
設備対策

踏切の安全対策
当社では踏切における事故の未然防止を目的に、以下のような設備対策を実施するとともに、関係機関と協力した踏切の拡幅や立体交差化を推進しています。


当社線すべての踏切道脇に設置された「非常ボタン」を押すことにより、接近してくる列車の運転士に、踏切で異常があることを知らせます。

踏切内に自動車などが立入った場合に、光線でこれを自動的に検知し、接近してくる列車の運転士に踏切で異常があることを知らせます。

現在、自動式踏切支障報知装置を設置している踏切では、より検知範囲の広い新型(レーダー式)踏切支障報知装置への更新を進めています。
従来の光線による「線」での検知から、レーダーによる「面」での検知へとなったことで、さらに安全性を向上させています。

道路からの視認性向上および警報中の踏切横断の防止を目的として、全方向型閃光灯やオーバーハング型警報機等を導入しています。また、全ての踏切遮断かんに「遮断かんさげベルト」「遮断かん警告標」を設置しています。




踏切における交通の円滑化と安全性のさらなる向上を図るために、道路管理者と連携して踏切の拡幅を積極的に進めています。




伊勢崎線西新井駅~谷塚駅間において、足立区が施行する都市計画事業として、2020年度の事業完成を目指して連続立体交差事業を推進しています。

野田線清水公園駅~梅郷駅間において、千葉県が施行する都市計画事業として、2023年度の事業完成を目指して連続立体交差事業を推進しています。
伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅付近についても都市計画決定され、連続立体交差計画を推進しています。今後も伊勢崎線春日部駅付近、東上本線大山駅付近をはじめ、踏切の立体交差化の推進について関係自治体等との協議を進めていきます。
駅の安全対策
お客様が安全に安心して鉄道をご利用いただけるよう、駅係員・乗務員による安全確認を徹底するとともに、ホームからの転落事故防止等の様々な設置対策を実施しています。




「転落検知マット」は、お客様がホームと列車との間に誤って転落してしまった時に自動的に検知し、駅事務室等へ異常を知らせる装置です。
また、伊勢崎線浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、野田線大宮駅、東上本線池袋駅の転落検知マットには、緊急停止の警報を発信することで付近を走行している列車を停止させる機能があります。


目の不自由なお客様にホームの内側であることをお知らせする、「内方線付き点状ブロック」の整備を進めており、2018年度を目標に、1日のご利用者数1万人以上の全99駅へ整備します。


ホーム下に空間のない駅では、お客様が誤ってホーム下に転落した時に備えて、「ホーム下待避口」を設置しています。


お客様が列車に乗降する際のホームからの転落防止を目的として、ホームの乗車位置付近に設置しています。また、点滅にあわせて「足元にご注意ください」という注意喚起の音声を流す装置の設置も行っています。

伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅付近についても都市計画決定され、連続立体交差計画を推進しています。今後も伊勢崎線春日部駅付近、東上本線大山駅付近をはじめ、踏切の立体交差化の推進について関係自治体等との協議を進めていきます。


車両の安全対策



お客様がホーム上から車両間(車両連結部)へ転落することを防止するため、車両間のすき間へ転落防止用ホロを設置しています。


列車内で異常があった場合に、乗務員に対して異常を知らせる非常報知器を設置しています。また、車両によっては乗務員と直接通話ができる非常通報器を設置しています。

新造車両には、目の不自由なお客様にドアが開いている状態であることをお知らせするための「ドア誘導音」や、「ドア開口部の床の識別色(黄色)」の使用、耳の不自由なお客様にドアが開閉するタイミングが分かるようにドア付近のランプが点滅する「扉開閉予告灯」の設置、座席をご利用しやすくするために「スタンションポール」の取付けなどを実施しています。その他、リニューアル工事を実施する車両も、バリアフリーに対応した整備を実施しています。

全列車に列車無線装置を搭載し、列車の乗務員と運転指令との間で主として運転に関する指示、情報の収集・伝達を行っています。
また、列車無線装置には防護無線機能が組み込まれており、緊急時や異常時等に遭遇した係員やお客様が操作することで、付近の全列車に緊急停止の警報が発信され、警報を確認した乗務員は直ちに列車を停止させます。

Automatic Train Control(自動列車制御装置)の略で、信号機を運転台に配置し、先行列車との間隔に応じてブレーキ制御を行うほか、曲線やポイント通過の際、列車の速度を自動的に連続して制御する装置です。東上本線池袋駅~小川町駅間において現在使用している「ATC」では、踏切支障時の防護機能や停車駅の定位置停止・誤通過防止などの機能をもたせており、安全性のより一層の向上に寄与するものとなっています。
