新・駅前そぞろ歩記

おもちゃのまち
おもちゃのまち

東武宇都宮線・おもちゃのまち駅は、全国でも例が少ない、すべて平仮名の駅。ちなみに東武東上線・つきのわ駅もその一つ。おもちゃのまち駅は昭和(1965)年に開設しましたが、その後は周辺の町も「おもちゃのまち」と正式な住居表示になりました。駅舎には東口と西口を結ぶ地下通路があり、その壁面にはとんねるずの木梨憲武さんが地元の小学生とコラボした「電車絵画」を展示。

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おもちゃのまちの始まりは1965年。当時の日本の玩具は世界中に輸出されていましたが、東京の下町で操業していた多くの玩具 メーカーと関連企業は、生産性の向上と一大拠点づくりをめざして栃木県壬生町の広大な敷地に玩具の工業団地を建設しました。そして地元の壬生町と東武鉄道が協力し、団地で働く人たちのための新しいまちづくりが進められたのです。それから約半世紀。時代とともに玩具の生産から玩具生産技術を駆使した新たな分野にも進出し、現在は異業種の工業団地として社の企業が加盟しています。

おもちゃのまち自体は工業団地と住宅街ですが、おもちゃを夢見てこのまちを訪れる人のための観光施設があります。その一つは、おもちゃのまち駅東口側にある「おもちゃのまちバンダイミュージアム」。総ガラス張りの未来的なデザインの建物の中に入ると、エントランスには原寸大のガンダム胸像が迫ってきます。当館にはバンダイだけでなく国内外の玩具3万5千点超を収集。日本の玩具約7千点を展示する「ジャパントイミュージアム」では、昭和年代のブリキのおもちゃから最近の新しい玩具まで、すべての年代の人が「自分が一生懸命遊んでいた懐かしい玩具」に出会うことができます。

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他にも、ロンドンから受け継いだ歴史的価値あるアンティークを厳選展示する「ワールドトイミュージアム」、ガンダム関連の商品 や世界観を再現したジオラマなどを展示する「ホビーミュージアム」などがありますが、異彩を放つのが「エジソンミュージアム」。エジソンが発明した蓄音機や白熱電球、映写機など約3千点が収蔵され、うち約400点が常設展示。これらを通じてエジソンの才能や人間性、 情熱に触れ、ものづくりの面白さや素晴らしさを学ぶことができます。

さて、おもちゃのまち駅西口側には県営の「とちぎわんぱく公園」。広大な園内は四季折々の緑と花にあふれ、「こどもの城」「ぱなぱなのまち」「ふしぎの船」など、子どもたちが遊ぶ場所もいっぱいです。そしてこの公園に隣接して建つのが「壬生町おもちゃ博物館」。明るくカラフルな館内には、体を使って遊べる大型遊具や、ブリキなどの貴重なおもちゃ約9千点が展示されています。未就学児専用の遊具もあって安心。さらに当館には本格的な鉄道模型の部屋があり、赤ちゃんから大人まで一日中楽しめる博物館です。月のお楽しみは、とちぎわんぱく公園のクリスマスイルミネーション。約2万球の電飾が公園を光きらめく国に。光に包まれたSLが園内をパレード(土・日限定)します。

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