次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。
Tips for Railway Trip
8大栄養素と発酵食品で
体のなかからきれいに―
今回ご紹介するのは、伊勢崎線 久喜駅のひとつ北側の鷲宮駅からアクセスする「繭久里カフェ」。隣接する加須市にある農園のなかで8年ほど営業した後、2025年1月に久喜市鷲宮に移転し、その年の3月中旬から開店しました。
「この建物は、空き家になっていた、築40年を超える農家住宅だったものです。こうした空き家問題を解決することに少しでも貢献できると考えて、移転することを決めました」
こう語ってくれたのは、オーナーの舘内さん。地域に豊かな循環を生み出すことをめざして、カフェの周囲に広がる田畑も含めて「エシカルパーク」と名付け、新しい取り組みを少しずつ始めています。
さらに、ほんとうに健康的な食事とは何かを多角的に追求し続けているのも舘内さんの強い思いがあってのこと。自宅ではなかなか難しい8大栄養素のすべてを摂取できて、自家製の食材も多い発酵食品も多用したメニューを提供。周囲の田畑で採れた野菜をはじめ、ひとつのメニューで15品以上の野菜が使われていて、“生”、“蒸す”、“煮る”など多彩な調理法で仕上げられています。ランチは6種類のメニューがあり、他ではお目にかかれない健康的な創作料理が味わえます。
「リラックスできる空間にもこだわりました。立派な彫刻が施された欄間(らんま)をはじめ、上質でレトロなしつらえはそのままに残し、小さなお子様連れの方に居心地のいい小部屋も用意し、ペット同伴OKな土間のある別室も設けました。さまざまな人にとって居心地のいい場所にしたいという思いからです」
お会計をする部屋では、さまざまな健康食品や発酵食品などを販売していて、とくに舘内さんがおすすめしているミネラルが豊富な海洋深層水の商品も購入できます。屋外ではエシカルパークなどで栽培された新鮮野菜も販売しています。
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埼玉県久喜市[伊勢崎線]
「繭久里カフェ」のある埼玉県久喜市鷲宮は、関東地方最古といわれ、人気アニメ『らき☆すた』の聖地としても話題の鷲宮神社(写真)や、天然温泉の人気日帰り入浴施設・百観音温泉があり、週末さんぽを楽しむのにぴったりなエリア。舘内さんは、「鷲宮は、久喜駅周辺のような都会的な街と、広大な田畑が広がる田舎とに挟まれています。カフェから少し進めば住宅街が広がっていますが、ちょうどこの辺りは広大な田畑が残されていて、のどかな環境も魅力ではないでしょうか」と、この町の魅力を語ってくれました。
秋には近くを流れる用水路沿いにコスモスの花畑が広がり、鷲宮駅近くでは2月下旬~3月上旬に河津桜並木が色鮮やかに開花。ぶどうなどを栽培するフルーツ観光農園もあり、季節ごとの楽しみもそろっています。鷲宮駅から季節の風景などを楽しみながら繭久里カフェへ立ち寄り、東側に位置するJR東鷲宮駅までのんびりと歩いてめぐるのもおすすめです。
スカイツリータウンの新たな魅力を掘り下げてお届けするこのコーナー。
今回は、日本の食と文化を発信する新店を紹介します。
おいしい和食をいただき感謝する大切さを発信
2025年5月22日にオープンしたばかりの「田ノ実」は、自由が丘店に続く2号店。「お仏壇のはせがわ」が手がけています。かつて日本人の暮らしの中心が稲作だったころ、稲の無事と豊作を願い、秋の実りに感謝するために祈りを捧げてきました。こうした日本の伝統を受け継ぎ、新しい食のカタチを提案する「食のライフスタイルショップ」です。
メインとなるのは、具だくさんのお汁を3種から1つ、お花の形がかわいいおむすび5種から2つか3つを選ぶ田ノ実プレート。いずれも全国各地の厳選した素材や伝統の味をアレンジしていて、ここだけの味わいを楽しむことができます。あんみつや吉野の葛餅などの甘味やドリンクメニューもあり、カフェ利用も可能です。
田ノ実プレートは、花むすび2個セット1650円、3個セット(写真)1760円。写真のお汁はまろやかなお味噌の豚汁
店内では稲穂のオブジェが印象的
おすすめの白玉あんみつ968円
神棚もある店内
広いテーブル席には木彫りの大黒様も
©TOKYO-SKYTREETOWN ©TOKYO-SKYTREE
