2025.4 No.910 掲載

4
目から鱗すぎて生活習慣が一新
免疫力の話

私たちはもっと自分を大切にしていい。
「自分を大切にする」ためのちょっとした工夫をシェアします。

40代半ばで空手を習いはじめ、風邪知らずの健康体を保てるようになっておよそ6年。それは突然やってきました。昨年秋、副鼻腔炎を発症したと思ったら、その1ヶ月後に新型コロナ、さらに1ヶ月後にインフルエンザと立て続けに体調不良に見舞われました。

免疫力がガタ落ちなのは明らか。これまでの暮らし方と体に、いよいよズレが生じてきたのかもしれません。

インフルエンザの病み上がりに観た、管理栄養士さんのYouTube動画に今後のヒントを見つけました。

要約すると「体調を崩すと、手はじめに食生活を見直したり栄養面を改めたくなるもの。でも、まずは免疫を下げる習慣をやめるか半減するのが先。免疫力を下げる原因となる大量のお酒や甘いもの、夜ふかしなどをやめることで、はじめて食べたものが免疫力を上げるのに使われていく」といった内容でした。

毎晩、その日すべきことを終えてからお酒をいただくのが至福のひとときでした。一方で、毎日は体に負担になることもわかっていました。動画を観たのはそんな葛藤が最高潮に達したタイミング。その夜からお酒と夜ふかしをやめ、女性は特に炭水化物を減らしすぎると免疫力が落ちやすいことも知り、朝食のお茶と果物におにぎりをプラスしました。

お酒をやめたらその分早く寝て早く起きるようになりました。1ヶ月以上経つでしょうか、健康的な生活ができている自負も相まって、気分のいい日が続いています。

「やめてから、入れる」

今後の免疫力対策はこの順番で。

長年、密かに願っていた理想の生活スタイルに変わり、家計の嗜好品(しこうひん)代もスリム化。怒濤(どとう)の体調不良3連続がもたらしてくれた恩恵に感謝する最近です。

気のおけない仲間とのおいしい食事とお酒とおしゃべりは、私にとって人生の喜び。お酒は時々いただいていますが、少量で十分になりました。


文・絵 柿崎 こうこ

©︎ Asako Shimizu

かきざき・こうこ
イラストレーター。1970年生まれ。雑誌や書籍、広告など各メディアで活躍。保護猫の「まるお」♂と「しろちゃん」♀の3人暮らし。近著『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』。郷里の青森から上京して、はじめてのひとり暮らしは東武東上線の下赤塚駅が最寄り駅。
Instagram: @kakizaki_koko