2026.7 No.925 掲載

いよいよ夏本番!
暑さに打ち勝つ体づくりを

二十四節気かじゅうしせっきのひとつで第12番目にあたる「大暑」は、一年中で暑さが最も厳しく感じられる頃とされます。日にちは毎年変動しますが、今年の大暑は7月23日です。体力を奪われないよう、滋養強壮のために鰻を食べることが習慣となった「土用の丑の日」もこの時期ですね。
暑い日が続き、体が徐々に高い気温に慣れることを「暑熱順化しょねつじゅんか」といいます。最も暑い季節を迎えるこの時期は、早めの暑熱順化対策が重要です。例えば、日常生活の中でもあえて運動や入浴でたくさん汗をかいて体を暑さに慣れさせることで、熱中症のリスクが減少します。本来は5月頃から始めるのが理想的ですが、この時期でもまだ間に合います。意識的に汗をかき、猛暑に打ち勝つ体づくりを目指しましょう。もちろん十分な水分補給も忘れずに!

猛暑に負けない!

日本の夏を乗り切る
涼の取り方

日陰をつくって節電対策

昔からすだれは軒先につるし、葦簀よしずは立てかけて日除けとして使われてきました。風通しも良く、見た目も涼しげです。近年では「グリーンカーテン運動」と称し、窓際にゴーヤーなどを植えて葉を這わせ、緑のカーテンをつくって日差しを遮断させる取り組みも見られます。特にゴーヤーは実ればゴーヤーチャンプルーなど、夏のスタミナ料理にも活躍してくれますね。

打ち水で涼しく

日本で古くから行われてきた、庭先や道に水をまいて涼を得る「打ち水」。水が蒸発するときに地面の熱を奪う気化熱により、体感温度が下がるとされています。ベランダでも効果があるのでぜひ試してみましょう。節水のため、水はできる限り二次利用水で。

風鈴は夏の涼しい風物詩

日本人は一般的に「風鈴が鳴る=風が吹いて涼しい」と脳が無意識に反応し、風鈴の音により実際に体の表面温度が下がり、涼しく感じるといいます。この時期は浅草・浅草寺などで風鈴市が出たり、川越の氷川神社では境内に無数の風鈴が並ぶ光景が見られたりなど、各地で風鈴関連の祭りや行事が行われます。

風を起こして涼む

手であおいで風を起こす扇子せんす団扇うちわ。軽くて便利なうえ、伝統的な品はデザインにも趣がありますね。現在はハンディファンが夏の人気アイテムとなっています。最近では風量が100段階に切り替わるものや、ミストが出るもの、冷却プレート付き、日傘に装着できるタイプなど、さらに便利に進化しています。

しっかりと水分補給

現代では、スポーツドリンクや経口補水液などが熱中症予防の強い味方ですが、夏野菜のスイカやキュウリも昔から水筒代わりに重宝されていました。どちらも9割以上が水分でミネラルも豊富に含まれ、これらの成分はスポーツドリンクと同様の働きがあります。また、熱中症予防には適度な塩も大切。スイカやキュウリに塩を振るのは単においしいだけでなく、理にかなった食べ方だったのですね。

まず部屋を真っ暗にして、スマホなど熱と光を発する物を置きます。すると光に蚊が吸い寄せられ、つかまえやすくなります。このときスマホの明るさをマックスにし、画面に息を吹きかけ二酸化炭素の濃度を高めるとより効果的です。

江戸時代、蚊よけに草や木片などに火をつけて煙でいぶしていました。火を扱う際に他へ燃え移らぬよう、火災を防ぐ神とされていた猪にあやかり、猪に似た豚型の陶器が使われたといわれています。(※諸説あり)

text : 稲元孝子 photo : PIXTA illustration : ラニー・イナモト