1.東武鉄道からご利用のお客様へ

■2021安全報告書の発行にあたって

平素は東武鉄道をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

東武鉄道では、「安全は東武グループすべての事業の根幹である」との信念のもと、「鉄道輸送の安全」を最も重要な使命として、「信頼される東武鉄道」を目指し、役員をはじめ社員一人ひとりが安全性の向上に取り組んでおります。


当社では、毎年8月1日を「安全の日」と定め、全社をあげて「輸送の安全」の確保の重要性について理解を深め、安全を最優先する意識のさらなる高揚を図っております。また、安全に関する基本的な考え方として「安全方針・安全行動規範」を定め、安全管理体制の確立に努めてまいりました。今後も、継続的な見直しを図るとともに、安全文化の創造に向けた取組みを推進してまいります。


2020年度においては、東武アーバンパークライン清水公園駅〜梅郷駅間を高架化し、同区間にある11か所の踏切を廃止するなど、安全重点施策である「安全文化の創造」「安全管理体制の充実」「安全性向上施策の推進」を中心に取り組み、気づきの感度を高め自ら考え、自ら行動することを従業員一人ひとりが実践することで、安全目標である「重大事故・重大インシデントゼロ」の継続を達成いたしました。

本年度以降についても、お客様のさらなる安全性向上を図るため、ホームドア・車内防犯カメラの設置拡大に加え、激甚化する自然災害やテロ等の異常事態への対応能力の向上を目的として、地域関係機関と連携した対応訓練等を引き続き実施してまいります。

新型コロナウイルス感染症については、安全運行を維持し、お客様に安心して当社グループ施設をご利用いただくため、「鉄軌道事業における新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」等に基づき各種対策を実施してまいりました。また、2021年6月には新型コロナウイルスワクチンの職域接種を開始したほか、グループ施設をワクチン接種会場として沿線自治体へ提供いたしました。

鉄道、バス、電波塔事業等の公共事業を担っている事業者としての「社会的責任」を果たすべく、引き続き政府及び関係自治体と連携し、感染拡大防止に対応してまいります。


今後も安全対策に終わりはないことを常に念頭におき、安全目標である「重大事故・重大インシデントゼロ」の継続に向け安全性向上施策を着実に実行してまいります。また、「安全」を事業運営上の基盤として「地域社会とともに持続的な発展」を目指し全社一丸となって取り組んでまいります。


本報告書は、鉄道事業法第19条の4に基づき、主に2020年度に実施した鉄道輸送の安全のための取組みを、皆様に広く紹介するために作成いたしました。

本報告書をご一読いただき、当社の「安全への取組み」について、忌憚のないご意見、ご感想をお聞かせくださいますようお願い申し上げます。

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