居住者が急増するトカイナカ(都会に通える距離にありながら、自然豊かなエリア)です。歴史ある建物をおしゃれにリノベーションしたお店も次々と誕生していて、おでかけ先としても楽しめる町になっていますよ。

「もともとこの町は商業が盛んで、街道の宿場町も形成されていて、新しい人や文化が流入することに慣れていました。現代になってもその素地は受け継がれ、町内・外の人が手を取り合って新たな取り組みが行われるようになったのだと思います。さらに、地元農家さんが50年ほど前から有機農業をスタートさせ、日本におけるオーガニックの聖地となったことも、この町にいい循環が生まれた大きな要因となっています」

小川町駅前にある「コワーキングロビー NESTo」の笠原和樹さんと西沙耶香さんは、個性的なお店やユニークな活動を行う人々が増えた理由をこう語ってくれました。NESToは、築約100年の石蔵を改装して生まれたコワーキング施設。テレワークスペースとして利用している会員は500名を超えるとか。都心から離れたこの町でこれほどまでのニーズがあるとは、正直驚きましたが、小川町で新しいライフスタイルをスタートさせる人が多いことがうかがえます。

そんな小川町をめぐる際は、駅前にある観光案内所「むすびめ」でレンタサイクルを借りるのがおすすめです。

レトロ&モダンなお店で
こだわりの料理やお酒を

小川町駅からまず足を延ばしたいのが、駅南側を流れる槻川近くにある「玉成舎」。明治21(1888)年に建てられた古民家をおしゃれな空間へ改装して、カフェやワイナリーの直売所、雑貨店などが集まる“人と文化の交遊拠点”として生まれ変わった注目スポットです。この地で盛んだった養蚕の技術を伝習していたという建物は、長い年月を感じさせる風格ある空間。大谷石の石蔵もあり、タイムスリップしたような感覚に包まれます。

玉成舎のオーナー夫妻が1階で営むカフェ「有機野菜食堂わらしべ」で使われるのは、地元産のオーガニック野菜。また、玉成舎2階にある「武蔵ワイナリー・玉成舎直売所」では、自社農園で有機栽培されたブドウを使って市内の別場所のワイナリーで醸造されたワインを販売しています。さらに、「たべものや 月のうさぎ」でもオーガニック野菜を、「麦雑穀工房 マイクロブルワリー」でも自家栽培または地元農家が育てたハーブや果物を原料としたクラフトビールが味わえます。

このように有機農法が根付き、今では世界中から研修に訪れるほどオーガニックの聖地となったこの町では、素材本来の味わいを感じながら、野菜のおいしさを再認識することができるでしょう。

途中、この町を代表する伝統工芸品である和紙の工房の一つ「紙すきの村」で、今の生活に取り入れやすいおしゃれな和紙雑貨を探すのもお忘れなく。

1.水辺の木々の葉が水面に映り、錦絵のような美しさを見せる秋の嵐山渓谷。飛び石(写真)や塩沢冠水橋周辺など、水辺でこうした写真を撮ることができる場所もあります 2.「カレーと甘味 ここか」のスパイスが香るここかカレーと、マイルドな味わいの黒カレーをひと皿で味わえる黒カレー&ここかカレーあいがけカレープレート1200円 3.「フクロウの森」の牛肉の肩ロースの食感と風味が味わえるハンバーガー1050円 4.「ぱん工房たろたろ」の天然酵母パン。生地に使うのは小麦と天然酵母、水、塩のみ。砂糖やバターは不使用でヘルシーなのも魅力 5.小川町駅南東にそびえる仙元山の見晴らしの丘公園から見た町内。都市と自然がほどよく調和しているのがわかります 6.多品種が栽培されている小川町のオーガニック野菜(写真はイメージ) 7.玉成舎のオーナー夫妻が1階で営むカフェ「有機野菜食堂わらしべ」で使われるのは、地元産のオーガニック野菜 8.「コワーキングロビー NESTo」の堂々とした姿の石蔵 9.築50年の民家を改装した古民家レストラン「たべものや 月のうさぎ」

