次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。
Tips for Railway Trip
旧日光街道が元荒川にぶつかる手前、古民家を再生した「はかり屋」の向かい側にあるのが、2020年春にオープンした「本のある蔵 糀屋」。江戸時代創業の味噌の醸造・販売元にあった蔵の一つを改装した建物が目を引きます。
「私が越谷に移り住んだ頃は、宿場町の面影を感じさせる古い建物がたくさん残っていました。でも、時代とともにどんどんと廃れていってしまい……。かっこいい!と思えた街をどうにか守れないかと思い、旧日光街道・越ヶ谷宿を考える会という市民ボランティア組織に参加することになりました」
戸田さんは最初に、旧宿場町への思いをこう語ってくれました。聞けば、糀屋が開かれた2年ほど前にオープンした「はかり屋」の立ち上げにも関わり、自らも月曜のみ開く「絵本のあるへや」を出店。歴史ある建物を残すには、人びとがつながれる場所として生まれ変わることが必要だと感じて、人が集う場所を開くことを決断したといいます。
糀屋の建物は、大正時代中期に建造された、鉄筋コンクリート造りの市内最古の洋式建築物。古風な街並みになじむように、江戸時代建造の蔵を思わせるデザインにしているのが特徴です。戸田さんが日曜から火曜まで開く私設文庫「watage」をメインに、水曜のみ開店する糀をテーマにしたカフェ、さらに2階は不定期に開催されるワークショップスペースとなっています。
「watageは、ドリンクと簡単なお菓子もありますが、何も注文しなくてもOK。私が好きで集めたたくさんの絵本を多くの人に見てもらいたい、そしてさまざまな人が集い、人と人がつながってほしいと思って開いたスペースなのです。絵本は、大人でも生き方や考え方にヒントをもらえる、哲学書だと考えています。ぜひ子どもの頃を懐かしんで、手に取ってみてくださいね」
1.農業や障がい者へのスポーツ指導なども行っている戸田さん。地元の小学校では絵本の読み聞かせも 2.店内には1000冊ほどの戸田さんの蔵書が並びます 3.特産のくわいを使った和菓子150円とお抹茶400円 4.木のぬくもりが感じられる店内 5.重厚な土蔵を思わせる建物 6.「本のある蔵 糀屋」周辺は、旧宿場町のなかでもとくに歴史的建造物が多く残るエリア。写真は、越谷商工会議所前に連なる商店や民家
本のある蔵 糀屋
[ほんのあるくら こうじや]
- 090-5314-5500(戸田さん)
- watageは日~火曜 10:30~17:00、カフェは水曜 11:00~16:00
- 埼玉県越谷市越ヶ谷本町3-29
- 東武スカイツリーライン越谷駅から徒歩10分
古民家や蔵が点在し
旧宿場町の面影を残す街
都心などへの通勤者のベッドタウンとして移住する人が多く、1990年代後半には人口30万を超えた越谷。郊外には巨大なショッピングモールがオープンするなど、新しい街としての顔が広がっていますが、今回注目したいのは、越谷駅の東側に延びる旧日光街道・奥州街道沿いのエリア。江戸時代、日本橋から数えて3番目の宿場町として栄えた歴史ある地区です。
かつては、千住宿(北千住周辺)に次ぐ規模を誇った越ヶ谷宿。今年のNHK大河ドラマで話題の徳川家康が鷹狩の際に滞在した越ヶ谷御殿も築かれました。現在でも、いくつかの歴史的な古民家や蔵、江戸時代創業の商家などが現存。築120年ほどの古民家にお店やギャラリーが集まる複合施設「はかり屋」や、今回取材した「本のある蔵 糀屋」など、建物をおしゃれにリノベーションして保存・活用する取り組みが始まっていて、ちょっとした歴史さんぽを楽しむことができます。
そんな越谷へは、北千住駅から東武スカイツリーラインの急行でおよそ20分。休日に気軽におでかけできるロケーションです。
いつ訪れても新店がオープンしていたり、楽しいイベントが開催されていたり――。
東京スカイツリータウンの最新情報をお届けします。
●東京ソラマチ®に「みんなの遊び場 ソラフルパーク」が
2023年3月17日(金)いよいよオープン!