Information for the eat
田ノ実 東京スカイツリータウン・ソラマチ店
[たノみ とうきょうスカイツリータウンソラマチてん]
03-6381-3988
9:00~L.O.20:30(閉店21:00)
東京ソラマチに準ずる
東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ イーストヤード1F ソラマチ商店街
東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅もしくは押上〈スカイツリー前〉駅からすぐ
沿線の恵みである栃木県産大麦麦芽に
山梨県産ホップを掛け合わせた1杯を
沿線とつながりのある商品を提供する、スペーシア X1号車にあるカフェカウンター「GOEN CAFÉ SPACIA X」では、4本のドラフトタワーで贅沢&上質な味わいが楽しめるクラフトビールをご提供しています。
2025年11月6日からは、全国各地のブルワリーと、スペーシア Xで提供するクラフトビールを企画・共創していくプロジェクト「クロスビアプロジェクト」の一環として、沿線の恵みである栃木県産大麦麦芽に、ブルワリー「Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)」が拠点を置く山梨県産ホップを掛け合わせ、素材の魅力を生かしたゴールデンエール「スペーシア Xブロンド」を発売します。
東京都と隣接しながら、北ヨーロッパの気候に似ている山梨県小菅村に自社工場である「源流醸造所」を構える、Far Yeast Brewing。小菅村は人口約600人、95%以上が森林という自然豊かな土地であり、東京都の水源のひとつでもある多摩川の源流域となっている場所。源流醸造所で造られるビールは、この多摩源流の綺麗な水を仕込みに使って醸造しています。
Information Buy
Far Yeast Brewing
[ファーイーストブルーイング]
山梨県小菅村4341-1
※「スペーシア Xブロンド」の缶ビールは、Far Yeast BrewingのECサイト内でも発売予定。販売価格:682円~/缶
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TONE-トーン-羽生とウイスキースイーツ
東武鉄道の沿線で造られたお酒のなかで、今回ご紹介するのはウイスキー。寛永2(1625)年に創業し、羽生市で酒造りを営む東亜酒造が2025年8月に発売した「TONE-トーン-羽生」です。
1980年から約20年間、ウイスキーの自社蒸留を行うも、ウイスキー市場低迷に伴い自社蒸留を停止。保存されていた手書きの設計図を基にポットスチルを再建し、2021年2月から本格稼働し、3年の樽熟成を経て製品化されました。
「TONE-トーン-羽生」は、この自社蒸留のシングルモルトウイスキーに、複数のスコットランド産モルトをブレンドして誕生した商品。それぞれバーボン樽で熟成させたスモーキーな香りが特徴のピート原酒と麦芽本来の甘い香りのノンピート原酒、さらにスコットランド産モルトとのバランスがすばらしく、まずはストレートで味わってみましょう。同じく東亜酒造が手掛けるウイスキー「ゴールデンホース武蔵」を使ったスイーツも2025年10月に発売され、ペアリングを楽しむのがおすすめです。
- 伊勢崎線 羽生駅
- 羽生蒸溜所
- [はにゅうじょうりゅうしょ]
080-7373-2343
9:30~16:00(見学ツアーは要予約)
火・水曜
埼玉県羽生市西4-1-11
伊勢崎線 羽生駅から徒歩5分
- MAP
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胡麻の濃厚な味わいと
滋味深いスープが絶品
拉麵 阿修羅
[らーめん あしゅら]
行列の絶えない麺屋武蔵の新宿総本店で修業を積んだ主人が、2006年4月に開店した船橋の人気店。担々麺とも異なる、主人が考案した胡麻らーめんが看板メニューです。
考案当初から月日を経て「どんどんシンプルになった」というこちらは、豚のゲンコツと鶏がらのうま味が生きたスープと魚介系の醤油だれ、そして胡麻ペーストの風味が相まった唯一無二の味。ひと口目は濃厚に感じるものの、上にのったシソやネギの風味も加わり、食べ進めるうちに和食のようなすっきりとした味わいに変化していきます。
