スペーシア X × 上澤梅太郎商店
車内でお弁当を食べるときにぴったりな、お味噌汁の提供が2024年春からスタートしました。
日光らしさが詰まった商品の魅力を教えてもらいに、上澤佑基さんを訪ねました。
老舗の伝統を受け継ぎつつ、新しい取り組みにも挑戦する上澤さん
- 上澤梅太郎商店
- 上澤 佑基さん
上澤梅太郎商店(うわさわうめたろうしょうてん)
日光神領の年貢米を預かる蔵業として、 日光東照宮の造営と同時期に創業した、 日光を代表する老舗。江戸中期ごろに味噌や醤油の製造を開始し、 第二次世界大戦後には「たまり漬」を考案。現在では日光名産品として親しまれています。車内で提供されるフリーズドライのお味噌汁は、日光らしさと手軽さから、 人気商品のひとつとなっています。
お味噌汁の魅力とは?
店舗で販売されているフリーズドライ味噌汁
スペーシア X車内で提供される日光みそと湯波のお味噌汁は、店舗やオンラインでも販売している「湯波とほうれん草のフリーズドライ味噌汁」です。忙しい朝もお湯を注ぐだけでおいしい味噌汁を味わってもらいたい――という思いを込めて誕生した商品です。日光のお米と大豆から造られた無添加・天然醸造の日光味噌に合わせる具材は、日光特産の揚げ湯波と色鮮やかなほうれん草。味噌の仕込みに用いられる糀は、霧降高原から流れる霧降川から取水した棚田で栽培された特別なお米を使っています。
実は、揚げ湯波とほうれん草の味噌汁は、湯波が身近な日光では、一般家庭でもよく出される馴染み深いもの。日光にはたくさんの名物料理がありますが、こんな素朴なご当地味噌汁があることも知っていただけてうれしいです。
スペーシア Xへの思い
日光が地元の私たちにとって、「東武鉄道に乗る」ことは、「旅行に出かけること」や「新生活に出発すること」などを意味しています。そのさまざまな思い出が、当時見た車窓風景と結びついて、脳裏に焼き付いている……。そんな特別な鉄道なのです。
それだけでも十分にすばらしいことだと思いますが、スペーシア Xは単なる移動手段だけでなく、車内で過ごす時間そのものも楽しめる特別な特急。たくさんの方がスペーシア Xに乗って日光を訪れるかと思いますが、私たちの味噌汁が、日光という地域性の一つの表現として彩りを添えられたら、これ以上にうれしいことはありません。
日光の好きなポイントは?
中国で仕事をしていた後、地元に帰ってきたときのことです。日光の空の青さに驚き、空気もおいしくて、何物にも代えがたい魅力だと感じました。自然豊かな日光――。そんな日光のなかでも、小来川という地区が私のお気に入りです。川と山と谷が織りなす、日本の原風景と呼べるのどかな風景が広がっています。知られざる日光を探して、広くめぐってみるのも楽しいですよ。
お店のご紹介
今では日光みやげの定番として広まっている、たまり漬を生み出したのが先々代の当主です。たまり漬とは、自社で製造する味噌の上澄み「たまり」に野菜を漬けた漬物で、県内で栽培されたらっきょうを漬けたものが看板商品。県内の壬生町産のしょうが、冬に採れたものを低温で長期熟成させた大根など、他の商品も素材にこだわっています。
自社製造&工場直売を貫く下今市にある私たちのお店では、こうした商品やお米をおいしく食べるための多彩な商品がそろっています。さらに、裏手にある日本家屋では、お米と味噌汁、さまざまな漬物を味わえる朝ご飯専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」も運営。シンプルだけに飽きず、豊かな日本の朝食を体験することができます。
幅広い商品がところ狭しと並ぶ本店の店内
ご飯をおいしく炊くための土鍋なども販売
棚田米の糀を使った味噌の仕込み後の熟成風景
定番のたまり漬のほか、ミックスナッツとドライフルーツのたまり漬など、新作も登場しています
上澤梅太郎商店(うわさわうめたろうしょうてん)
- TEL
- 0288-21-0002
- 営業時間
- 8:30~17:30
- 定休日
- 第3水曜(祝日、繁忙期は変動あり)
- 所在地
- 栃木県日光市今市487
- アクセス
- 東武日光線下今市駅から徒歩14分
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