新・駅前そぞろ歩記

東銀座
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東武線は1962年から営団(現東京メトロ)日比谷線と相互直通運転を開始。今年6月には座席指定制列車「THライナー」が誕生しました。伊勢崎線久喜駅から日比谷線恵比寿駅までの主要駅を結ぶ運行で、新越谷~上野間はノンストップ。東武沿線から都心への通勤・通学やお出かけが快適で便利になりました。そこでこのTHライナーを利用して、今回は東銀座を中心に銀座界隈をそぞろ歩いてみることに。

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東銀座駅の改札を出ると、すぐに歌舞伎座地下2階フロア「木挽町(こびきちょう)広場」に直結。ここには歌舞伎グッズをはじめ、和風雑貨や和菓子などの土産品、軽食を提供する歌舞伎茶屋などの店が賑々しく華やぎ、早くも歌舞伎気分が高まります。改めて地上に出て歌舞伎座の建物を眺めます。2013年に竣工した第五期歌舞伎座は破風(はふ)屋根など前期の劇場外観をほぼ再現しながらも、舞台機構などに最新技術が取り入れられ、高層のオフィスタワーも併設。その趣はさすが「東銀座に歌舞伎座あり」という存在感。歌舞伎座タワー5階には歌舞伎体験ができるギャラリー回廊があり、屋上庭園にも出入りできます。

歌舞伎座にほど近い昭和通り沿いに話題のホテルが。今夏オープンしたばかりのACホテル・バイ・マリオット東京銀座です。スペインがルーツの「ACホテル」はモダンクラシックな空間で、ここ10年欧米で急成長してきた新ブランド、日本初進出です。そして隣接するのはコートヤード・マリオット銀座東武ホテル。「コートヤード」もまたマリオットブランドで、落ち着いた大人の上質空間を提供しています。自慢のダイニングやラウンジでは、ランチタイムやティータイムでも優雅なひとときを提供しています。

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東銀座は松竹系劇場の街です。歌舞伎座、新橋演舞場、そして東劇。開業した昭和初期には歌舞伎や軽演劇が上演されていましたが、戦後になって映画館に転身。現在の東劇は高層ビルの中ですが、その玄関には大きな映画看板が掲げられ、昭和の豪華な映画館の面影を残した造りです。歌舞伎の舞台公演を撮影した「シネマ歌舞伎」を上映するのも東劇ならではの魅力。

東劇が建つ晴海通りを築地に向かって歩くと、広い境内の奥に古代インド仏教様式の本堂が見える築地本願寺。17世紀建立の古刹で、関東大震災による焼失の後に現在の姿で再建され、本堂と正門・北門・南門の門柱、大谷石の石塀は国の重要文化財です。

次は銀座通り(中央通り)に出てみます。日本の老舗や名だたるブランド店が軒を並べる銀座通りは「銀ぶら」のメインストリート。週末の午後は歩行者天国になり、冬には街灯と沿道の店舗がコラボする光溢れるクリスマスイルミネーションも有名です。

そんな華やかな銀座通りの裏に回ると、知る人ぞ知る名所があるのです。ビルとビルの間の細い裏路地の奥に佇(たたず)むのは、豊岩(とよいわ)稲荷神社の小さな小さな祠(ほこら)。実は江戸時代から続く防火、開運、縁結びのパワースポットだとか。

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