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あなたのONE SCENE
宝徳寺
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クロストーク
八木莉可子さん
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こよみ、くらし。
中秋の名月
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おとなの私のセルフケア
老い先について考えた話
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ちょっと、そこまで
鎌ケ谷~新鎌ケ谷編
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東武沿線小説「てむちゃん」
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てみやげ、おもたせ、心づかい
いま坂どら焼き
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「パズル」でアタマの体操
クロスワード編
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日常から生まれた川柳
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バックナンバー


プロフィール
俳優
やぎ・りかこ | |
八木 莉可子 | さん |
2001年生まれ、滋賀県出身。2016年デビュー。ファミリーマートや揖保乃糸をはじめ、多数のCMに出演のほか、ドラマや映画で活躍。10月スタートのドラマ『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』では、遺品整理人を演じている。
ドラマや映画、CMなどで活躍中の八木莉可子さん。
10月からは、草彅剛さん主演の月10新ドラマ
『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』にも出演。
今回は新作ドラマやプライベートの過ごし方などについて、
お話を伺いました。
クールに見られがちという八木さん
でも実はひょうきんな一面も
ドラマ『終幕のロンド』では
〝遺品整理人〟に挑戦
――今回ご出演されるドラマの見どころを教えてください
このドラマで主演の草彅剛(くさなぎつよし)さんや私が演じさせていただくのが遺品整理人なのですが、実は私、最初は恥ずかしながらこのお仕事を深く知らなくて。それで自分で調べて、監修の方にもお話を伺いました。遺品整理人は亡くなられた方のお家で遺品の整理をするお仕事ですが、孤独死された方のお家の場合は特殊清掃もします。お家の清掃や整理をするにあたって、遺品の何を残して何を処分するか……それを第三者の遺品整理人が仕分けをしていくという、すごく大切なお仕事です。
ドラマの中では遺品整理を通して、亡くなった方とその家族の人間模様が描かれています。この作品がみなさんへ届くことによって、遺品整理人という職業にスポットが当たって、いろんな方にこのお仕事の大変さや大切さが伝わるといいなと思っています。

――八木さんが演じていらっしゃる〝久米(くめ)ゆずは〟の役どころは?
ゆずははパーカーのフードをかぶって、声も小さくて挨拶も聞こえないような殻に閉じこもった陰(いん)なキャラクターです。でも怒るところは怒ったり、涙したりと、感情の起伏が激しい面もあります。演じるうえで陰に寄りすぎず、明るさにも寄りすぎず、そんな二面性が共存する部分を大事にお芝居させていただいています。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
すごく和気あいあいとした現場です。ドラマはシリアスな場面や登場人物が対立するような場面も多いですが、待ち時間はみなさんと楽しくお喋りすることが多いです。なかでも草彅さんがとても明るい雰囲気をつくってくださいます。もちろん本番中は緊張感がありますが、カットがかかった途端、草彅さんが現場をフワッと明るい空気にしてくださるのが、すごく素敵でありがたいなと思っています。

©カンテレ
ドラマ『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』で、新人の遺品整理人・久米ゆずは役を演じる八木さん
――今後挑戦するなら、どんな役を演じてみたいですか?
私は関西出身で面白いものが好きで、もともと根がひょうきんなタイプなので、コメディー要素のあるキャラクターの立ったお芝居にも挑戦してみたいと思っています。私はクールに見られることが多くて、今までもそういう役が多かったのですが、逆に振り切って明るい役とか、違った自分を見せられるような役をやってみたいです。
寺社を巡って御朱印集め
実はおでかけ好きの行動派
――お休みのときに、よく行かれる場所はありますか?
実家が滋賀県なので、よく地元に帰って信楽焼(しがらきやき)の町へ行ったり、京都まで足を延ばして神社やお寺を巡ったりするのも好きです。
御朱印も集めていて、神田明神さんとか都内の神社やお寺を一人で巡ったりもします。御朱印帳も今3冊目ですが、これからも増やしていきたいです。私は小学生の頃から書道を習っていて、高校時代も書道部だったので、御朱印のカリグラフィーを見るのが楽しくて集めてるというのもあります。場所によって文字を力強く書いてくださったり、サラサラッと書いてくださったり。以前、広島の嚴島(いつくしま)神社に行ったときは、すごくきれいに書いていただいてテンションが上がりました。

