次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。

Tips for Railway Trip

1.越谷と施設の魅力を語ってくれた一般社団法人 越谷テロワールの畔上順平さん 2.格子窓の建物横から暖簾をくぐり石畳を進むと、中庭と重厚な蔵が目に飛び込みます。その前の母家は、名栗の床などの意匠を見ることができます

想いや歴史を未来へつなぐ 
そんな願いを古民家に託す

都心への通勤圏とあって、東京などのベッドタウンとして人口が増え続けている越谷。江戸時代には日光街道沿いとしては千住宿(現在の北千住)に次ぐ規模を誇った、宿場町として栄えました。今回訪れたのは、駅近くの旧日光街道沿いに残された、明治38(1905)年建造の古民家を使ったレトロモダンな複合施設「はかり屋」。再生を手がけた畔上順平さんに話を聞き、集まっているお店の魅力を探ってみました。「この施設の名前は、秤を販売していた旧大野邸だったことが由来。2018年にリノベーションを完了させ、はかり屋として生まれ変わりました。もとは住宅メーカーがこの土地を購入し、取り壊して住宅にする計画があった場所なのです」

建築・設計会社も営む畔上さんは、全国的に歴史ある建物を保存する活動が広がるなか、なぜ越谷では無くなり続けるのかと疑問を抱き、「越谷テロワール」として有志による活動をスタートさせていたところだったとのこと。そこでこの建物を保存できないか住宅メーカーに直談判。受け入れられ、再生と運営を任されました。
「できるだけ往時の雰囲気を壊さないことを心掛けてリノベーションを行いました。建築・設計のプロの目から見ても、歴史的建造物は長年の知恵が取り入れられたすばらしい造りであることが分かりました」

集まっているお店は下記の5軒に加えて、畔上さんの建築・設計会社と、曜日ごとに多ジャンルの作家やブランドが出店するクリエイティブスペース。いずれも古き良き趣を好み、越谷の魅力を少しでも高めたいという思いを持った人々が運営しています。訪れる者にとっては、街の歴史を感じつつ、上質な料理やサービスを受けられるのが大きな魅力です。

はかり屋

[はかりや]

  • 非公開
  • 埼玉県越谷市越ヶ谷本町8-8
  • 東武スカイツリーライン越谷駅から徒歩8分

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\ こんなお店が集まっています /

お茶を贈る人
[おちゃをおくるひと]

さまざまなお茶を扱う卸が初めて開いた路面店。無農薬や有機栽培にこだわったお茶を厳選して全国から仕入れ、新しいお茶の魅力を発信しています。こだわりの茶葉を購入できるほか、ワイングラスで水出し茶3種と浅漬けのペアリングを味わう利き茶も楽しめます。

  • 050-5472-2194
  • 10:30~17:30
  • 火・水曜

日本料理 すぎ多
[にほんりょうり すぎた]

2024年5月に開店した日本料理店。京都や東京の料亭などで修業を積んだ若き店主が、京料理に粋を感じさせる品々を提供しています。ランチは、平日は鯛茶漬けをメインとした5品のミニコース3850円、土・日曜、祝日はおまかせコース5500円、夜は8800円~。

  • 048-973-7082
  • 12:00~14:30、18:00~22:00(昼夜ともに予約制)
  • 水曜、不定休

uetro
[ウエトロ]

重厚な雰囲気に包まれた土蔵のなかで、肉料理や1杯800円~のワインが味わえるビストロ。多彩な料理がそろうなか、特徴的なのがジビエ。本州鹿肉のロースト(ランチセット2000円)がおすすめで、冬にはエゾシカがお目見えします。夜はコース6000円。

  • 048-940-8229
  • 11:30~22:00(途中休憩あり)
  • 月曜、不定休

遊佐農場
[ゆさのうじょう]

農薬・化学肥料を使わない、安全安心な野菜を育てる越谷の農場の直売所。種をまき、収穫して食べて種を取り、その種をまくという循環する農業を続けています。オリジナルの加工品のほか、さまざまなオーガニック食品なども販売しています。

