新・駅前そぞろ歩記

子どもも大人も「ぐんまこどもの国」の人になる
三枚橋(さんまいばし)

「三枚橋駅」は、太田駅から桐生線で一つめの小さな駅。ここから行く「ぐんまこどもの国」の楽しさは、子どもにとってはもちろん、大人にだってビッグです。とにかく広〜い! 山麓の自然を背景に遊んだり学んだり、アスレチック・アトラクションに興じたり…丸1日たっぷり、家族揃って過ごせます。さらに"もっと行楽したい"という人は、いちご狩りに出かけたり、隠れた桜の名所を訪れたりと欲ばれます。春を楽しむ穴場として、ぜひマークしておきましょう。

三枚橋(さんまいばし)
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三枚橋(さんまいばし)
スケールでっかく楽しみたい、春の行楽

まず「三枚橋駅」の踏切を渡ったら、目印は東方に望むなだらかな金山(かなやま)。ちょっとピクニック気分で田園の中を行くと、正面の山麓にド~ンとスケールも大きく、「ぐんまこどもの国」が現れます。正式には群馬県立金山総合公園といいますが、単なる公園でも遊園地でもなく、その両方を融合したユニークな世界。1979年の国連国際児童年を記念して、20年の歳月をかけ整備されました。来園者数の累計は1500万人を突破! 休日の人気スポットとして賑わいます。

まず、子どもたちなら、その驚くほど広い「ダイナミック広場」や「わんぱく広場」などを前に、思わず走り回りたくなるでしょう。こうした芝の緑をつなぐようにして「ウォーキングコース」や「自然散策道」「野鳥の森遊歩道」など、自然とふれあえるゾーンもあります。カップルで山野草が自生する林をそぞろ歩くのもロマンチックです。

遊具やアトラクションの充実ぶりにも目を見張ります。たとえば縦横にトンネルを巡らせた「かくれんぼの丘」では、大人たちは懐かしい日々にタイムスリップする感じ。「サイクル電車」とか「おもしろ自転車」などがあるゾーンでは珍しい体験に歓声が聞こえます。

中でもおすすめは「サマーボブスレー」。「パノラマチェア」で展望を楽しみつつ、のんびり山頂まで運ばれて(遊歩道を歩いて登るのも爽快です)、後は一気にボブスレーで急降下! スリルもスピードも楽しめるアトラクションです。また乗ってみたくなるような快感がありました。

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三枚橋(さんまいばし)
桜の季節に触れながら 摘みたていちごの食べ放題

また、エントランス側に建つ「ぐんまこどもの国 児童会館」も見逃せない。館内は好奇心や創造力を刺激する知的空間になっています。2〜3階には大型ドームを備えた「スペースシアター(プラネタリウム)」があり、星座を見上げながらロマンと触れ合える。同じドームをスクリーンにして上映される全天周映画では、前後左右から美しい映像と音響に包まれる感動体験ができるのです。他にも「ハイビジョンシアター」「サイエンスワンダーランド」「クラフトルーム」などがあり、イベントも月替わりで多彩。パソコンを使った体験プログラムもあります。

さらに公園には、木工や陶芸を学べる「ふれあい工房」がありますし、雄大な史跡「金山城跡」へと通じるハイキングコースの入口を見つけたりと、お楽しみに事欠かない。ついつい時間の経つのも忘れそうですが、どうせなら、春をもっとエンジョイしてみましょう。少し足を延ばせば、隠れた桜の名所と評判の「鳥崇(ちょうそう)神社」もありました。そもそも由緒ある古墳が多く残されている土地柄ですが、この神社も前方後円墳の跡に建っており、急な石段の上にはお社が鎮座しています。花の季節にはまだ早いけど、和やかに憩えます。また、春グルメを楽しむなら、美味しい"いちご狩り"はいかがでしょう。三枚橋駅から散策圏内にある「丸山いちご園」では、地元が誇る甘さ自慢の品種"やよいひめ"が摘み頃でした。こうして、春をたっぷり満喫する休日は和気あいあい。とても家族に似合います。

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三枚橋MAP
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