

(1)鉄道運転事故

上記のうち、2017年度に当社線で発生した鉄道運転事故は、踏切障害事故が7件、鉄道人身障害事故が7件、合計14件でした。
なお、右のグラフは、最近5年間で発生した鉄道運転事故件数の推移です。
(自殺と思われるものは、鉄道運転事故に含まれません。)

2016年5月18日に発生した東上本線中板橋駅構内での列車の一部脱線のため、多くのお客様にご迷惑をおかけしました。当社として第三者機関である公益財団法人鉄道総合技術研究所に調査協力を依頼し調査してまいりました。
調査の結果、脱線の原因は車両台車の一部に生じていた亀裂と推定されることから、2017年10月より再発防止策として同一および類似構造台車を対象に当該亀裂発生部位を工場検査における非破壊検査部位に追加することで、亀裂を早期に発見できる検査体制としました。
また2018年1月には運輸安全委員会の鉄道事故調査報告書にて当社見解と相違ない調査結果が公表されました。今後も同報告書の内容を真摯に受け止め、再発防止策を確実に実施し、より安全な鉄道を目指してまいります。
踏切障害事故とは踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突・接触した事故のことです。当社で発生した最近5年間の踏切障害事故件数は44件で、その主な原因は直前横断、踏切道内停車など、以下のグラフのとおりとなっています。

鉄道人身障害事故とは列車又は車両の運転により、人の死傷を生じた事故のことです。当社で発生した最近5年間の鉄道人身事故発生件数は61件で、その主な原因はホーム上での接触、線路内立入りなど、以下のグラフのとおりとなっています。