  • 048-940-5474
  • 11:00~18:00(水曜は~16:00)
  • 木曜

癒しの空間yururi
[いやしのくうかんユルリ]

古民家の2階で日々の疲れを癒すリラクゼーションサロン。静かに寛げるプライベートルームで、ていねいで上質な施術を受けられます。フットケアやヘッドセラピーなどの単品メニューのほか、お好みの組み合わせでスペシャルコースなども受けられます。温活もおすすめ。

  • 048-976-3839(本店 39 Raku Rakuにて、受付時間10:00-21:00)
  • 10:00~21:00(予約制)
  • 水・木曜

スカイツリータウンの新たな魅力を掘り下げてお届けするこのコーナー。

今回は、科学技術や宇宙について学べる貴重なスポットです。

●身近なのにあまり知られていない世界へ!

郵便と通信に関する貴重な史料などを展示する博物館が、ソラマチ9階にあるのをご存じでしょうか? 実は明治35(1902)年に京橋区木挽町(現在の中央区銀座)に開館した歴史あるミュージアム。郵便にまつわる歴史や物語を6つの世界に分けて紹介しています。見どころは、日本最大となる約33万点を誇る切手のコレクション。愛好家ならずとも、国内外の貴重な切手はデザインを見ているだけでも時間が過ぎていくおもしろさです。
さらに、「心ヲツナグ 世界ヲツナグ」をコンセプトに、デジタル技術を駆使した体験ができるのも魅力のひとつ。入り口の東京スカイツリー風ポストは、実際に投函できるのがユニークです。

時代を追いながら郵便の歴史を学べるコーナー

タッチパネル式プリントマシンを操作して、背景やキャラクターに自分の顔写真を挿入し、スタンプや文字でデコレーションしてオリジナルの絵はがきも作れます

切手で描かれたモナ・リザなどのある切手コーナー

博物館のエントランス。左側にあるのが東京スカイツリー風ポストで、来館を記念してオリジナルの風景入り日付け印が押印されます

切手は国・地域別に並んでいて、各国の違いなどを見比べるのが楽しいです

●リアル脱出ゲーム 郵政博物館と時を超えた手紙の謎

館内を舞台に、手紙に込められた想いをめぐる謎をスマホを使って解いていくイベント。
開催期間:2024年7月5日~2025年7月6日/チケット料金2200円

●企画展「生誕140年記念 ―乙女たちの夢― 竹久夢二展」

絵はがきや封筒、千代紙などのデザインも手掛けた竹久夢二の魅力を紹介。
開催期間:2024年7月27日~9月23日


※写真はイメージです
©TOKYO-SKYTREETOWN ©TOKYO-SKYTREE

Information for the experience

郵政博物館
[ゆうせいはくぶつかん]

  • 03-6240-4311
  • 10:00~17:30(最終入館17:00)
  • 不定休
  • 大人300円、小・中・高校生150円
  • 東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン ソラマチ9F
  • 東武スカイツリーライン押上(スカイツリー前)駅下車すぐ

栃木・鹿沼にこだわった限定品を
生み出した名ベーカリーへ

スペーシア Xデビュー1周年記念のメニューが発売されました。そのひとつが、POINT ET LIGNEが手掛けたこちら。開発に関わった同社の柏木貞臣さんに話を聞きました。

「鹿沼にある麻農家・野州麻紙工房さんが作った麻炭を使ったスイーツができないかという打診があったのは、半年以上前のこと。竹炭を使ったパンを製造したことがありましたので、無味無臭の麻炭を練り込んだ黒いフィナンシェをすぐに思いつきました。ただ、小麦をどうするか。栃木産にこだわって特別に仕入れると、高価になってしまう―。でも地元の小麦卸会社の社長が、スペーシア Xのためなら!と一肌脱いでくれたのです。こうした幸運に恵まれて誕生したのが、栃木県産小麦粉タマイズミ100%のこちらです」

POINT ET LIGNEは店舗で販売しているパンや焼き菓子すべて、ベーキングパウダーや保存料を使用せず、こだわりの製法で生み出したもの。このフィナンシェもシンプルな材料で、焦がしバターやアーモンド、バターが上品に香り、滑らかな食感のスイーツに仕上がっています。

Information to Buy

POINT ET LIGNE 新丸ビル店
[ポワン エ リーニュ しんまるビルてん]

  • 03-5222-7005
  • 11:00~21:00(土・日曜、祝日は10:30~)
  • 無休
  • 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディングB1
  • 東京駅からすぐ(地下道で直結)

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あわせてこちらもチェック!