リニューアルが進められていた東京ソラマチイーストヤード5階が、新フロア名「みんなの遊び場 ソラフルパーク」となっていよいよオープン。「空を身近に感じながら、色んな世代が集まり、色んな遊びを体験できる場所」をコンセプトに、9つのコンテンツが集結した新たな遊び場が誕生します。
●空を感じながら自由に遊べる空間に
新フロアは、エントランスの大きな窓から差し込む光を浴びながら、眺望を楽しみ、「空」を身近に感じることができるのが特徴です。そこに込めた想いは、屋内にいながら屋外気分を味わえる空間、そして「色」んな世代がいつでも集い、長くずっと楽しめる空間にしたい――。動画視聴や家庭用ゲーム機などのない、いわゆるノーメディアの屋内公園で、昔の子どものように外遊びで汗をかきながら楽しく過ごしていた懐かしい遊びと、最先端の技術を駆使した遊びが掛け合わさった、今までにない新たな遊び場になっています。
1. 屋外公園のようなダイナミックな遊具などがそろう「ちきゅうのにわ」
2. 魔法が飛び交う世界を実現させたAR 遊戯施設「HADO ARENA」
日光らしさにこだわったクラフトビールを車内で
沿線のさまざまな魅力を盛り込み、ワンランク上の日光への旅を提案する「スペーシア X」。その車内に新登場するカフェカウンターでは、日光ゆかりのオリジナルドリンクなどがお目見えする予定です。
その一つが、ニッコーブルーイングと東武鉄道が共同開発するオリジナルのクラフトビール。ニッコーブルーイングは、クラフトビールのコンテスト「ジャパン・グレートビア・アワーズ2020」で最高賞を受賞した注目のクラフトブルワリーです。仕込みの水には奥日光の天然水を使い、一部商品にはゆずやイチゴなど県内産の素材なども加わり、日光ならではの味わいが楽しめます。非熱処理のため、無ろ過の酵母をしっかりと感じられることも魅力です。
タップバー併設の醸造場では現在、色鮮やかなポップなラベルの「ザ・ニッコーモンキーズ」2種類と、3種類の「日光ベルジャン」、さらに期間限定商品を販売。6種類の出来立てのビールも店内で味わえます。日光や鬼怒川への旅の行き帰りに立ち寄るのもおすすめです。
東武日光線下今市駅
Nikko Brewing
[ニッコーブルーイング]
- 0288-25-3631
- 10:00~18:00
- 火曜
- 栃木県日光市木和田島1564-4
- 東武日光線下今市駅から車で15分
館林市つつじが岡公園
たてばやししつつじがおかこうえんたてばやししつつじがおかこうえん
100余品種・約1万株のツツジが咲き誇る、国の名勝に指定されたツツジの名所。4月上旬から5月上旬にかけて開花し、園内では「つつじまつり」(まつり期間は入園有料)が開催されます。なかでも、樹齢800年を超えるヤマツツジをはじめとするツツジの巨樹群は、世界唯一の貴重な存在です。
- 0276-74-5233(館林市つつじのまち観光課)
- 8:00 ~16:00
- 無休
- 群馬県館林市花山町3278
- 東武伊勢崎線館林駅からコミュニティバス館林・板倉線で11分、つつじが岡公園下車すぐ
- MAP
世界の料理を知る料理人が
独自にアレンジした逸品を
Resort Dining Frangipani
[リゾートダイニング フランジパ二]
海外旅行先としても根強い人気を誇る、常夏の島ハワイ。パンケーキやハンバーガーなど、現地で人気のたくさんのお店が日本に進出していますが、オーナーシェフの技が光る独自のハワイ料理が味わえる名店を流山おおたかの森駅前で見つけました。
店名のとおり、こちらのテーマは「リゾート料理」。ハワイのほか、東南アジア各国のアレンジ料理がそろっています。「世界各国の料理の多店舗を展開しているグループ会社に勤めていたとき、現地を訪れて味を分析し、メニューを開発していました。ですので、私の料理は現地の味らしさを残しつつ、日本の人々がよりおいしく感じられるようアレンジしたものです」。オーナーシェフの橋本拓也さんは、料理についてこう説明してくれました。
たとえば、ガーリックシュリンプはソースに紫エシャロットを加えていて、華やかな風味が唯一無二の味わい。本場では干し肉で作られるピピカウラは、ジューシーな肉の部位を使い、パイナップルなどでトロピカルな味を演出しつつ、醤油やコチュジャンのソースも合わせることで、初めて口にする人にもなじみやすく仕上げられています。国内で飲めるお店が少ないハワイのビールとともに味わってみては?