このエリアのおすすめスポットや
アクティビティのご紹介はこちら

-INDEX-

レトロモダンな日本家屋で
庭園を見ながらスパイスカレーを

カレーと甘味 ここか

[カレーとかんみここか]

築40年ほどの民家を和モダンに改装したカフェ。池を配し、苔もみごとな日本庭園に面した窓が大きく、屋外と一体になったような気分でくつろげます。スパイスを効かせたカレーや自家製スイーツなど、発酵食品を加えた独自のメニューがそろいます。

左:抹茶ババロア~塩麹クリーム香る~ 350円
右:秋はもみじが紅葉する庭園

  • 0493-62-5454
  • 11:00~17:00(LO16:00、金曜は~15:00、LO14:00、売り切れ次第終了)
  • 月・火曜(臨時休あり)
  • 埼玉県嵐山町菅谷819-2
  • 東武東上線武蔵嵐山駅から徒歩15分

渓谷散策の途中に立ち寄りたい
自然と一体になれる自然派スポット

フクロウの森

[フクロウのもり]

槻川沿いの広大な敷地内に、手ぶらでBBQ(1日15組限定、1人3500円~)が楽しめるほか、ドッグランやカフェを併設。予約不要のカフェでは、牛肉を粗く手切りしたパティが美味なハンバーガーなどが味わえます。ログハウスや屋根のあるテラス席でぜひ。

左:周囲の自然と一体になれるテラス席
右:BBQの3850円の食材

  • 0493-81-7907
  • 10:00~18:00(カフェのランチLO15:00、ドリンクLO16:30)
  • 月・火曜
  • 埼玉県嵐山町鎌形2687-1
  • 東武東上線武蔵嵐山駅から、せせらぎバスセンター行きで10分、休養地入口バス停から徒歩10分

地元産の小麦とふすまを使った
風味豊かなカンパーニュの名店

ぱん工房たろたろ

[ぱんこうぼうたろたろ]

2021年3月のオープンながら、売り切れる日があるほど人気を集めているカンパーニュ専門店。使っている小麦は、うどん用中力粉の嵐山産「農林61号」とそのふすま(ブラン)。試行錯誤を繰り返し、風味豊かでもっちりとしたパンに仕上げています。生地に使うのは小麦と天然酵母、水、塩のみ。砂糖やバターは不使用でヘルシーなのも魅力。公式LINEから予約、当日取り置きも可能。

左:プレーンカンパーニュ600円、自家製あんこのカンパーニュ300円
右:チョコのカンパーニュ550円(販売日は不定期)

  • 非公開(公式LINEから問い合わせ可)
  • 11:00~15:30(売り切れ次第終了)
  • 日~火曜(臨時休あり)
  • 埼玉県嵐山町むさし台3-6-1 鶴巻荘14号
  • 東武東上線武蔵嵐山駅から徒歩8分

個性的な4つのショップが入る
町のランドマーク的な存在

玉成舎

[ぎょくせいしゃ]

現在の場所から少し離れたところより移築された私設の養蚕技術伝習所跡。解体の危機を迎えたものの、NPO法人やクリエーターなどが協力して再生を果たしました。四方へ張り出した入母屋の屋根や石蔵など、見るだけでも価値があります。

全国でも数を減らしている鬼瓦を作る職人「鬼師」の技が受け継がれている小川町。町内の職人が手作りした、玉成舎オリジナルの鬼瓦が入り口で出迎えてくれます

  • 埼玉県小川町小川197
  • 東武東上線小川町駅から徒歩9分

【shop 1】小川町のオーガニック野菜を
レトロな空間で味わえる

有機野菜食堂 わらしべ

[ゆうきやさいしょくどうわらしべ]

