次のおでかけのためになるヒントを集めてみました。

Tips for Railway Trip

今なお繊維産業が盛んな桐生で、意欲的なスタイルを貫くショップを見つけました。お店を開くのは、毎月月初の1日から7日までのわずか7日のみ。それでも県外から足しげく通う常連が集い、ときには外国人も訪れるというから、注目度の高さが感じられます。
その名は、RIPPLE YōHINTEN。サラリーマンだった開人さんと専業主婦だった久美子さん夫妻が2013年に開店し、7年ほど前に現在の地に移転。お2人は桐生のほか、マレーシアにも生活の拠点を置き、子育てをしながらボーダーレスな暮らしを続けています。
「もともと物づくりが好きな2人でしたが、織物の町という桐生の強みを生かして洋服を作り始めたのが、お店を開くきっかけです。でもその時に考えたのは、世に星の数ほどある洋服ではなく、自分たちらしい洋服を作りたいと……。素材は麻にこだわり、色合いを大切にしたアイテムに行きついたのです」

久美子さんがデザインし、近所にいる5人の縫い子さんたちが縫い上げ、開人さんが染め上げる洋服の数々。真っ白な壁の店内にグラデーションとなって色違いの洋服が並ぶ光景は、まるでアート作品のような美しさです。
「流行り廃りのないデザインをベースに、布を無駄にしないアジアの伝統的な考えを取り入れました。たとえば、“ヒエン夫人のワンピース”という私たちのシグニチャー商品。ベトナムで出会ったヒエンさんが着ている服がすてきだったため、声をかけて構造を教えてもらいました。すると、生地を上手に無駄なく使っていたのです。廃棄される商品が多いこの業界にあって、本当のサステナブルとは何かと考えて、アレンジして誕生したのがこちらの洋服です」

ストーリーのあるデザインは美しい色合いが評価され、海外のファッションショーへも出展。世界からも注目を集めています。現在は店舗販売のみですが、近々オンライン販売も始めたいとのこと。開設されるのが楽しみです。

1.シンプルだから飽きず、長く着続けられる“日常着”を生み出す開人さん 2.定番のフォルムのようで下のドレープが美しいヒエン夫人のワンピース。天然素材で染め上げた麻100% 3.表面はコットン、裏地はシルクの色鮮やかなひえとりくつした 4・5.西桐生駅裏手の高台にあります 6.RIPPLE YōHINTENから眺めた桐生の町並み。三方を山々に囲まれた盆地のような地形で、中心部を渡良瀬川が流れています

RIPPLE YōHINTEN

[リップルヨウヒンテン]

  • 非公開
  • 毎月1~7日の11:00~16:00
  • 期間中無休
  • 群馬県桐生市小曾根町4-45
  • 東武桐生線新桐生駅からタクシーで10分、または上毛鉄道西桐生駅から徒歩10分

古くから発展した絹織物の
伝統が息づく粋な町

埼玉と栃木の両県にほど近く、群馬県南東部に広がる東毛地域の中核都市である桐生。浅草駅から東武鉄道の特急りょうもうが新桐生まで直通運転しているほか、町の中心部にある西桐生駅へ向かうなら、特急りょうもうで終点の赤城駅へ向かい、上毛電鉄に乗り換えてアクセスすることもできます。

かつてこの町は、昭和中期に群馬県内で最多の人口を誇りました。その多くの人々が携わったのが、絹織物を中心とした繊維産業。奈良時代に始まったといわれる伝統工芸品であり、江戸時代には「西に西陣(京都)、東に桐生」と呼ばれるほど隆盛を極めました。関ヶ原の戦いの際は徳川軍の要請を受け、2410もの旗絹をわずか1日で献上した逸話まで残されています。

現在でも織物の伝統は息づいていて、市内製造業のおよそ半数が「糸へん」が付く漢字の仕事とか。繊維や縫製の工房が多く、こうした町のネットワークを生かした気鋭のショップも次々と誕生。大正から昭和初期にかけて建てられたレトロな商家や織物工場が並んでいて、歴史さんぽも楽しめます。

いつ訪れても新店がオープンしていたり、楽しいイベントが開催されていたり――。

東京スカイツリータウンの最新情報をお届けします。

●名月観賞会

9月29日:「中秋の名月」のこの日、地上350mの東京スカイツリー天望デッキにて、総合光学機器メーカー「ビクセン」の協力による天体望遠鏡を使用した名月観賞会を開催。2017年に「特に後世に残したい名月」として「日本百名月」にも認定された、展望台からの名月を満喫できます。

©TOKYO-SKYTREE

提供:株式会社ビクセン

●ソラマチ横丁

9月15~18日:東京スカイツリータウン4階 スカイアリーナに、4日間限定の大衆酒場が出現! 酒場めぐりが趣味の俳優・角野卓造さんがプロデュースする、おつまみメニューと各種居酒屋ドリンクが楽しめます。「下町」「角打ち」「ガード下」、そして「ちょっぴりお洒落」な雰囲気をお楽しみ下さい。

角野卓造さん

●東京スカイツリータウン
AUTUMN SWEETS COLLECTION & オータムグルメフェア

9月4日~10月31日:東京スカイツリータウンの各店舗(一部店舗を除く)では、秋の味覚を使ったメニュー&スイーツを販売します。さまざまな食材がもっともおいしくなるこの季節、お腹のなかから秋を満喫してみては?


