自分だけのお気に入りスポットにしたい、
沿線の小さな美術館に注目します。

2026.6 No.924 掲載

やわらかなブルーの壁がおしゃれな館内。季節に合わせて展示替えを行っていて、現在は東郷青児作品21点、藤城清治作品24点(うち暗室10点)のほか、中島健太の油彩《a present ~すたーのかたがた~》などが見られる

東郷青児に藤城清治、中島健太の作品も
春日部・ユリノキ通りの小さな私設美術館へ

春日部の住宅街に、レンガ造りのかわいらしい美術館があるのをご存じでしょうか。オープンは2024年。夢見るような甘美な女性像で知られる洋画家・東郷青児や、光と影の色彩豊かな世界を影絵で表現しつづける藤城清治の作品を中心に、200点以上の所蔵作品から常時60点ほどが展示されています。館長は地元出身で洋画家の祖父をもつ松井麻優さん。個人収集家のオーナーとともに作品の世界観に沿って大切につくりあげた空間も魅力です。「『完売画家』として話題の中島健太氏から制作いただいた作品も所蔵・展示しています」と松井さん。秘密の宝箱のような美術館で、とっておきのアートと向き合う時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

レンガのお城美術館 レンガのおしろびじゅつかん
  • 048-795-4406
  • 埼玉県春日部市大沼3丁目2-2
  • 10:00 ~ 12:00、13:00 ~ 15:00(日曜は~ 12:00)
  • 月・水・金曜、祝日
  • 高校生以上300円、小・中学生150円
  • 東武スカイツリーライン春日部駅から朝日バスかすかべ温泉行きで5分、地方庁舎前下車、徒歩4分
  • https://www.renga-no-oshiro.com/

企画展 はじめての古美術鑑賞

-美術のなかの文字-
~2026年7月12日(日)

東洋古美術の技法やテーマをやさしく解説する「はじめての古美術鑑賞」シリーズの展覧会。7回目となる今回は、賛や署名をはじめ絵画や工芸作品のなかにあるさまざまな文字に注目。景色の中に和歌一首が散らし書きされた同館所蔵の《鏡山図》(鎌倉時代)が、類品3幅とともに初めて同時公開されるのも見どころのひとつです。

根津美術館 ねづびじゅつかん
  • 03-3400-2536
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 10:00~17:00(5月5~10日は~19:00、入場は閉館の30分前まで)
  • 月曜
  • オンライン日時指定予約一般1400円、学生600円、高校生以下無料(学生証提示必須)
  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅から徒歩8分
  • https://www.nezu-muse.or.jp/

ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち

ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵
~2026年6月21日(日)

フィンセント・ファン・ゴッホ《跳ね橋》1888年、油彩、カンヴァス、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Vincent van Gogh, The Drawbridge, 1888,Oil on canvas,Wallraf-Richartz-Museum &Fondation Corboud, Cologne, Photo: ©RBA, Cologne

宇都宮美術館開館30周年、市制施行130周年を記念した展覧会。ドイツ有数の美術館、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団のコレクションから、印象派をめぐる42名の画家たちの作品70点を展示。印象派を代表するモネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロらのほか、ミレーやコローなどフランス近代美術の名品がそろいます。

宇都宮美術館 うつのみやびじゅつかん
  • 028-643-0100
  • 栃木県宇都宮市長岡町1077
  • 9:30 ~ 17:00(入館は~ 16:30)
  • 月曜
  • 一般1200円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料
  • 東武宇都宮駅からタクシーで20分
  • https://u-moa.jp/exhibition/exhibition.html

text : Fumiko Sato photo : 関係各施設