今月は街なかにある巨大な壁画をピックアップ。
日常風景に溶けこむアートに注目します。

2026.5 No.923 掲載

成増きってのにぎわいを見せる「なりますスキップ村商店街」の入り口にある
●Creative Conceptor:赤澤岳人( OVER ALLs)/Artist:山本勇気( OVER ALLs)/ Paint Support:カラーワークス神戸(株式会社モリエン)

成増の街でほほえみかける「成るちゃん」とは?
命名式も行われた地元愛たっぷりのウォールアート

板橋区成増の商店街に、突如として巨大なウォールアートが現れたのは昨年5月のこと。ビルの壁面いっぱいに、謎めいたほほえみを浮かべる女性像は地元で大きな話題を集めました。発案者は地元企業で代表を務める原田環造さん。街のにぎわいの中心地ともいえる場所に「地域を象徴するもの」をつくろうと、全国で表現活動を展開するミューラルアーティストのOVER ALLsとともに制作したのだそう。見る角度や見る側の気分によって微妙に印象が変わる不思議な笑顔の女性像ですが、その後「成るちゃん」の愛称がつき、地元で命名式も行われるまでに。実は成増駅周辺の巨大壁画はこれで三つ目。「壁画の街」として今後も要注目ですよ。

Landmark 成増 ランドマークなります
  • 東京都板橋区成増2-17-15
  • 見学自由(壁画)
  • 東上線成増駅から徒歩5分

※壁画

開館85周年記念特別展 光琳派

国宝『燕子花図屏風』と尾形光琳のフォロワーたち
~5月10日(日)

国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

尾形光琳の弟子である渡辺始興や深江芦舟、光琳の弟で陶芸家の乾山、乾山に学んだと伝わる立林何帠。知られざる「光琳派」の作品を展観し、琳派の歴史に新たな光を当てる展覧会。アメリカ・クリーブランド美術館からの里帰り作品の展示も楽しみです。

根津美術館 ねづびじゅつかん
  • 03-3400-2536
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 10:00~17:00(5月5~10日は~19:00、入場は閉館の30分前まで)
  • 月曜(5月4日は開館)
  • オンライン日時指定予約一般1800円、学生800円、高校生以下無料(学生証提示必須)
  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅から徒歩8分
  • https://www.nezu-muse.or.jp/

エリック・カール展

はじまりは、はらぺこあおむし
~2026年7月26日(日)

エリック・カール『はらぺこあおむし』1987年版表紙/ 1987年
エリック・カール絵本美術館
Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation.
© 1969, 1987 Penguin Random House LLC.

 『はらぺこあおむし』『パパ、お月さまとって!』などの絵本作品で知られるエリック・カール(1929〜2021)の回顧展が開幕。米国のエリック・カール絵本美術館とともに開催するもので、上記2 作品を含めた27冊の絵本の原画のほか、グラフィックデザイナー時代の作品やダミーブックなど約180 点を紹介しています。

東京都現代美術館 とうきょうとげんだいびじゅつかん
  • 03-5245-4111
  • 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
  • 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
  • 月曜(5月4日と7月20日は開館)、5月7日、7月21日
  • 一般2300円、学生1600円、中高生1000円、小学生以下無料
  • 東京メトロ半蔵門線清澄白河駅から徒歩9分
  • https://ericcarle2026-27.jp/

text : Fumiko Sato photo : 関係各施設