※写真はイメージです

外国人にも愛されたリゾートホテルが新型特急デビューとあわせ別館を新装

ついにデビューを果たした「スペーシア X」。白亜の車体や豪華な座席などが話題を集めていますが、今回は、日光の魅力を集めたカフェカウンターがあるコックピットラウンジの内装デザインに注目してみました。

明治6(1873)年に創業した日本最古のリゾートホテルである「日光金谷ホテル」。中禅寺湖畔に点在する欧米各国大使館別荘などともに、数多くの外国人が訪れました。コックピットラウンジは、こうした建造物をモチーフにした「時を超えるラウンジ」がコンセプトです。

そして創業150年を迎えた日光金谷ホテルはスペーシア Xのデビューにあわせた7月15日、別館を「別館ROYAL HOUSE」と命名してリニューアルオープン。往時の趣は残しながら客室などの空間をグレードアップさせ、明治29年のホテルに現存する最古のメニューにもある品々が味わえる150周年記念ランチなども新登場しました。屋根の銅板も葺き替えられ、ラグジュアリーな滞在へと誘います。スペーシア Xで日光へ、そして新別館に滞在する特別な旅をぜひ。

  • 1.リニューアル後の別館の客室。建具は当時のままのものを使用し、洋室であるものの和の落ち着きある空間
  • 2.銅板屋根が葺き替えられた別館の外観。真新しい輝きは今だけの貴重な姿です
  • 3.明治時代から続くコンソメロワイヤルのスープ、プレミアムヤシオマスを軽く燻製した前菜、明治時代のレシピをもとに作られたクレーム・ブリュレなど、特別な品々が並ぶ150周年記念ランチ

東武日光線東武日光駅

日光金谷ホテル

[にっこうかなやホテル]

  • 0288-54-0001
  • IN15:00/OUT11:00
  • 1泊2食付き4万8500円~
  • 栃木県日光市上鉢石町1300
  • 東武日光線東武日光駅から無料シャトルバスで10分、または徒歩24分

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東武鉄道特急 スペーシア X 2023 DEBUT

地ワインとアサリの浅炊き

東武線沿線で造られているお酒ととご当地グルメを紹介するこの企画。最近注目度を高めているタウンワイナリーを船橋に見つけました。

FUNABASHI COQ WINERYがワインの醸造を始めたのは、2021年のこと。ビギナー向けの入門編の本を執筆するなど、ワインを広める活動を行っていたソムリエでもある小久保尊さんが、「ワインを造りたい」との思いが高まりスタートさせました。原料となるぶどうは、全国各地でワイン用に栽培されたもの。白、赤、ロゼ、スパークリングなど全10種類前後がそろっています。

「日本の家庭料理に合う味」をめざしたという品々は、品種ごとのぶどうの風味がしっかりと感じられるフレッシュな印象で、甘味を抑えたすっきりとした味わい。今回「Thank youデラウェア2022」に合わせたのは、船橋特産のアサリの浅炊き。アサリの香りを邪魔することなく、むしろ華やかさをプラスしつつ、甘じょっぱい味付けをさっぱりとさせてくれました。

1.アサリの浅炊きは、一般的な佃煮ほど味を濃くせず、素材の風味を生かした料理。船橋駅周辺で購入できます 2.右から「NAGOMIキャンベル2022」2662円、アサリと合わせた「Thank youデラウェア2022」2662円、「キャトられスチューベン ロゼ」2662円

  • 東武アーバンパークライン船橋駅
  • FUNABASHI COQ WINERY
  • [フナバシコックワイナリー]
  • 047-779-1414
  • 11:00~18:00(変動あり、毎週日曜14:30~ワイナリー見学会開催、要予約)
  • 不定休(公式サイトで要確認)
  • 千葉県船橋市南本町36-9
  • 東武アーバンパークライン船橋駅から徒歩16分

東武イベントinfo

東武沿線にある酒蔵を巡るイベント「#ふらっと吞み鉄 東武沿線酒蔵巡り」実施中!

詳細はこちら

ポップでカラフルな店内で
自家製タコスを味わって

TACOS & BAR ヒゲタコス
[タコスアンドバーヒゲタコス]

トウモロコシやチレ(唐辛子)、インゲンマメなど土着の作物を使い、スペイン料理の影響も受けて発展したメキシコ料理。日本ではタコスが広く知られていて、北千住駅前にあるこちらは自家製タコスが評判のお店です。
「本場の味というよりは、メキシコを感じられながら食べやすい味をめざしました」。店長の小堀さんがこう話すように、ひき肉のタコミートはスパイスが利いているものの辛さはかなり控え目。各テーブルに置かれた辛さの異なるチレソースをかけて、各自で調整します。