「有機野菜のおいしさをもっと気軽に」をモットーに、手作りのカフェメニューが味わえます。パンは天然酵母を使った自家製で、パスタもオーガニック原料のもの。コーヒーや紅茶も有機栽培されたものです。2階の武蔵ワイナリーのワインも注文できます。
土・日曜限定の季節野菜のわらしべ御膳1430円。

歴史ある日本家屋のぬくもりを感じる店内。小川町産の食材を使った加工品やオーガニック野菜も販売

  • 0493-74-3013
  • 11:00~20:30(LO20:00)
  • 月・火曜
  • 埼玉県小川町小川197[玉成舎1F]
  • 東武東上線小川町駅から徒歩9分

【shop 2】完全無農薬のワインを
角打ちや持ち帰りで堪能

武蔵ワイナリー・玉成舎直売所

[むさしワイナリーぎょくせいしゃちょくばいじょ]

2011年に小川町で創業したワイナリーの直売所。自社農園で栽培した無農薬のブドウを無添加で醸造したワインは、ナチュラルな味わいと評判です。日本の気候に適した品種「小公子」を使った銘柄が看板商品。ボトル販売は小川小公子2019(赤)4070円など。ワインの角打ちは、小川小公子2019(赤)30ml 330円~など全4種。

ボトルも販売する店内。代表が杜氏を務める酒造の日本酒も少量から味わえます

  • 080-7331-8870
  • 11:00~21:00(角打ちは土・日曜12:00~17:00)
  • 月・火曜
  • 埼玉県小川町小川197[玉成舎2F]
  • 東武東上線小川町駅から徒歩9分

【shop 3】大谷石と木の温もりある
空間でくつろげる

PEOPLE・BOTABOOKS

[ピープル・ボタブックス]

玉成舎の母屋に隣接した、大谷石で組まれた石蔵を改装したお店。雑貨を取り扱っている喫茶と植物に関する本屋さんが不定期で営業しています。

吹き抜けの開放的な空間が広がる店内。木が多用されていて、落ち着けます。ソファなどでくつろげる2階フロア。コーヒー豆や雑貨などは1階で販売されています

  • 非公開
  • 12:00~18:00ごろ
  • 不定休 [玉成舎1F]
  • 埼玉県小川町小川197[玉成舎1F]
  • 東武東上線小川町駅から徒歩9分

【shop 4】現地で買い付けた
バリ島の雑貨が集まる

インドネシア雑貨屋台 ぶんぶん堂

[インドネシアざっかやたいぶんぶんどう]

オーナー自らバリ島で買い付けた、多彩な雑貨が集められたショップ。木彫りの動物やアクセサリー、バティック(ジャワ更紗)など、お気に入りを探すのが楽しくなる空間です。とくに木彫りのお座り人形は、オリジナルデザインも豊富です。

左:木彫りのお座り人形は、かわいい動物をモチーフにしたものが多くそろっています
右:畳敷きにバリ雑貨という組み合わせがユニークな店内

  • 090-8016-2536
  • 12:00~17:00
  • 月・火曜
  • 埼玉県小川町小川197[玉成舎2F]
  • 東武東上線小川町駅から徒歩9分

肉類を使わず町内の有機野菜と
手作りの魅力を伝える隠れ家

たべものや 月のうさぎ

[たべものやつきのうさぎ]

「シンプル、低エネルギーで営む」をテーマにした、のどかな里山に囲まれた古民家レストラン。循環型農業で育てられた新鮮な野菜を、独自にアレンジされた品々として味わえます。食後は目の前に広がる木々を眺めながら、テラス席でくつろぐのがおすすめです。

左:2種類あるランチメニューの一つ、四季のごはん2035円。毎月のように内容が変わります
右:築50年の民家を改装した店内

  • 0493-74-5303
  • 11:30~17:00
  • 月~水曜(臨時休あり)
  • 埼玉県小川町角山726-1
  • 東武東上線小川町駅から徒歩30分

ビジターOKのカフェで
初めての石蔵体験を

コワーキングロビー NESTo

[コワーキングロビーネスト]

