素朴で昔懐かしい味に出会える川越の「菓子屋横丁」

子供時代に思いを馳せる懐かしのお菓子が並ぶまち

川越と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、その風情ある町並みでしょう。風格ある瓦屋根の建物が軒を連ねる蔵造りの町並み、大正ロマンを思わせるお店が並ぶ大正浪漫夢通り、そして、昔を思い出す懐かしい店構えの駄菓子屋さんが並ぶ菓子屋横丁と、3つの代表的な通りがあります。

川越のレトロな町並みに一歩足を踏み込むと、ひと昔前にタイムスリップしたかのような懐かしい気持ちになりますが、その中でも、懐かしい駄菓子などを売るお店が並び、子供の頃に戻ったように思わずワクワクしてしまうのが「菓子屋横丁」です。石畳の通りに20軒ほどの駄菓子屋が並び、おせんべいやお団子が焼ける香ばしい香りが漂ってきたり、呼び込みの威勢の良い声が響いてきたりと、古き良き日本の姿を今に残す通りとして人気を集めています。

この菓子屋横丁の始まりは明治時代といわれ、当時に比べ店舗数は減ったものの、今も訪れた人々にノスタルジックな感動を与えてくれます。

小江戸ならではの小粋なお菓子たち

長い歴史のある菓子屋横丁では、多くのお菓子が店先で売られています。その中でも、色とりどりのカラフルな飴はそのかわいらしさで人気です。菓子屋横丁に入ってすぐ右手にある「玉力製菓」は、この通りで唯一、手作りで飴を作っているお店。時間帯によっては飴を作っている様子をガラス越しに見ることができます。家族で力を合わせ作られている飴はどれも美しく、ほっこりとした優しい味がします。

菓子屋横丁では「いもどうなつ」も人気です。「稲葉屋本舗」で作られているいもどうなつは、昔からの配合を守って生地を作り、中には優しい甘さの芋あんが詰まっています。味も見た目も懐かしいドーナツです。運が良ければ揚げたてのアツアツがいただけます。コーヒーにも牛乳にもお茶にも合うお菓子で、年代問わず人気があります。

玉力製菓(食べログ)

住所 埼玉県川越市元町2-7-7
電話 049-222-1386
URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11005857/

稲葉屋本舗(食べログ)

住所 埼玉県川越市元町2-7-6
電話 049-222-2513
URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11014049/

懐かしい味からイタリアンまでおすすめの3つのグルメ

川越には、お菓子以外にもグルメな方にはたまらないおいしい食べ物がたくさんあります。

鰹節、昆布、しいたけなど様々な乾物を取り扱っている「中市本店」でいただける「ねこまんまおにぎり」は、地元のコシヒカリで握ったおにぎりを炭火で焼き、自家製のだし醤油を塗り、鰹節をたっぷりまぶして作られています。醤油と鰹節の香ばしい香りが食欲をそそります。

イタリアンを気軽に味わえることで魅力なのは、「川越パターテ」の「ボロネーゼソースのニョッキ」。モチモチのニョッキにひき肉たっぷりのボロネーゼソースが絡み、食べ応え満点のグルメです。

また「お味噌のパン」という一見変わったパンも人気です。「川越ベーカリー 楽楽」の商品で、埼玉県産の秩父味噌を生地に練り込んだ、もっちりとした食感の味噌味のパンで、一度食べたらくせになる味にリピーターも多いようです。

中市本店(食べログ)

住所 埼玉県川越市幸町5-2
電話 049-222-0126
URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11027948/

川越パターテ(食べログ)

住所 埼玉県川越市幸町3-3
電話 049-227-6600
URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11040287/

川越ベーカリー 楽楽(食べログ)

住所 埼玉県川越市元町2-10-13
電話 049-257-7200
URL https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11005320/

レトロな風情を感じながらおいしい物をほおばる

菓子屋横丁は、懐かしいお菓子を見てワクワクする子供の頃の感情を思い出させてくれます。このワクワク感は日々の生活の中ではなかなか感じることができないものではないでしょうか。

ぜひ一度、川越の「菓子屋横丁」を訪ねて昔ながらの歴史に触れ、懐かしい思いにふけりながら、小江戸ならではの街の風情を存分に堪能していただきたいと思います。

※2019年9月現在の情報です