2025.7 No.913 掲載

笹や星にちなんだメニューで
涼しげな食卓を演出

7月7日の七夕は「しちせき」とも呼ばれ、桃の節句や端午の節句などと並ぶ五節句のひとつです。夜空には天の川の両側に織姫(織女星・しょくじょせい)と彦星(牽牛星・けんぎゅうせい)が強く輝き、古代中国ではこの2つの星が年に一度、七夕の日に会うという伝説が生まれました。七夕は「棚機(たなばた)」とも書き、これは布を織る道具を意味します。七夕祭りは裁縫をつかさどる星とされる織姫にちなみ、笹竹を立てて裁縫などの上達を祈ったといわれています。日本でも奈良時代に中国から七夕祭りが伝わり、その後、色とりどりの短冊に願い事を書いて笹に飾る行事が定着していきました。

そこで今回は七夕をイメージした涼しげなメニューをご紹介。天の川を模したそうめんや、星のようにキラキラ輝くデザートで、夏の食卓を彩ってみませんか?

七夕パーティーにも♪

夏のおもてなしに最適な、
簡単ひんやりメニュー

笹かまピンチョス

【材料・各2個分】

笹かまぼこ…2枚
きゅうり…1/2本
ミニトマト…1個
オリーブ…2個
大葉…1枚
スライスチーズ…1枚
パプリカ(赤・黄)…各少々
オリーブオイル…適量

1. 笹かまぼこは横から半分に薄くカット。

2. きゅうりはピーラーで縦に薄くスライス。

3. 2を4〜5枚重ねて半分の長さに切り分け、笹かまぼこをのせてオリーブを軸にして巻く。さらに星形にくり抜いたパプリカ、半分に切ったミニトマトとともに串に刺す。

4. 1の笹かまぼこに、半分に切った大葉とスライスチーズをのせて手前から巻き、星形にくり抜いたパプリカと、折り畳んだスライスきゅうり(1枚分)とともに串に刺す。
仕上げにオリーブオイルをかけて完成!

フルーツティーゼリー

【材料・2人分】

グレープフルーツ…1/3個分
キウイフルーツ…1個分
ハーブティーまたは紅茶
(ティーバッグ)…2つ
熱湯…300ml
★粉ゼラチン…1袋(5g)
★グラニュー糖…大さじ2
ミント…少々

1. 耐熱容器にティーバッグと熱湯を入れて2分置いた後、ティーバッグを取り出して★を入れてよく混ぜる。お茶の種類はお好みで。

2. 1を大さじ2だけ別の容器に取り出し、残りを1/2等分ずつ各グラスに注ぎ、冷蔵庫で3時間以上冷やし固める。

3. 容器で固めたゼリーのみを、フォークで細かくクラッシュ。

4. グラスで固めたゼリーの上にフルーツを彩りよく並べ、3をフルーツの上にかけ、ミントを飾って完成。

すり流しきゅうりと豆乳の和え麺

【材料・2人分】

そうめん…200g
きゅうり…1本
★豆乳…80ml
★白だし…大さじ1
★ごま油…小さじ1
〔トッピング〕
オクラ、みょうが…お好みで

1. きゅうりをすりおろす。

2. ★を加えてよく混ぜる。
冷蔵庫で30分以上冷やすとよりおいしい。

3. そうめんを表示時間通りに茹でたら水で締め、1人分ずつ器に盛り付ける。

4. 2をかけ、お好みでトッピングを散らして完成。

延べ6000軒以上のお宅を訪問し、各家庭の生活に寄り添った身体に優しい料理を提案。著書『訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』のほか、メディア出演も多数。

text : 稲元孝子 photo : 古本麻由未 illustration : ラニー・イナモト