――印象に残っている旅行は?
大学時代の友達と行った卒業旅行です。福岡まで飛行機で行き、太宰府天満宮に行ってきました。福岡はすごく素敵なところで、ご飯もおいしくて、地元のみなさんがすごく温かくてアットホームな雰囲気でした。そのあと山口県まで行きました。福岡と山口の間って関門海峡があって海の底でつながっていて、そこを歩けるんですね。友達と一緒に海峡の海底トンネルを歩いたのがすごく楽しかったです。
――今後、プライベートで行ってみたい場所は?
それこそ卒業旅行で行った九州をもう一度ゆっくり巡りたいですが、栃木県の「あしかがフラワーパーク」にも行ってみたいです。足利方面は撮影では何回か行ったことがあるのですが、ちゃんと観光で訪れたことがなくて。大きな藤棚がとてもきれいですよね。私は田舎で育ったので自然が好きで、お花も大好きでよくお家に飾ったりするので、あの藤棚を実際に見てみたいです。

――最後に読者のみなさんへメッセージを
『終幕のロンド』の撮影も今ちょうど後半に差し掛かっており、みんなで毎日頑張っています。ぜひいい作品を届けられたらと思っているので、ご覧いただけたらうれしいです。それから私もおでかけすることが好きなので、読者のみなさんもいろんな場所を巡って、たくさん楽しい記憶をつくっていただけたらと思います。。
WEB限定! さらに、八木さんのプライベートに接近
――いまご興味のあることは?
以前、歌舞伎の鑑賞教室みたいなものに行ったことがあったのですが、その時に観た藤娘がすごくきれいでした。まだ本格的な歌舞伎の演目は観に行けてないのですが、いつか行きたいと思っています。また、文楽にも興味があるので観てみたいです。
昔から歴史が好きで、その影響もあり、こういった伝統文化にも興味がありますね。

――書道は八段の腕前とのことですが、いまでも続けていらっしゃいますか?
小学2、3年生の頃から習っていましたが、今でも本当にたまにですが、お家でちょっとやりたいなと思って書いたりします。あと、家で写経にも挑戦しています。まだまだ趣味として定着できてないですが、やっぱり字を書くことが好きなので、これからも続けてみようかなと思っています。
――ほかにどんな趣味をお持ちですか?
字を書くのも好きですが、絵を描くことも好きです。油絵とか習ったことがないですし、家に何の道具もないので、普通にボールペンとかで描くぐらいなのですが、よく絵を描きます。
細かい絵を描くのが好きで、ちまちまと模様みたいな絵ばっかり描いてしまって……(するとスマホを出し、小さな顔や花や文字などがノート一面にびっしり描かれたご自分の絵の写真を見せ……)
私は感情とか気持ちを言葉にするのが下手で、喋るのも今みたいにゆっくりなので、言葉にできない時は、絵の方が消化しやすいです。

インフォメーション
カンテレ・フジテレビ系、月10ドラマ
『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』
草彅剛主演・八木莉可子出演 10月13日(月)スタートの新作ドラマ
民放の連ドラ主演は2年半ぶりとなる草彅剛さん。今回演じるのは“遺品整理人”。遺品に隠された真実を知り、心を揺さぶられる登場人物たち。感動的な人間ドラマの裏に、せつない大人の恋も描かれたオリジナルストーリーです。

©カンテレ
毎週月曜22:00放送
- 出演:草彅剛、中村ゆり、八木莉可子、塩野瑛久、長井短、小澤竜心、要潤、国仲涼子、古川雄大、月城かなと、小柳ルミ子、村上弘明、中村雅俊、風吹ジュン ほか
- ドラマの詳細はこちら
https://www.ktv.jp/shumaku-rondo/
text : 稲元孝子 photo : 古本麻由未
hair&make-up : 菊地美香子(TRON) styling : 川瀬英里奈
衣装 : トップス(ノーク)、パンツ(オンワード樫山〈アンクレイヴ〉)、
パールダイヤモンドイヤカフ・ダブルラインイヤカフ(ヒロタカ 表参道ヒルズ〈ヒロタカ〉)