大谷石で組まれた築100年の石蔵を使ったコワーキング施設。利用するには会員登録(無料)が必要ですが、エントランスのカフェは誰でも入店OK。小川町らしく、オーガニックにこだわったドリンクなどが楽しめます。不定期で音楽ライブなども開催。

左:堂々とした姿の石蔵
右:麦茶のような香ばしさが魅力のオーガニック焙煎玄米ラテがおすすめ。カフェ利用者は+100円、会員は無料でモーニングプレートをプラスできます

  • 0493-53-6717
  • 9:00~18:00(カフェはLO17:30)
  • 土・日曜、祝日
  • 埼玉県小川町大塚7-4
  • 東武東上線小川町駅から徒歩4分

1300年の伝統ある小川手すき和紙を
生活に取り入れやすくアレンジし続ける

紙すきの村

[かみすきのむら]

創業100年を超える小川手すき和紙の工房&売店。使い心地を重んじて原料や製法を変えた和紙を、マスクケースやトレー、ポーチなどに加工した品々も販売しています。いずれも肌触りがよく、優しい色合いなのが魅力です。予約制で紙すき体験も受け付けています。1グループ3000円+紙漉き代の2時間コースと、2名15000円からの1日体験コース(予約制)。

左:売店では色も質感も多彩な和紙そのものも購入可能
右:和紙の風合いが生かされたミニポーチ800円は多彩な柄から選べます

  • 0493-72-2919
  • 10:00~16:00(工房は8:00~18:00)
  • 月・火曜(工房は月曜休)
  • 埼玉県小川町小川1091
  • 東武東上線小川町駅から小川パークヒル行きで7分、伝統工芸会館前下車すぐ

雑穀や作物を無駄なく使い切る
自給原料100%のクラフトビール

麦雑穀工房 マイクロブルワリー
ざっこくこうぼうマイクロブルワリー

先代が始めた畑で収穫した雑穀を使い、ビール造りをスタート。現在も自家栽培した雑穀やホップ、さらには地元の有機農家が栽培した果物などを原料としたオリジナルの銘柄を生み出しています。定番2銘柄以外は原料も味も変わり、新たな味に出合えるのも魅力。

左:店内で飲める銘柄は、雑穀ヴァイツェン、おがわポーターの定番2種を加えて常時10種類ほど
右:彩:IRODORI650円、雑穀ヴァイツェン600円、おがわポーター650円

  • 0493-72-5673
  • 15:00~LO18:30(土・日曜は11:00~)
  • 月・火曜
  • 埼玉県小川町大塚88-6
  • 東武東上線小川町駅から徒歩5分

昭和レトロに染まった館内で
美肌効果バツグンの天然温泉を

昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉

[しょうわレトロなおんせんせんとうたまがわおんせん]

小川町と嵐山町の中ほどにある天然温泉の入浴施設。テーマはずばり昭和レトロ。昭和の看板やゲーム、雑貨が置かれた館内がSNS映えすると話題です。ph10.1というアルカリ性単純温泉の湯は、肌に潤いを与えてくれる美肌の湯。昭和をテーマにした料理も充実

左:カラフルな傘で覆われたテラス席で味わいたい、昭和の定番ドリンクの金魚鉢メロンフロート580円
右:温泉成分を含ませたフェイスマスク440円、玉川プリン380円、玉川温泉サイダー280円

  • 0493-65-4977
  • 10:00~22:00(最終入館21:30、土・日曜、祝日は5:00~)
  • 無休
  • 大人880円、小学生400円、未就学児200円(夜間割引あり)
  • 埼玉県ときがわ町玉川3700
  • 東武東上線小川町駅・武蔵嵐山駅から車で15分

クーポンのご使用方法

左の「MeMOt COUPON」マークがついたお店では、クーポンが使えます。
スマートフォンでクーポンマークをタップし、対象のお店でご提示ください。

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今号の景品は、「結〜musb cafe~」のランチ+ドリンク+デザートセット!

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