1.南国のビーチリゾートを思わせる明るく爽やかなデザインの店内。不定期でフラダンスショーなどが開かれるステージもあります 2.3.ハワイを中心に、南国リゾートムードを演出する装飾などが目を引きます 4.サーフィン愛好家でもあったオーナーシェフの橋本さん 5.100%ビーフのグレービー ロコモコ 1550円 ご飯に合うようにシャバシャバのソースに仕上げた、ハワイの定番料理。ハンバーグは牛肉のおいしさをしっかりと感じられます 6.Frangipani風ピピカウラ 1760円 骨付きリブ、牛タン、牛ハラミを使ったハワイ版焼き肉のオリジナル料理。トロピカルな味わいながら、コチュジャンのわずかな辛みがいいアクセントに 7.ちょっと贅沢なガーリックシュリンプ 1250円 大きくてぷりぷり食感のエビを揚げて、ニンニクや紫エシャロットなどのソースを合わせた人気のサイドメニュー 8.ビッグウェーブゴールデン エール ドラフトレギュラー 770円~ 樽で仕入れている、国内では貴重なハワイのクラフトビール。華やかな香りにハワイらしさを感じます
- 今号のお店
- Resort Dining Frangipani
- [リゾートダイニング フランジパニ]
- 047-151-5749
- 11:30~14:30(LO14:00)、17:00~23:00
(LO22:00、金・土曜は~24:00、LO23:00) - 月曜
- 千葉県流山市おおたかの森北1-5-15 PRIME2F
- 東武アーバンパークライン流山おおたかの森駅からすぐ
ハワイをさくっとご紹介!
太平洋のほぼ中央に浮かぶハワイ。オアフ島が有名ですが、100以上の島々からなります。ポリネシア系の先住民のほか、日系や中華系、東南アジア系などの移民も古くから暮らしていて、多国籍な要素が融合した料理が特徴です。
週末さんぽにぴったりな商店街をお届けする企画。
食べ歩きやカフェめぐりを楽しんでみてください。
vol.04/大山駅周辺
都内屈指の賑わいを見せる商店街と周辺
大山駅南口から西と南へ延びるハッピーロード大山商店街をはじめ、駅を中心にお店が集まる板橋区大山町。商店街はアーケードなので雨天時でも散策しやすいのが魅力です。
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かめやキッチン
[かめやきっちん]
商店街で愛されてきた履物店をリノベーションしたシェアキッチンスペース。創業を志す多彩なお店が日替わりで出店していて、週末には商店街のイベントなども開催されています。その日のお店は、公式サイトで事前に確認を。写真は、水曜夕方の子ども食堂の料理例。
- 03-6427-7461
- 店舗により異なる
- 店舗により異なる
- 東京都板橋区大山町40-5
※公式サイト「かめやキッチン」で検索
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松屋甘味店
[まつやかんみてん]
かつてはどこの商店街にもあったような、昭和ノスタルジーを感じさせる店構えの甘味店。大学芋が看板商品です。ひと口大に乱切りされたサツマイモには、照りのある蜜がたっぷりと絡んでいて、上にかけられた黒ゴマもいいアクセントに。店頭でテイクアウトできるほか、店内でいただくこともできます。写真は小サイズ400円で、大サイズ750円も選べます。
- 03-3956-5072
- 10:00~19:00
- 火曜
- 東京都板橋区大山町6-8
c
大山園
[おおやまえん]
午前中は看板犬のクックが出迎えてくれる茶舗。3代目の店主は、利き茶を競う全国茶審査技術競技大会で準優勝に輝いた経歴を持つ日本茶の達人。厳選した茶葉を独自にブレンドした日本茶がそろっています。併設の喫茶スペースでは、ブレンドされた煎茶と和菓子のセット580円~のほか、季節ごとの甘味が味わえます。
- 03-3956-0471
- 10:00~20:00
(喫茶は10:30~LO19:30) - 火曜
- 東京都板橋区大山町6-8
d
カフェ8月のライオン
[カフェはちがつのライオン]
駅南口右横の踏切を渡り、左手の路地を進んだ先にある隠れ家のようなお店。白と淡いグリーンが基調の店内はぬくもりある空間で、長居をしてしまいそうです。ランチタイムは手作りのガパオなど数種類のメニューがあり、それ以外の時間はドリンクや手作りスイーツが楽しめます。写真は、おすすめのらいおんのチーズケーキ550円と自家製チャイ(アイス) 540円。
- 03-6905-6698
- 12:00~18:00(ランチは~14:30)
- 火・水曜
- 東京都板橋区大山東町59-9-101
e
JUICY ALLSTARZ
[ジューシーオールスターズ]
クーポンのご使用方法
左の「MeMOt COUPON」マークがついたお店では、クーポンが使えます。
スマートフォンでクーポンマークをタップし、対象のお店でご提示ください。
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