東武鉄道特急 スペーシア X 2023 DEBUT

クラフトビールと自家栽培ホップの天ぷら

東武鉄道沿線で造られているお酒とご当地グルメのペアリングをご紹介するこちら。今回注目するのは、大宮駅近くで2014年から大宮にこだわったクラフトビールを醸造し続けている工房&併設ビアパブです。

お店の名前は、近くに鎮座する武蔵一宮・氷川神社に由来します。神社参道の側で生まれ育ったオーナーが、街を元気にしたいという情熱からビール醸造をスタート。年月を重ねるごとにこだわりが増し、地元農家の農産物を原料に取り入れるようになりました。現在は麦やホップの栽培も手掛け、地元への愛が溢れています。

「氷川の杜」では、自家栽培のホップを使った特別な天ぷらを楽しめます。7月から10月末頃までの期間限定で提供されるこの天ぷらは、フレッシュなホップの風味が特徴。フキノトウにも似た爽やかな苦みが感じられ、クラフトビールとの相性は抜群です。常時10種類あるタップから選べるビールとのペアリングは、ここでしか体験できない味わい。地元の素材と愛情が詰まったクラフトビールとご当地グルメをぜひ!

  • 東武アーバンパークライン大宮駅
  • 氷川ブリュワリー
  • [ひかわブリュワリー]
  • 048-783-5123
  • 併設パブ【氷川の杜】17:00~22:30(土曜は12:00~、日曜、祝日は12:00~20:00、LOは各30分前)
  • 月・火曜
  • 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-36-1
  • 東武アーバンパークライン大宮駅から徒歩約7分

東武沿線の酒遊info

東武沿線にある酒蔵を巡るイベント「#ふらっと呑み鉄東武沿線酒蔵巡り」実施中!

詳細はこちら

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淡麗、濃厚の2種ともに
本格派!の深みのある1杯を

麺屋 樹真
[めんや きしん]

1.特選 淡麗そば 1200円 2.ランチは炊き込みご飯または麺大盛りが無料! 3.海老ワンタン 300円。タネに入ったエビといい、薄い皮といい、ぷりぷり食感が絶品。単品で味わいたいメニューです 4.焼豚ごはん 450円。薄切りや角切りなど、食感の違う焼き豚がたっぷりのサイドメニュー。ローストポークのような味わいです 5.柚子胡椒。淡麗には途中から、席前に置かれた柚子胡椒を合わせるのがおすすめ。濃厚にはピリ辛高菜を用意

今号のラーメン店は、すっきりと澄んでいながら深い味わいの淡麗と、鶏ガラなどをじっくりと煮込んだスープの濃厚のどちらも看板メニューというお店。どちらも人気がありますが、今回は淡麗を注文してみました。

淡麗のスープは煮立たせないよう注意しながら、鶏ガラや香味野菜を10時間以上煮込んでいるとか。高級魚のノドグロやアゴ、煮干しなどから採った魚介系スープと絶妙に合わせることで、奥深い味わいに仕上がっています。歯切れのいい麺は、濃厚とは太さを変えているのもこだわり。味玉や鶏つくね、焼豚、蒸し鶏などのトッピングもありますが、これら全てが入った特選がおすすめです。

