次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。
Tips for Railway Trip
川越のなかでも、もっとも多くの蔵が残された川越一番街。その中ほどに、1950(昭和25)年に創業した着物専門店「呉服かんだ」があります。街並みになじんだ古風な入り口のガラス窓から色鮮やかな着物が顔をのぞかせていて、レトロな街並みに彩りを添える存在。とくに男性用着物は首都圏屈指の品ぞろえを誇ることもあり、遠方にもファンを持つ名店です。
「この呉服店は私で3代目となりますが、先代たちはこの地で江戸時代に盛んだった縞木綿を復活させました。その名は、かつて「かわとう」の名で親しまれていた川越唐桟(とうざん)。この織物には、この時期に増え始めていた観光客の皆さんに、川越らしい品をお届けしたいという思いが込められています。さらに、街並みの保存に尽力したのも先代たち。時代が移っても、多くの方にこの街を訪れていただき、より楽しく過ごしていただきたいという、先代たちの思いを私たちは受け継いでいます」
現在の店主・神田善正さんは、先代たちが保存し、現在の姿を築き上げた観光地・川越への思いをこう語ってくれました。川越唐桟の唯一の特約店として着物はもちろん、手が届きやすい小物も販売。この伝統的な織物をさらに広める活動も行っています。
「とはいえ、和服を着る人は時代とともに少なくなってきているのも事実。そこで、5年ほど前から店舗の2階でレンタル着物を始めました。実際に身に着けることで和服の魅力を知ってほしい、さらには、和服を着た人がたくさん歩くことで、さらに美しい街並みになってほしいという思いでスタートさせた新たな活動です」
こちらのレンタル着物は、10時の開店から16時30分まで、長い時間借りられるのが魅力。年始の三が日も営業しているので、今年の初詣は和服を着てお参りしてみるのがおすすめです。
1.川越唐桟の和服に身を包んだ神田善正さん。街の外から出店したお店の人にも積極的に声をかけ、街を盛り上げています 2.レンタル着物は、着付けや小物一式込みで4400円 3.多彩な反物がそろいます 4・5.細い双糸を使うことで、木綿でありながら絹のような風合いが生まれる川越唐桟 6.江戸時代に建てられて以降、川越のランドマークであり続ける「時の鐘」。周辺に歴史ある蔵や石畳の道など、歴史的な街並みが続いています
呉服かんだ
[ごふくかんだ]
- 049-222-1235
- 10:00~18:00(レンタル着物は~16:30)
- 火・水曜
- 埼玉県川越市幸町3-1
- 東武東上線川越駅から小江戸名所めぐりバスで7分、一番街下車すぐ
着物を借りてめぐりたいレトロな蔵が並ぶ城下町
東武鉄道の沿線のなかでも、観光客がひと際多い川越。街のハイライトである大正浪漫夢通りは、休日ともなれば、人通りが途切れないほどの人気ぶり。池袋から東武東上線で最速26分とアクセスがよく、気軽に日帰りさんぽができるのが大きな魅力です。
この街を訪れる皆さんのお目当ては、川越一番街を中心に広がる旧市街。築200年を超える堂々とした蔵が通り沿いに並び、江戸時代に川越藩の城下町として栄えた歴史もあって、「小江戸」の名でも親しまれています。
こうした街並みが、昭和50年代以降に地元の人々によるさまざまな活動で守られてきたことはあまり知られていないかもしれません。商店街の人々は歴史的建造物を保存する会を組織し、その輪を広げていきました。左で紹介する「呉服かんだ」の先代主人もその一人。1999年には埼玉県内唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、グッドデザイン賞の第1回「アーバンデザイン賞」も受賞。川越の名と魅力が国内外に広まりました。
街をめぐる際は、郷土を愛する人々の思いを感じながら歩いてみませんか?
いつ訪れても新店がオープンしていたり、楽しいイベントが開催されていたり――。
東京スカイツリータウンの最新情報をお届けします。
●イルミネーションがリニューアル!
11月10日~12月25日(一部は2023年3月12日まで点灯予定):東京スカイツリータウン開業10周年を記念して、イルミネーションが一新。メインスポット「スカイアリーナ」はゴールドを基調とした温かみのある電飾で包まれ、高さ8mのホワイトツリーも登場します。点灯時間は16:00~24:00(変更の場合あり。詳細は東京ソラマチHPで要確認)。
●プロジェクションマッピングが復活!
12月16~25日:東京スカイツリータウンにプロジェクションマッピングが2018年以来、4年ぶりに再登場。10周年を記念した本作品では、指揮者に扮したソラカラちゃんのタクトの動きに合わせてクリスマスソングが奏でられ、その音楽と連動するように映像が投影されます。
●クリスマスマーケットも再開!
