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万年裸足生活のツケ
冷やしすぎて悔い改めた話
冷やしすぎて悔い改めた話
私たちはもっと自分を大切にしていい。
「自分を大切にする」ためのちょっとした工夫をシェアします。
おととしの春先の話です。厚手のコートの出番もなくなり、陽気を感じる頃になっても寒くて寒くてたまらない日が続きました。真冬のふとんでも眠れないほどの寒さに、体が芯まで冷えてしまったことにようやく気づきました。
北国青森の生まれで、幼い頃から雪の降る日も家では裸足。開放感の気持ちよさに、長年、万年裸足生活を続けてきて、体にずいぶん負担をかけてしまいました。SOSのサインにおおいに反省して、体を温める暮らし方を模索することにしました。
まずはじめたのは「大げさな家事」。掃除をする時は大きく早く、小走りで洗濯物をベランダへ運ぶなどとにかく大げさに動きます。せわしなくて滑稽ですが、同居人は猫だけ。寒い日も体はすぐポカポカになるし家事もスピーディーに片付いて一石二鳥です。
肉料理の頻度も増やしました。高タンパクで体を温める性質があるラム肉は、ニンニクとクミンで炒めて、最後にしょうゆで味をととのえると抜群においしい一品に。ラム肉のクセが苦手な人にも好評です。
欠かせないのはレッグウォーマーで足首を温めること。内くるぶしから指4本分上にある冷えに効くツボ、〝三陰交(さんいんこう)〟を温めると、血行がよくなってポカポカの体に。足先が冷えて寝つけない時も、レッグウォーマーをつければ足がじんわり温かくなってスーッと眠れます。冷えには首、足首、手首、三つの首を温めるとよいといいますが、本当ですね。
寒さが和らぐと意識も緩んできますが、春になっても温め続けることが大事です。冬のあいだに冷えた体をととのえて、じきに来る夏のエアコンの冷えに太刀打ちできる体を春のうちに準備します。
今年はどうしようもないほどの寒さはもうありませんが、今日もお気に入りのレッグウォーマーをつけて、大げさな動きで家事をしています。もちろん靴下もしっかりはいて。
文・絵 柿崎 こうこ


©︎ Asako Shimizu
かきざき・こうこ
イラストレーター。1970年生まれ。雑誌や書籍、広告など各メディアで活躍。保護猫の「まるお」♂と「しろちゃん」♀の3人暮らし。近著『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』。郷里の青森から上京して、はじめてのひとり暮らしは東武東上線の下赤塚駅が最寄り駅。
Instagram: @kakizaki_koko