竹ノ塚(たけのつか)編

2026.4 No.922 掲載

東武スカイツリーライン 竹ノ塚駅ホームは、天井部に木組みを採用。都内の駅ホームとは思えない、ぬくもりが感じられる空間です

東武鉄道の駅周辺をおさんぽする企画の今回は、
東京・足立区屈指のにぎわいを見せる竹ノ塚駅。
キュートな動物や著名な俳人ゆかりの寺など、
新しい発見がたくさんありました。

(写真右上)竹の塚けやき大通りと交差する、UR都市機構・竹の塚第一団地の西側に続く竹の塚彫刻の道
(写真右下)足立区生物園(A)のある元渕江公園の入り口にあるオブジェ。園内には池や遊具があるほか、草地広場が広がっていて、区民の憩いの場となっています
(写真左)2024年にオープンした高架下商業施設・エキア竹ノ塚

都会のオアシスから
カエルのお寺をめぐって

さまざまな路線が乗り入れる北千住駅から、東武スカイツリーラインで5つ目となる竹ノ塚駅。線路の高架化に伴って2022年に完成した駅舎が真新しい印象で、ホーム天井の木組みにも目を引かれます。改札を抜けると高架下商業施設・エキア竹ノ塚があり、とくに改札を出て左手にある方はアーケード街になっていて、商店街の多いこの街ならではの空間です。

竹ノ塚駅周辺さんぽでまず訪れたいのが、駅東口から1.5㎞ほど東にある足立区生物園(A)。緑と花と水に抱かれた元渕江(もとふちえ)公園内にあり、昆虫から魚類、哺乳類まで多様な生きものを身近に観察できます。

さまざまなチョウが飛ぶ大温室、モルモットと触れ合えるコーナー、カンガルーやワラビーが展示されたオーストラリアドームなどがあるなか、今いちばんの人気が砂漠の妖精と呼ばれるグンディ。都内で初、全国でも2施設でしか観察できない希少な動物で、つぶらな瞳ともこもこの姿が大人気です。飼育から1年を経て繁殖にも成功。公式HPに特設サイトがあるので、ぜひチェックを。

(写真右上)重なり合った姿がキュートなグンディ
(写真右上)グンディや身近な鳥、展示する生き物の多彩なグッズを2Fショップで販売
(写真右下)入り口を入ってすぐの天井では、ステンドグラスの大きなチョウが目を引きます
(写真左上)亜熱帯の環境が再現された大温室。一年を通じて無数のチョウたちが、来園者の周りを自由に飛び交っています
(写真中下)蜜に集まる大温室のチョウ
(写真左下)金魚の大水槽がある出会いの広場

(写真右)壁から天井、棚に雑貨が並んだ店内。商品は随時、入れ替わります
(写真左上)置いておくだけで空気をきれいにしてくれる効果があるフェイクグリーン2530円
(写真左下)ちょっとしたプレゼントとして人気のハンカチやタオルは、多彩なラインアップ

竹ノ塚駅へ向かって1㎞ほど西へ進んだ場所には、幅広いジャンルの雑貨がそろうゆららかマーケット(B)があります。店主の石井さん夫妻が気に入ったアイテムを集めた店内は、お気に入りをじっくりと探すのが楽しい空間。「ゆっくりと選んでいただきたいので、あえてお声がけしません」という心づかいがうれしいです。

(写真右上)カエルの姿が描かれた七福神の石像
(写真右中)カエルの七福神が描かれた日本手拭1000円
(イラスト右下)一茶の有名な句を描いた句碑もあります
(写真左上)平安期に創建されたと伝わる炎天寺の本堂
(写真左下)境内にある一茶の像。「蝉鳴くや六月村の炎天寺」という句を残していることから、一茶がよく周辺を散策して句を詠んだとされていて、「やせ蛙~」の句碑も建立されています

(写真右上)東京の銭湯を代表する宮造りで建てられた銭湯
(写真右下)女湯の脱衣所に面した中庭。館内各所にも鉢植えが飾られていて、緑や花を感じながら湯浴みが楽しめます
(写真左)山並みのある自然風景を描いた、タイル絵が美しい浴室。天井が高く開放的です

続いて向かうのは、竹ノ塚駅から南へおよそ750mの場所にある炎天寺(C)。境内に無数のカエルの置物や彫刻などがあることから、「カエルのお寺」として知られています。江戸時代後期の俳人・小林一茶がこの地に足を運び句を詠んだと伝わっていて、有名な「やせ蛙負けるな一茶是にあり」にちなんでご住職が国内外から集めたカエルたちです。

歩いて13分ほど西へ進むと、堂々とした建物が印象的な銭湯・永泉湯(D)があり、おさんぽの汗を流すのにぴったりです。

今回訪れたのはこちら

足立区生物園

あだちくせいぶつえん

  • 03-3884-5577
  • 東京都足立区保木間2-17-1
  • 9:30~17:00(11~1月は~16:30、夏休み期間中は~17:30、最終入場は各30分前
  • 月曜、年末年始
  • 高校生以上300円、小・中学生150円、未就学児・70歳以上無料
  • 竹ノ塚駅から保木間仲通り経由花畑団地行きバスで保木間仲通り下車、徒歩10分
  • https://seibutuen.jp/

ゆららかマーケット

  • 03-3859-3330
  • 東京都足立区竹の塚5-1-2
  • 11:00~17:30(日曜は13:00~、季節変動あり)
  • 木曜、第2・4水曜
  • 竹ノ塚駅から徒歩9分

炎天寺

えんてんじ

  • 03-3883-0787
  • 東京都足立区六月3-13-20
  • 9:00~16:00
  • 無休(法事等で対応不可の場合あり)
  • 竹ノ塚駅から徒歩12分

永泉湯

えいせんゆ

  • 03-3897-2641
  • 東京都足立区西新井3-10-2
  • 16:00~22:00
  • 火曜
  • 大人550円、中・高校生300円、小学生200円、乳幼児100円
  • 竹ノ塚駅から徒歩15分

CAFE RICCO

カフェ リッコ

食の豊かさを伝えたいという思いを感じる

コーヒーとワッフル専門のカフェ。固定観念とのギャップを感じて食の豊かさを知ってほしいとのオーナーの思いから、おかず系のワッフルもそろっています。写真の料理はワッフル生地もスープも手作りのスープセット850円~とカプチーノ500円。店内に飾られた折り紙作家による作品も話題です。

  • なし
  • 東京都足立区竹の塚6-13-3
  • 9:00~18:00(L.O.17:30、土・日曜、祝日は11:00~)
  • 月曜(連休明け初日の平日)
  • 竹ノ塚駅から徒歩3分

KITCHEN ELEPHANT

キッチン エレファント

56頭ものゾウが飾られたアメリカンな洋食店

店内の各所に描かれたゾウが目を引くお店。多彩な洋食がそろうなか、お客様の7~8割が注文するというハンバーグが看板メニューです。牛ひき肉に塩とコショウを加えただけというシンプルさながら、うま味が詰まった肉汁がたっぷり。日替わりのランチは5 種類あり、ハンバーグのセットは1200円~。写真はミニサラダと本日のスープ付き1400円。

  • 03-6874-5150
  • 東京都足立区竹の塚2-32-12
  • 11:30~14:00(L.O.13:40)、17:00~21:00(L.O.20:30)
  • 木曜
  • 竹ノ塚駅から徒歩7分

text & photo : Taku Tanji illustration : Mai Beppu