サイドディッシュのおすすめは、日本ではあまりお目にかかれないサボテンの浅漬けや、オリジナルの生ピーマンのスパイシーミート詰め。テキーラも豊富にそろっています。

1.ヒゲタコス 440円 トウモロコシ粉の焼きたてトルティーヤでタコミートとWチーズ、トマト、レタスを包んだ看板メニュー 2.こちらで辛さを調整! 3.サボテンの浅漬け 660円 なかなか口にできないサボテンなどを風味豊かに漬け込んだ野菜の浅漬け 4.SWEETナチョス 770円 トルティーヤチップスにマシュマロ、チョコソースをかけて焼いた甘いナチョス 5.生ピーマンのスパイシーミート詰め 660円 ピーマンのフレッシュな風味とスパイスが相まって、エスニックな味わいに仕上げているオリジナルメニュー 6.クリームテキーラのフローズン 1100円 クリーミーでアルコール度数が控え目な、メキシコ生まれスペイン育ちのテキーラ。ロック770円もある 7.カラフルなメキシコの飾りなどが置かれ、窓が開け放たれた開放的な店内 8.メキシコらしいガイコツ(ドクロ)が各所を飾る 9.店長の小堀美穂さん

  • 今号のお店
  • TACOS & BAR ヒゲタコス
  • [タコスアンドバーヒゲタコス]
  • 03-6812-0770
  • 11:30~24:00(食事LO22:30、ドリンクLO23:30、月曜のみ17:00~)
  • 無休
  • 東京都足立区千住3-56 高橋ビル1F
  • 東武スカイツリーライン北千住駅から徒歩5分

メキシコをさくっとご紹介!

かつてアステカなどの独自の文明が発展した北米南部の国。タコスなどの食文化は世界に広まって人気。

  • profile

    古本麻由未

    [MAYUMI KOMOTO]

    広島県出身の女性カメラマン。撮影スタジオを退社後に独立。料理や旅、人物の撮影を中心に、かわいい♪を切り取るのが得意。

  • 古本麻由未

駅前に続く商店街の賑わいと
周辺に広がる自然が調和する街へ

古本さんと歩いたたのは、池袋駅から東武東上線で約20分の下赤塚駅周辺。光が丘と高島平の2つの大きな団地に挟まれた、埼玉県にほど近いベッドタウンです。まずは、駅近郊にある2つの自然スポットへ。いずれも駅から歩くと20分ほどの距離なので、駅周辺から路線バスを利用するのもおすすめです。

下赤塚の見どころである板橋区立の美術館や郷土資料館、東京大仏のほど近くにある「竹の子公園」は、古本さんが「京都や鎌倉のよう♪」と思わず口にした、竹林の美景が広がる穴場スポット。下草や倒れた竹がきれいに刈り込まれていて、遊歩道も整備。SNSにアップしたくなる写真がたくさん撮れそうです。

駅の反対側にある「光が丘公園」は、60万㎡を超える広大な都内有数の公園。その中央に全長200mほどのいちょう並木が続いていて、黄葉の見ごろを迎える例年11月上旬~下旬は、道の上にも黄色い葉が積み重なった黄色一色の世界が出現します。

駅前に戻った私たち。地下鉄赤塚駅と下赤塚駅に挟まれた駅前で、昭和レトロな外観の「コーヒーヒュッテ」やイタリアを思わせる看板が目を引く「カフェ・ド・ギー」を見つけました。この一帯は、時間が止まったような古風な建物や路地が残されていて、いい写真スポットが見つかりそうです。

踏切をわたって下赤塚駅の北側へ向かうと、活気ある商店街が広がっています。おすすめの立ち寄りスポットは、いずれもこの商店街の中に点在。ふわふわのパンケーキが味わえるカフェやボリューム満点の変わり種ベーグルが並ぶベーカリーを楽しんだら、開店日はすぐに売れ切れてしまう人気パティスリーの自動販売機でシフォンケーキをおみやげに。

A

パン工房
BOULANGERIE KEN
[パンこうぼうブランジェリーケン]

ボリュームがありながらリーズナブルな多彩なパンが人気。長期熟成していて、粉の風味が感じられるのも特徴です。

  • 03-5383-2216
  • 7:00~21:00(火曜は17:00~)
  • 無休(臨時休あり)
  • 東京都板橋区赤塚2-2-17 東永地産ビル1F
  • 東武東上線下赤塚駅からすぐ

B

patisserie Ciel bleu
d'automne
[パティスリーシエルブルードートンヌ]

いつでもスイーツをお届けしたいとの思いから、自動販売機での販売をスタート。シフォンケーキ390円~は常時5種類。

  • 050-3690-2922
  • 自販機は24時間(店舗営業日は公式SNSで要確認)
  • 無休
  • 東京都板橋区赤塚2-9-2
  • 東武東上線下赤塚駅からすぐ

C


NP
[エヌピー]

パンケーキをメインとした小ぢんまりとしたカフェ。その場で焼いたメニューのほか、冷やしたサンド450円も人気。

  • 非公開
  • 10:00~17:00
  • 火曜(臨時休あり)
  • 東京都板橋区赤塚2-10-19-103
  • 東武東上線下赤塚駅からすぐ

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