CAREER CROSS TALK キャリア座談会

さらなる高みを目指して、
道を切り拓いていきたい。

キャリアというレールを走って行くうえで大切なこと。そのエネルギーとなるのは、どんな想いなのか。
東武鉄道に入社して大きなステップアップを遂げた3人の先輩たち。
その話から、皆さんの将来をイメージしてみてください。

  • 斎藤 正義 Saito Masayoshi
    2008年入社 電気科卒
    東武エンジニアリング株式会社
    川越電気区 班長
  • 片山 祐介 Katayama Yusuke
    2008年入社 理工学部機械・精密システム工学科卒
    東武インターテック株式会社
    南栗橋車両管区 助役
  • 阿川 亮太 Agawa Ryota
    2007年入社 工学部都市環境デザイン工学科卒
    東武ステーションサービス株式会社
    志木乗務管区 助役

それぞれの場所で、
それぞれの
使命を
果たしてきた
仲間たち

片山 入社10年を過ぎ、私たちも中堅社員となりました。皆さんにとってこれまでで最も印象深かった出来事は何でしたか。

斎藤 私は東日本大震災(2011年3月11日)ですね。

阿川 やはりそうですか。実は私もです。

斎藤 地震発生当時、私は東武日光線の下小代(しもごしろ)駅で作業をしていたのですが、それまで経験したことのないような激しい揺れに遭遇しました。跨線橋がゆらゆらと揺れていた光景が今も目に焼き付いています。鉄道の運行が停止し、大勢の帰宅困難者が出た中、早期の運行再開を目指して徹夜で電気設備の点検に取り組んだことは忘れられません。

片山 とにかく列車がストップするというのは大変な事態ですからね。

阿川 私はそのとき東武東上線の東武竹沢(とうぶたけざわ)駅に勤務していたのですが、地盤のしっかりした地域だったためか、実はそんなに大きな揺れは感じなかったんです。大変だったのは、むしろ翌日からの計画停電への対応でした。

斎藤 計画停電なんて初めてのことでしたからね。

阿川 ええ。30分に1本の列車しか走らせることができず、運用の関係で東武竹沢駅まではなかなか列車が来なかったんです。お客様が電車に乗りたくても乗れない。行きたいところに行けない。会いたい人に会えない。そんな状況が何日も続いて、改めて社会インフラである鉄道の重要性を認識し、当たり前のように列車が走ることの大切さを知りました。

片山 本当に計画停電はおおごとでしたね。大地震の後だから車両に万一のことがないよう入念に点検しなくてはならないのに、計画停電のために出勤できない社員が多数いたんです。震災の翌日、私はたまたま休みでしたが、少しでも力になれたらと、いてもたってもいられずに出勤しました。そして北千住派出所で、トラブル対応に備えていました。

阿川 あの日、私たちはそれぞれ別の場所で、自らのやるべきことに立ち向かっていたというわけですね。

斎藤 その姿をお互い目にすることはなかったわけですが、東武という会社が一丸となって頑張っているんだという強い想いはありました。

自分の力で道を拓いていこうという
志のもとで

斎藤 私は18歳で入社しましたが、先輩はベテランぞろいで、ずいぶんと面倒を見てもらった記憶があります。

阿川 私は乗務員になるとき、ベテランの指導員に、まさに手取り足取り教わりました。まるで親子のような信頼関係があったと思います。

片山 そうやって受け継いだ技術を後輩たちに伝えていくのは、私たちの大きな使命ですね。

斎藤 そう思います。仕事を覚え、ある程度のキャリアを積むと自然とそうした使命感が芽生えてくるものですが、そのタイミングがちょうど東武鉄道への入社試験と重なるんです。新人の頃には、あまり意識していなかったんですが、後輩が増えてくるにつれて東武鉄道へ入社してより責任あるポジションで頑張ろうと思うようになりました。

阿川 東武鉄道へ入社された後は、管理者としての業務が中心となりましたか。

斎藤 ええ、班長として後輩の育成や作業管理などの仕事をするようになりました。

阿川 私は東武鉄道へ入社して運転指令員や助役になったことで、指示を受ける立場から、指示を出す立場へと大きくポジションが変わりました。それだけ責任が重くなり、仕事のやりがいも大きくなったと感じています。

片山 特に運転指令はやりがいが大きかったのでは。

阿川 そうなんです。列車の運行を担うという重要な仕事で、自然災害などの異常時には列車のやりくりを自分の判断で下すことが求められます。醍醐味は大きかったですね。こうしたポジションに就くことができたのも、東武鉄道へ入社してステップアップできたからです。

片山 私は入社したときにベテラン先輩から「これからはお前たちが道を拓いていくんだ」と言われたことを覚えています。あの言葉はずっと心に残っていて、東武鉄道への入社試験に挑む際もエネルギーになりました。

斎藤 仕事の内容も変わりましたか。

片山 そうですね。一番嬉しかったのは、車両の点検・保守に携わってきた経験を活かして、新型車両の開発着手に携われたことです。“自分の手で車両を造りたい”というのは入社時の夢でしたから、まさしく想いがかなったという実感がありました。その新型車両はもうすぐ営業線を走る予定なので、本当に楽しみです。

キャリアを積むほど、
選択肢の幅は
広がっていく

斎藤 中堅社員とはいえ、もちろんまだまだ私たちも発展途上。東武鉄道への入社はゴールではなくて新しいスタートですから、今後さらに自分の磨きをかけていかなくてはと思っています。

片山 本当にその通りですね。

阿川 これまで東武鉄道へ入社した社員を見ると、本社部門での管理業務や運輸、営業など、幅広い部署で活躍しています。さらには東武鉄道には80を超えるグループ企業があるので、グループ会社と連携した営業施策なども立案しているみたいです。私も東武鉄道へ入社したことで将来の可能性が一気に広がったと感じています。

片山 私は後輩の育成に力を入れ、1人でも多くの管理者を育てたいと思っています。そのためには私自身が頼りにされ、目標とされる管理者にならなくてはいけないと考えています。

斎藤 同感です。私も後輩の指導に力を入れたいと考えていますが、私と同じレベルに引き上げるだけでなく、私を追い越していく力のある後輩を育てたいと思います。もちろん私だって追い越されないように努力を続けていくつもりです。

阿川 鉄道は常に安全で正確に運行して当たり前です。その当たり前のことを将来もずっと続けていくために、技術や知識の継承に取り組みたいですね。何よりも社会を支える熱い誇りを、後輩へとしっかり受け継いでいきたいと思います。

片山 私もこの誇りを伝えていきたいと思います。お客様が安全・安心して通勤、通学、お買い物などにご利用され、そして安全に帰ってこられるという、当たり前の日々を支えていくことが一番の使命であるということを。

斎藤 本当にそうですね。私のように直接お客様に接することがない仕事でも、安全・安心を支えている一人であるというプライドは大切にしています。それは鉄道に携わるものにとって、託されることへの誇りなのではないでしょうか。

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