11月18日~12月25日:スカイアリーナでのクリスマスマーケットも3年ぶりに開催。暖かい光をまとったヒュッテが登場し、イルミネーションや特別ライティングを眺めながら、食事やビール、スイーツなどを楽しめます。開催時間は11:00~20:00予定(LO21:00)。
●「SEVENTEEN THE CITY TOKYO SKYTREE®」開催!
11月22日~12月31日:K-POPグループ「SEVENTEEN」との初のコラボイベント。展望台にオリジナルフォトスポットが登場するほか、夜は特別映像の上映や特別ライティングも!
©TOKYO-SKYTREE
©TOKYO-SKYTREE TOWN
スペーシアのカフェでクラフトコーラがお目見え!?
洗練されたデザインに沿線のさまざまな魅力を盛り込んだ新型特急「スペーシア X」。その1号車にはカフェカウンターが設置され、オリジナルのクラフトビールやクラフトコーヒーなど、沿線にゆかりのある車内限定の商品が提供されます。そのメニューの一つが、注目のクラフトコーラ「ニッコーラ」。今回は、こちらの魅力を紹介します。
開発を手掛けたのは、鹿沼で創業し、栃木県内にいくつもの店舗を展開する「日光珈琲」。本格的なスペシャルティコーヒーをベースにして、日光産のゆずや唐辛子などの素材とスパイスを調合した新感覚のコーヒー飲料です。シロップ状になっていて、炭酸で割れば香り高く複雑な味わいのコーラ風ドリンクに。さらには牛乳や豆乳との相性もよく、楽しみ方は自由自在です。
日光珈琲が運営する日光東照宮近くの「茶寮 日りん」では、ニッコーラの多彩なドリンクやおみやげ用のボトルを販売しています。店内にはニッコーラのオリジナルグッズもそろっています。
東武日光線東武日光駅
茶寮 日りん
[さりょうにちりん]
- 0288-25-7906
- 10:00~17:00
- 火曜
- 栃木県日光市安川町10-20
- 東武日光線東武日光駅から湯元温泉行きバスで6分、西参道入口下車すぐ
東武動物公園の
ウインターイルミネーション
2022-2023
とうぶどうぶつこうえんのウインターイルミネーション2022-2023
動物園や遊園地など多彩な楽しみが集まる東武動物公園。今季の冬も人気のイルミネーションが開催されます。光と音楽と映像が融合したショーや桜&ランタンイルミなど今年も見どころが満載。12月3~31日、1月2~9日は毎日、1月10日~2月12日は土・日曜、祝日に開催されます。
- 0480-93-1200
- 17:00~20:00(12月24~25日は~21:00)
- 無休
- 埼玉県宮代町須賀110
- 東武スカイツリーライン東武動物公園駅から徒歩10分/シャトルバス5分
- MAP
空間も味も本場さながらの
アメリカ南西部料理の老舗
SOUTHWEST PARADISE
空間も味も本場さながらのアメリカ南西部料理の老舗
洋と先住民ネイティブ・アメリカン、そして国境を接するメキシコの文化が融合したアメリカ南西部。その象徴的な食べ物が「アメリカ南西部料理」と呼ばれています。オーナーの長島康祐さんがアメリカ在住当時にニューメキシコ州の西洋サンタフェを訪れ、町並みをひと目見て大好きになり、故郷の足利に開店したのがこちらのお店。1992年から続く、足利周辺では広く知られた名店です。
赤っぽい砂岩で曲線的に建てられた店構えも、サンタフェで見た家屋を再現したもの。洋酒がずらりと並んだバーカウンターは、西部劇の映画に登場しそうな雰囲気です。
現地の味を日本人の味覚に合わせて少しアレンジしたという料理はタコスのほか、テキーラベースのカクテルであるマルガリータがとくにおすすめの看板メニュー。カカオをベースにスパイスを合わせた、アメリカ南西部やメキシコを代表するモレソース料理も、ぜひ味わいたいひと皿です。
ビンテージの蒸留酒系洋酒を収集する趣味を持つオーナーとあって、洋酒の品ぞろえは驚くほどの充実ぶり。都内のバーなら高額になりそうな名酒もリーズナブルなので、洋酒好きならお試しを。
1.ネイティブ・アメリカン雑貨などが飾られた店内。 2.ショットガンを注文すると、オーナーがこんな姿で提供してくれます 3.チキンのモレソース/1078円 チョコレート原料のカカオを使ったモレソース料理。辛みのない、風味豊かで深みのある唐辛子をブレンドし、スパイスの香りがチキンとマッチします 4.コーンチップス&ディップ/1078円 トウモロコシ粉のチップスに、アボカド、トマト、チーズの3種のディップをつけて食べる人気メニュー。ハラペーニョも付きます 5.ビーフタコス/902円 野菜やひき肉などを挟んで食べるイチオシ。生地のトルティーヤは、食べやすい小麦粉原料と香り高いトウモロコシ粉原料が選べます 6.左:フローズンマルガリータ/715円 テキーラをベースにしたロサンゼルス発祥のカクテル。こちらではフローズンやノンアルコールなど種類の豊富さも魅力です 右:エキナセア/605円 ネイティブ・アメリカンに伝わる伝統的なハーブティー。免疫力がアップする効果が期待できるといいます
- 今号のお店
- SOUTHWEST PARADISE
- [サウスウエストパラダイス]
- 0284-43-3484
- 18:00~25:00(LO24:30、土・日曜は12:00~)
- 月・火曜
- 栃木県足利市昌平町2360
- 東武伊勢崎線足利市駅から徒歩12分
アメリカ南西部をさくっとご紹介!