ほかにも、船橋名物のソースラーメンも提供。独自に進化させた洋風にも感じる味でおすすめです。
RAMEN DATA
- スープ
豚のゲンコツと鶏がらを3、4時間、あまり濁らないようじっくりとうま味を煮出したスープ。このスープにイリコやカツオの厚削り、昆布などを加えた醤油だれ、味の決め手となる九鬼の純ネリ胡麻をたっぷりと加えて完成。 - 麺&具
麺は、しっかりと噛み応えのある中太麺。具は写真の特製の場合、自家製メンマとチャーシュー、海苔、味付け玉子、ネギ&シソ。ネギやシソをスープに浸しながら食べると味わいが変化します。後半に酢を加えるのもおすすめ。
- 今月号のお店
- 拉麵 阿修羅
- [らーめん あしゅら]
047-431-1760
11:00~L.O.14:55(閉店15:00)、18:00~L.O.21:15(閉店21:30)
月曜(祝日の場合も休み)、日曜夜
千葉県船橋市湊町2-7-3-101
東武アーバンパークライン 船橋駅から徒歩9分
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ちゅうぜんじかなやホテル
中禅寺金谷ホテル
【日光線 東武日光駅】
中禅寺湖の湖畔で森に抱かれて過ごす
大人のためのヨーロピアン・リゾート
- 1.客室は全6タイプあり、写真はゆったりとした空間が広がるジュニアスイート。ゆったりとした広さが自慢♪
- 2.スタンダードタイプの客室にもテラスを完備
- 3.客室のテラスに置かれた椅子に座って、静かな時間を過ごすのもおすすめのスタイル
- 4.フロント奥のスペース。冬は火が入れられる暖炉も
- 5.乳白色の湯が満ちた露天風呂「空ぶろ」。森が目の前に広がり、湯は源泉かけ流し。木の温もりと森を感じる空間
- 6.館内各所に森を眺められるスペースがあるのも魅力
- 7.広葉樹が広がる中庭は、散策することも可能。色鮮やかな秋の中庭の風景
- 8.中庭に面していて森の眺めがいいダイニングルーム「みずなら」
- 9.トラウトディナー1万3200円の料理例。かつて提供されていたという、マス料理にヒントを得て和風にアレンジ。金谷ホテル伝統のお料理は必食です
- 10.格式を感じさせるフロント前ロビー。11~4月頃までは夕方から暖炉に火も
- 11.東武日光駅までは、浅草駅から東武特急でおよそ2時間
周囲の広葉樹林と一体となって
ゆったりと静かな時間を過ごせる
東武日光駅から西へおよそ25㎞。駅周辺のにぎわいから一変、閑静とした中禅寺湖の湖畔に、今回ご紹介する宿があります。この一帯は明治時代、長野県・軽井沢よりも前から外国人が好んで避暑に訪れた地。現在でも洋風建築の英国大使館やイタリア大使館の別荘が残っていて、往時の名残を感じさせます。
そんな中禅寺湖畔のなかでも、みやげ物店や宿などが集まる湖東端から離れた、さらに静かな場所に「中禅寺金谷ホテル」はあります。こちらは、現存する日本最古のリゾートクラシックホテルである東武日光駅近くの「日光金谷ホテル」の系列ホテル。木を多用した建物は、周囲に広がる自然の美しさを損なわないよう建てられた低層で横に長い設計で、ログハウスにいるような感覚を覚えるほどの温もりある空間です。「ウェルネスリゾート」をテーマにしているとあって、館内や敷地内にいるだけで心身が癒やされること間違いなしです。
リゾートステイを楽しみながら、温泉が楽しめるのもうれしいポイント。男女別の内湯のほか露天風呂もあり、「空ぶろ」と名付けられるほど空が近く開放的な湯浴みを満喫できます。
地産地消を心がけた夕食は、金谷ホテル伝統を受け継いだ品々。和食の要素を取り入れた、地元産のニジマスを使った料理が名物です。
中禅寺金谷ホテル
[ちゅうぜんじかなやホテル]
0288-51-0001
IN15:00~/OUT~11:00
1泊2食付き1室2名利用時1人3万1440円(入湯税別)~
栃木県日光市中宮祠2482
東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで1時間、中禅寺金谷ホテル前下車すぐ
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Present | プレゼント








































