
◆社員教育
鉄道関係従事員の教育訓練は、社内の教育関係規程に基づき、輸送の安全を確保するために必要な知識の習得や、技能を備えた人材を育成することを目的としています。2016年度に、駅・乗務・技術関係等全職種において教育を効率かつ円滑に実施するため、南栗橋に総合教育訓練センターを新設しました。
南栗橋の総合教育センターに駅や乗務員など係員のさらなる技能向上を図るための教育・訓練施設として、総合訓練線を新設し、普段営業線では出来ない実地訓練を中心に、より実践的な教育を実施しています。


鉄道乗務員養成所では、机上教育と鉄道運転訓練シミュレーターを活用した乗務員の養成教育を実施しています。また、養成教育のほかにも、現役乗務員に対する教育訓練においてシミュレーターを活用しています。


列車の到着から発車までの基本動作や安全確認方法、事故が発生した際の対処方法について、机上教育を行うとともに鉄道運転訓練シミュレーターを活用した訓練を実施しています。
また、自動券売機や自動改札機等の駅に関係する機器の取扱方法等についても、専用の訓練施設において実機を使用した訓練を実施することで、より実践的な教育を実施しています。


南栗橋車両管区春日部支所および新栃木出張所に、実際の車両機器を使用して保守作業の模擬訓練ができる「トレーニングルーム」を設置し、若手職員を対象として車両保守技術などをベテラン職員から実践的に学ぶことができる教育を実施しています。


車両部門では異常時における対応力の向上を図ることを目的とし、「技能発表会」を実施しました。
また、線路保全部門では、技術の維持・向上を目的として「テクニカルコンテスト」を、電気保全部門では、中堅社員の技能レベルの向上を目的として「エキスパート研修会」を実施しました。




さらなる安全管理体制の充実に向けて運輸安全マネジメント制度を理解する目的で、役員・本社員・現業管理者を対象とした「安全マネジメントeラーニング」を実施しています。
ヒューマンエラーを防止するための基本動作である「指差確認喚呼」の効果を体感することにより、指差確認喚呼の重要性と必要性を理解する教育を、現業所属員に実施しています。