2025.2 No.908 掲載

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乾燥シーズンを気分よく過ごす
お肌の徹底保湿の話

私たちはもっと自分を大切にしていい。
「自分を大切にする」ためのちょっとした工夫をシェアします。

お肌にも過酷な乾燥シーズン真っ只中。通年、あの手この手で保湿に励む私は、今、ドンと構えています。

今回は、老若男女におすすめの〝肌の潤いが激増する保湿術〟をシェアさせていただきます。乾燥にお悩みの方はぜひお試しください。

私がスキンケアで大切にしているのは化粧水とその量。目安とされる「五百円玉1枚分」という1回の使用量は、個人的に、大人には少なすぎると感じています。化粧水のタイプにもよりますが最低3枚から5枚分は必要(コットンを使う場合はもっと!)。まず、1枚分を手に取り顔になじませたら、手のひらで包むように浸透させます。首も忘れずに。さらに1枚2枚と重ねていきます。肌がひんやりしてきたら深部まで潤ったサイン。これだけでほうれい線が薄くなった友人がいて、すすめた私もこの驚きの成果には感激でした。

ここで、大人に多いのが肌代謝の衰えからくる化粧水が浸透していかないという悩み。「肌が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)は28日周期」というのは20代のことで、40代は55日、50代はなんと75日(!)。年齢を重ねるほど、古い角質が長く肌に留まり浸透の妨げになるのです。

そんな時は〝角質ケア〟で一旦肌をまっさらにしましょう。普段の洗顔料の代わりにスクラブ洗顔やパウダー状の酵素系洗顔料を使うことで、くすみがとれて肌が化粧水をぐんぐん吸い込むようになります。ただし、肌のバリア機能を低下させないように、特にスクラブはやりすぎに注意。肌がごわついたり化粧水が上滑りするのを感じたらタイミングです。

そのほか、スキンケアの最後にクリームやオイルでしっかり蓋をして水分の蒸発を防ぐ。水分をこまめにとる。質のいい食事や睡眠などもやっぱり瑞々しい肌作りにはとても大切です。

しっかり落としてたっぷり保湿をすれば、乾燥シーズンも怖くありません。


文・絵 柿崎 こうこ

©︎ Asako Shimizu

かきざき・こうこ
イラストレーター。1970年生まれ。雑誌や書籍、広告など各メディアで活躍。保護猫の「まるお」♂と「しろちゃん」♀の3人暮らし。近著『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』。郷里の青森から上京して、はじめてのひとり暮らしは東武東上線の下赤塚駅が最寄り駅。
Instagram: @kakizaki_koko