RAMEN DATA

  • スープ
    高級割烹のお椀を思わせるほどに透き通り、美しいと表現したいほどの姿。鶏ガラの深い味わいと魚介系のうま味が一体となり、最後まで飲み干したいおいしさでした。上にのった三つ葉の香りもいいアクセントです。
  • 麺&具
    淡麗の麺は、縮れのあまりない自家製麺。細めの中太という太さです。小麦の香りが感じられて、スープと相性がいいのも特徴。特選には味玉、鶏つくね、焼豚、蒸し鶏のほか、筍や海苔が盛り付けられています。
  • 今月号のお店
  • 麺屋 樹真
  • [めんや きしん]
  • 048-466-5550
  • 11:00~22:00
  • 無休
  • 埼玉県和光市本町12-33
  • 東武東上線和光市駅から徒歩約5分

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ほてるしらかわ ゆのくら
ほてる白河 湯の蔵
【東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅】

名勝・鬼怒川渓谷を望む絶景宿で
紅葉と湯と美食を楽しむ秋の旅へ

  • 1.紅葉のほか、新緑の季節もみごとな渓谷美を望む男性用露天風呂
  • 2.湯殿前に設けられた湯口。源泉が発見された当時は日光東照宮などの社領内だったことから、日光詣の際に大名や僧侶のみが利用できた格式の高い温泉だったといいます
  • 3.女性用の露天風呂。目の前に渓谷を望み、山側には鬼怒川特有の自然石がライトアップされています
  • 4.2つの貸切風呂も完備。チェックイン時に予約制で、通常は1回50分3300円
  • 5.渓谷側に窓を大きく設けた大浴場
  • 6.浴場入り口の扉
  • 7.布団が敷かれるスペースとは別となる、掘りごたつや広縁を備える新館の客室
  • 8.料理をいただくためだけに設けられた個室料亭。テーブル席も用意されています
  • 9.日光HIMITSU(ひみつ)豚のしゃぶしゃぶ風鍋をメインとした夕食。湯波しゃぶや湯波刺し、舟盛などを追加することもできます(有料)

紅葉に染まった渓谷美に
身も心も癒される湯宿

切り立った崖に囲まれた鬼怒川の両岸に宿が立ち並ぶ鬼怒川温泉。そんな美景を一望できる展望地・ふれあい橋のたもとに立つのがこちらの温泉宿です。全客室が配されているのは、清流を望む川側。秋には川面を覆う木々や周囲の山々が錦秋の世界に包まれ、秋景色を堪能できる宿として人気があります。

とくに眺めがみごとなのは、男女別の内湯から続く露天風呂。渓谷沿いの木々が夜になるとライトアップされ、時間とともに移ろう紅葉に包まれながら湯浴みが楽しめます。湯船に満ちた自家源泉の湯は、肌触り滑らかなアルカリ性単純温泉。「蔵出しの湯」と名付けられていて、男女ともに湯殿の入り口にある土蔵のような湯口から湧き出す光景を見ることができます。浴場へも土蔵の重厚な扉を潜って進むユニークな造り。蔵のような落ち着いた空間で湯を楽しみ、深くくつろげるようにと、「鬼×蔵×湯」がコンセプトとなっています。

数寄屋造りの個室料亭でいただく夕食は、「蔵出しの膳」と名付けられた季節の食材を使った懐石料理。日光の銘柄豚である日光HIMITSU(ひみつ)豚のしゃぶしゃぶ風鍋が名物料理です。
客室は、純和風の本館と、和モダンな空間の新館の2タイプ。いずれも渓谷美を望む広縁とともに、新館には掘りごたつも備わっています。

ほてる白河 湯の蔵

[ほてるしらかわ ゆのくら]

  • 0120-076-020(10:30~13:00、14:00~19:00)
  • IN15:00~/OUT~10:00
  • 1泊2食付き【本館】1万8000円~、【新館】2万円~(税別、平日)
  • 栃木県日光市鬼怒川温泉滝483
  • 東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅から徒歩約15分

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Present | プレゼント

PRESENT

アンケートに答えていただいた方の中から抽選で豪華景品をプレゼント!
今号の景品は、「ほてる白河 湯の蔵」の1泊2日 宿泊券

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