新・駅前そぞろ歩記

壬生~おもちゃのまち
壬生~おもちゃのまち

 1982年の第1回開催以来41年の歴史を持つ「東武健康ハイキング」は、長年にわたって東武沿線にハイキングコースを開拓して地域の自然や歴史の魅力を紹介してきました。
参加費は無料。当日にスマホで簡単に受け付けできます。
 開催日に参加できなくても、コースそのものはいつでも自由にハイキングできます。そこで「蘭学の城下町と獨協医科大学病院の銀杏並木」コースを参考に、秋の壬生路を気ままに歩いてみました。

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 東武宇都宮線(新栃木~東武宇都宮)の中間に広がる下都賀郡壬生町。古くは日光西街道の宿場町として、また城下町として栄えた地域で、明治維新の廃藩置県では短期間「壬生県」が存在していました。近年は農業が盛んですが、1960年代にはおもちゃ工場の誘致をきっかけに工業団地が誕生。公園や緑地が充実した緑園都市として発展しています。
 では壬生駅西口からそぞろ歩きをスタートします。かつての壬生宿を貫く大通りは日光西街道。江戸後期の壬生藩では、西洋医学や兵学を学ぶものが多く、この通りには医者が多かったことから「蘭学通り」と呼ばれています。本陣跡の遺構や白壁の店蔵、町屋造りの商店などが点在し、電線が地中化されて青空がすっきり。情緒的で素敵な街並みです。
 蘭学通り西側の大手門通りを進むと壬生町城址公園。室町時代に築かれた壬生城の本丸跡を整備した公園で、石垣や堀が造られています。公園内の歴史民俗資料館では古墳時代・江戸時代・工芸をテーマに展示。かつての壬生城を再現したジオラマもあります。
 そこから北上して黒川を渡ってさらに歩いていくと、牛塚古墳と車塚古墳。壬生は古墳が多いところですが、車塚古墳は国内屈指の大型円墳で、中腹に石室が露出しています。

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 ハイキングのランチタイムは「道の駅みぶ」。物産館では壬生町産はじめ厳選した栃木県の土産品を販売していますが、見逃せないのが地元の採れたて新鮮野菜の直売所。12月からは壬生の特産・朝摘み完熟イチゴが人気です。道の駅のお楽しみはまだまだ。全国の道の駅の中で当駅は東京ドーム11個分と日本一の広さを誇り、敷地の中には他の公営施設も。では道の駅内をハイキング!
 まずは県営とちぎわんぱく公園。森に囲まれた広大な敷地には「みどりの丘」「こどもの城」「ふしぎの船」「冒険の湖」など、子どもたちが大喜びのスポットがいっぱいです。 四季折々の花が咲き誇る「夢花壇」も人気。
 そして壬生町おもちゃ博物館。60年代からの懐かしいおもちゃが展示される「きっずたうん」や、「鉄道模型の部屋」など家族みんなで楽しめる「遊べる博物館」です。おもちゃをもっと楽しみたいなら、おもちゃのまち駅近くのバンダイミュージアムもおすすめ。
 最後にたどり着いたのは、獨協医科大学病院の銀杏並木。550mにわたり約200本の銀杏が例年10月下旬から色づき始め、鮮やかな黄金のトンネルになります。晩秋のハイキングを締めくくる感動の風景。ゴールのおもちゃのまち駅はもうすぐそこです。

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