文字どおり、メキシコと国境を接している一帯。温暖で乾燥したエリアが多く、ネイティブ・アメリカンも多く暮らしています。サンタフェはアメリカ建国前からの歴史を持つ町で、建物や料理など独自の文化が根付いています。
週末さんぽにぴったりな商店街をお届けする企画。
食べ歩きやカフェめぐりを楽しんでみてください。
vol.03/西新井大師周辺
大師様を詣でる人々を温かく迎え続ける
初詣をはじめ、1年を通して多くの参拝客でにぎわう参道周辺をピックアップ。歴史ある老舗や気鋭の新店が軒を連ねています。
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珈琲はんなり
[こーひーはんなり]
京都に暮らしていたオーナーが町屋の雰囲気を取り入れて、12年ほど前にオープンさせた和モダンなカフェ。箱庭が見える店内奥の席が特等席。おすすめのスイーツは、左写真のはんなり風珈琲ぜんざい850円。白玉入り京風ぜんざいにコーヒーやバニラアイスを入れて、味の変化を楽しみながら味わいます。コーヒーは京都小川珈琲の豆とサイフォンで入れています。
- 03-6883-0711
- 10:00~18:00
- 水曜、第2・4火曜
- 東京都足立区西新井1-25-6
b
清水屋
[しみずや]
1689年(元禄2)年に創業した、参道のシンボル的なお店がこちら。割烹・小料理店ですが、名物は草団子。弘法大師が病人にヨモギを与えたところ回復した伝説から、西新井周辺では古くからの名物になっています。国産ヨモギと自家製あんのこちらの草団子は、店内でのひと皿400円、テイクアウトは20個入り900円。
- 03-3890-4122
- 9:00~18:00(食事は11:00~)
- 日曜不定休
- 東京都足立区西新井1-9-11
c
いなり寿司 河村屋
[いなりずしかわむらや]
門前華永路という参道沿いの複合ビル1階にあるいなり寿司店。甘さを控えた味付けが評判で、メニューは出世いなり160円と角煮いなり150円、胡麻いなり110円とかんぴょう巻80円の4種類。作り置きしないのもこだわりです。出世いなりを食べて幸運に恵まれたという話も多く、ぜひお試しを!
- 080-6660-7711
- 11:00~17:00(なくなり次第終了)
- 月曜(縁日や祝日の場合は翌日休)
- 東京都足立区西新井1-5-9
d
MUSASHIYA
[ムサシヤ]
元料理店「武蔵屋」がリニューアルして開店した、ナッツ&ドライフルーツ専門店。安心安全な品質にこだわった、多彩な商品が並んでいます。和モダンな空間といい、おしゃれなパッケージといい、歴史ある西新井大師参道に新しい風を吹き込む存在です。商品パックはチャック付きなので、携帯するのにも便利です。
- 03-3890-6348
- 10:00~18:00
- 不定休(Instagramで要確認)
- 東京都足立区西新井1-5-8
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はっぴーだるま工房
[はっぴーだるまこうぼう]
大師前駅の駅前ビル2階にある、だるま専門の製造・販売ショップ。カラフルでデザイン性にあふれたオリジナルがそろい、西新井大師詣でのおみやげにぴったりです。自由に色や飾りを施して自分だけの1品が作れる体験は要予約(空きがあれば予約なしでもOK)。料金は9㎝サイズ1650円で、他サイズは+500円。
- 03-6806-3720
- 10:30~18:30
- 月曜
- 東京都足立区西新井1-5-1 中田ビル2階
Present | プレゼント