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最新号
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あなたのONE SCENE
新鎌ケ谷駅
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                    03
クロストーク
荒井詩万さん
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                    04
こよみ、くらし。
文化の日
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                    05
おとなの私のセルフケア
アンバランスさに気づかされた話
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                    06
ちょっと、そこまで
朝霞編
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                    07
アートのはなし
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                    08
Window on TOBU
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                    09
東武沿線小説「てむちゃん」
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てみやげ、おもたせ、心づかい
清酒・分福、於波良岐など
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「パズル」でアタマの体操
数独編
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日常から生まれた川柳
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バックナンバー
 
プレゼントがあたる!
  
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                      がんばるために、がんばる。
アンバランスさに気づかされた話
                    
                    アンバランスさに気づかされた話
                      私たちはもっと自分を大切にしていい。
                      「自分を大切にする」ためのちょっとした工夫をシェアします。
                    
                    
                      昨年の秋に久しぶりに副鼻腔炎(ふくびくうえん)を患って以来、今年は大きく体調を崩すこともなく落ち着いていました。それが先日、あのなんとも嫌な違和感が再来。
                      図らずも、体調不良のタイミングで漢方薬局を取材する機会があり、持病とも言えるこの副鼻腔炎について相談させていただくと、丁寧な問診の末に、薬剤師の先生がこうおっしゃいました。
                      「最近、自然に触れてますか?」
                      年明けからずっと忙しく、家で過ごす時間ばかりが多かったことが頭をよぎりました。このまま行くと、自然に触れぬまま一年が終わってしまいそうなほどに。
                      自然界すべてのものを「陰」と「陽」、相反するふたつの要素でとらえる、東洋医学における考え方をご存じの方も多いと思います。私たちは皆、この陰陽のバランスの下で生きています。
                      先生の診たてを要約して、今の私の暮らしぶりを陰陽で表すならば、〝仕事ばかり〟は陽ばかり。自然に触れ、リラックスしたり休息するなどの陰の要素は不十分、これでは心身のバランスが崩れるのも無理もないということになります。
                      取材終わりの雑談で、同行の取材スタッフのお二方にいいお話を伺いました。SさんとAさんは共に50代の同世代です。都心で暮らすSさんは、昨年、体調を崩したのを機に山歩きをはじめたそうです。生活リズムも夜型から朝型へ変わり、体調もすこぶるいいとおっしゃっていました。かたやAさんは、今年、お子さんの独立と、ご主人の転勤に伴い都内から郊外へ住み替えをしたばかり。新居近くの農園で、月に数回、農作業のボランティアをしているそうです。
                      ずっと引きこもりがちだったカサカサの心に、地(土)に足がついた暮らしぶりが眩(まぶ)しく見えました。
                      まずは「がんばるために、がんばる」ような力みを一旦手放そう。そして体調が回復した先日より、緑多い近所の川沿いの散歩をはじめてみました。
                      
                      文・絵 柿崎 こうこ
                    
                    
                        ©︎ Asako Shimizu
                        かきざき・こうこ
                        イラストレーター。1970年生まれ。雑誌や書籍、広告など各メディアで活躍。保護猫の「まるお」♂と「しろちゃん」♀の3人暮らし。近著『50 歳からの私にちょうどいい美容と健康』。郷里の青森から上京して、はじめてのひとり暮らしは東上線の下赤塚駅が最寄り駅。
                        Instagram: @kakizaki_koko
                      

