2026.6 No.924 掲載

季節を映し出す和菓子で
くつろぎのひとときを

今毎年6月16日は「和菓子の日」。起源は平安時代の嘉祥かしょう(じょう) 元(848)年、仁明天皇が神のお告げにより、6月16日に1と6の数にちなんだ菓子や餅を神前に供え、疫病除けや健康招福を祈願しました。これは「嘉祥かじょう 」といわれ、その後も菓子を食べて厄除けを行う「嘉祥菓子かじょうがし 」という風習が広まりました。これらにちなみ、6月16日が和菓子の日に。この日は神社で和菓子が配られたり、和菓子店で嘉祥にちなんだ菓子が提供されたりなど、各地で和菓子にまつわるイベントが催されます。

ここ最近はヘルシーでおいしく、見た目も美しい和菓子の人気が高まっています。伝統的なものから新発想のものまで、多彩な和菓子が話題に。年齢や国を問わず多くの甘党たちを魅了する和菓子。今日のおやつは日本が誇る和菓子にしませんか?

おいしい♥&うれしい♪

知って得する和菓子の新常識

「和菓子の日」にお店へ行けば
お得がいろいろ

毎年6月16日の和菓子の日は、多くの和菓子店で多彩な特典を用意しています。特別なお菓子を提供したり、グッズのプレゼントがあったり、割引やおまけがあったりなど特典はさまざま。この日はぜひ和菓子屋さんをチェックしてみてください。

お酒とのペアリングのすすめ

和菓子に緑茶は定番ですが、最近ではお酒とのペアリングも注目されています。例えば、日本酒の古酒&羊羹、練り切り&白ワインやリキュール、ゆずなど柑橘系の和菓子&スパークリングワインなどなど……。組み合わせは無限なので、ベストマッチなペアリングを見つけてみましょう。まずは好みのお酒と和菓子を組み合わせてみると、意外な発見があるかもしれません。

梅雨時期の和菓子の保存方法

賞味期限が数日間の和菓子は冷凍保存が可能です。例えばカステラなら冷凍庫で保存し、食べるときに自然解凍。パンよりも砂糖が多い分、自然解凍でもしっとりとした食感に戻ります。練り切りは冷蔵庫に入れ、食べる際に常温にもどしてからいただきましょう。ただし、賞味期限が当日の生菓子は、その日中にいただくのがベストです。

非常食には羊羹が最適

長期保存が可能な羊羹は、非常食としてストックしておくのもおすすめです。より気密性の高いパッケージの非常食用の羊羹もあり、なかには賞味期限が7年間という品も。羊羹は即エネルギーに変わる糖質が多く、主な材料となる小豆はタンパク質、食物繊維、炭水化物、ポリフェノールが含まれていて栄養豊富。防災バッグに何本か入れておきましょう。

御菓子処 扇屋 おかしどころ おおぎや

長崎出身でカステラ職人だった初代が、戦前に東京でカステラを販売するようになり、その後、昭和25(1950)年、東京大学の赤門前に「扇屋」を創業。初代と二代目が共同で考案した「赤門もち」をはじめ、練り切りやどら焼など、職人技の手作業で丁寧に作り上げる和菓子が評判です。現在は三代目と四代目が伝統を大切にしつつ、新しい発想を取り入れた新感覚の和菓子も提供しています。

  • 03-3811-1120
  • 東京都文京区本郷5-26-5
  • 9:00~18:00
  • 日曜・祝日(臨時営業日あり)
  • 地下鉄丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅から徒歩5分
  • https://www.oogiya.co.jp/

四代目が考案した「夏の香り」。レモンと白餡のきんとんと、マンゴーと白餡の蒸しカステラの二層仕立て。9月上旬まで販売予定。

四代目の繊細な手仕事の技が光る練り切り」。6月は「あじさい」。

わらび粉と黒糖を使ったわらび餅に、たっぷりのきな粉がかかった「赤門もち」。

羽二重餅で餡を包み、希少な茨城県常陸産の黒ゴマをまぶした「加賀鳶」。

text : 稲元孝子 photo:古本麻由未 illustration : ラニー・イナモト